注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
宮城球場(楽天生命パーク宮城)は、1950年開場、宮城県仙台市にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地。
そして2013年のイーグルス日本一の舞台となった球場だ。日本シリーズ第7戦9回表、シーズン24勝0敗1セーブの成績を上げた田中将大登板時のファンによる「あとひとつ」の合唱は球史に残る名場面である。
2013/11/3 楽天vs巨人 日本シリーズ第7戦・田中将大登板「あとひとつ」
1973年から1977年にはロッテオリオンズの本拠地となるなど、歴史ある球場である。しかし2005年のイーグルス誕生に合わせ大規模な改修が行われ、元々の面影はほとんど残っていない。
残ってるのはここぐらいかな?「宮城球場」という文字を見ると長い歴史のある球場なんだと分かる。
楽天が本拠地として以来、毎年なんらかの改修が行われており、そのカオスっぷりはおよそ日本の球場とは思えない。
知らない人が見たらどう考えても遊園地にしか見えないだろう。でも野球場である。
そしてコロコロ名前が変わることでも有名。
フルキャストスタジアム宮城→日本製紙クリネックススタジアム宮城→楽天Koboスタジアム宮城→Koboパーク宮城→楽天生命パーク宮城
ここ最近は楽天関係の名前が続いている。そろそろ楽天モバイルスタジアムになると思う。
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【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄はJR宮城野原駅。仙台駅から2駅の好立地。駅の発メロはイーグルスの球団歌になっており、イーグルス一色である。
大宮から行く場合は西武ドームより早く着くという噂もあるが、真相は定かではない。
最寄から★★★★★
宮城野原駅からは徒歩で5分ほど。陸上競技場の横を抜けていくが、反対側には有名な仙台育英高校があり、スポーツ好きはちょっとワクワクする。筆者は乗ったことはないが仙台駅からもシャトルバスが出ている。
なお仙台駅から球場へ向かう道はその名もイーグルロードといい、ちょっと距離はあるが歩いて行くのもなかなか楽しい。
仙台駅から球場までの間にはグッズショップが2店舗もあり、仙台との密着度の高さを伺わせる。
【観戦環境】★★★★☆
コンコースというものは基本的になく、球場の周りから入る形式。球場の周りは広いスペースが取られており、移動のストレスはあまり感じない。席もスペースがあり見やすい。
内野席から。楽天のホームは三塁側だ。
外野席から。
この球場では病院が隣にある関係で鳴り物が使えず、長らく太鼓のみで応援が行われてきた。
しかし2018年からスピーカーで応援歌を流すことに。最初は違和感バリバリで批判も多かったが、実際行ってみると結構楽しかった。
でもこれだったら鳴り物解禁してもいいんじゃ
ちなみに私が楽天で一番好きな応援はこれ↓
東北楽天ゴールデンイーグルス チャンステーマ1(ベニーランド) メットライフドーム
楽天イーグルスができて初期の頃は選手の応援歌もよそから貰ったりつぎはぎでやっていたのだが、 このチャンステーマだけはオリジナルとして長らく使われ続けている。
ダサい仙台愛にあふれた歌詞とガリガリ君に似たなじみやすいメロディーが特徴。ちなみに原曲はベニーランドという仙台にある遊園地のCMソング。仙台市民ならみんな知っているらしい。
このチャンステーマを聞くと思わず笑ってしまうのだが、日本シリーズで聞いたときは言いようのない感動に包まれたことを覚えている。
一度存続の危機に立たされたが、ファンの熱い要望により継続して使われている。
ビジョンも大きく見やすい。右のビジョンはkobo仕様になっており宣伝もバッチリ。
ただ一つ問題なのは、キャッシュレス化(現金使用禁止)である。キャッシュレス化自体は良いのだが、使えるのが楽天系のものばかりで交通系ICカードが使えないのである。
おかげで筆者はいちいちクレジットカードを出す羽目に…。時間はかかるわセキュリティ的にもヒヤヒヤするわで球場楽しむどころじゃないよ…。
ただ観念したのか、2020年からは交通系ICカードにも対応するようである。そりゃそうだよね。
【雰囲気】★★★★★
とにかく非日常感の演出がすごい。野球に興味がなくてもエンターテインメントとして楽しめる。
試合途中にはタオル回しのイベントや競艇とコラボしたアプリを使ったゲームなどがあり(説明が難しい)、夏には花火も上がったり更にはお化け屋敷まで出たりする。日本のボールパークの先駆けと言えるだろう。
スマイルグリコパークは外野席の入場口も兼ねており、チケットがあれば無料で入場可能。なお、将来的にはジェットコースターもできる模様だ。
もはや試合が無くても楽しめる施設になって欲しいところである。
【グルメ】★★★☆☆
以前は屋台がずらっと並び、東北中のグルメを楽しむことができ本当に素晴らしかった。
しかし2019年にはキャッシュレス化の煽りなのかプレハブが並ぶようになり、グレードダウン…。
やっぱプレハブより屋台の方が雰囲気出て良いんだけどなあ…。売っているものもちょっと味気なく感じてしまった。
次行くときはまたパワーアップしている事を切に願います。
カーネルイーグルスおじさん。
ケンタ丼。すごい見た目だ。
【街との一体感】★★★★★
仙台駅に着いてまず驚くのは、新幹線の清掃のおばちゃんがイーグルスのユニフォームを着ている事である。駅のコンコースにもユニフォームを着たおばちゃんがお土産売ってるし、駅周辺もイーグルスだらけで、球団の姿勢は街中からよく分かる。
まだ歴史の浅い球団だから本当に隅々にまで浸透するのはこれからだろうけど、ちゃんと根付こうとする努力を続けていけば東北の文化として定着していくだろう。2013年には一つになったしね。
また仙台から遠く離れた、山形県天童市においても楽天イーグルスの旗を見つけることができた。
山形は隣県であることから宮城とも関係が深い(はず)が、東北楽天の名に恥じぬ広がりを見せているようだ。
しかしせっかくだから1シーズンに東北各県で1カード(3試合)ずつくらいは組んでほしいなあ、とちょっと思っている。
【満足度】★★★★★
文句も無いではないが、総じて素晴らしい球場だと思う。チケットもそれほど取りにくいという感じでもないし、一人でふらっと、みんなでワイワイ、いろんなシチュエーションで気軽に行ける球場だ。
あとはご飯だけ…ご飯だけ元に戻してくれれば…。
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