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いよいよ開幕!Bリーグのイマとミライ【コラムその11】

10月2日、いよいよBリーグ2020-21シーズンが開幕します。

プロ野球、Jリーグの季節が終わると、熱い熱いバスケットボールの冬が始まります!

 

今年は新たにB2リーグから信州ブレイブウォリアーズ広島ドラゴンフライズが昇格し、ますます盛り上がるBリーグ!

 

さて、Bリーグの魅力については以前記事でお伝えしました通りです。結構Bリーグファンの方に見ていただけたようでうれしく思います。

sportskansen.hatenablog.jp

 

そこで今回は、今のBリーグの抱える問題点、そして将来について考えていきます。Bリーグの未来は明るい?

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1.関東強すぎ問題

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早速ですが、Bリーグの歴代のチャンピオンを見てみましょう。

2016-17 栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)

2017-18 アルバルク東京

2018-19 アルバルク東京

 

更に、もう一つの大きなタイトルである天皇杯のチャンピオンも見てみましょう。

2017 千葉ジェッツ

2018 千葉ジェッツ

2019 千葉ジェッツ

2020 サンロッカーズ渋谷

 

はい、もうお気づきでしょう。Bリーグのタイトルは関東を出たことがありません

しかも、準優勝すらシーホース三河が天皇杯で一度決勝に上がっただけ。完全に関東一極集中状態です。

 

さすがにこのままでは興がそがれてしまいますね…。強くなればなるほど選手が集まって格差が広がる悪循環になりかねません。

 

ちなみに、プロ野球のように戦力均衡を図っている場合を閉鎖型、Jリーグのように自由競争に任せている場合を開放型と呼ぶらしいです。

Bリーグは開放型でそれ自体は良いのですが、今後はバランスが崩れない程度に少し手を加えても良いのかなと思います。

適度に関東以外のチームも勝てるくらいには(Jリーグは適度に優勝チームがばらけてて良くできてるなあと感心します)。

 

2.アリーナ狭すぎ問題

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BリーグにはJリーグと同じようにライセンスがあるわけですが、重要な項目の一つがアリーナの座席数です。

B1ライセンスを取得するには5000人、将来的には10000人が収容できるアリーナを用意することが必要になっています。

しかし現状では1万人収容できるアリーナをホームにしているチームはありません。いくつか計画はあって、琉球なんかはオープン間近ですが。

また5000人についても、B1リーグですら3分の2程度しかクリアしていません。

 

実際に群馬クレインサンダースがB2で準優勝したにもかかわらず、アリーナ問題のために昇格できなくなるなどしたりしています。

まだまだプロバスケというビジネスに対して慎重な姿勢をとる行政も多いのかなあと思います。

 

それでも各地で新アリーナ建設の話がポツポツ出てくるようになったのは、Bリーグへの期待の表れでしょうね。

 

3.経営危ない問題

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成長著しいBリーグですが、結構ギリギリな経営をしているチームもあります。

例えば今年晴れてB1リーグに昇格した信州ブレイブウォリアーズは、債務超過を理由としてB2で優勝したにもかかわらず昇格できなかったという苦い経験があります。

 

更に、2018-19シーズンにB1リーグで戦ったライジングゼファーフクオカは、シーズンで戦っている最中に1億8000万円もの資金がショートする可能性が発生しました。

対応いかんによっては一気にB3、あるいは退会まで危惧されましたが、なんとかB2に踏みとどまりました。個人的にはBリーグ始まって以来の危機だったと思います。

 

Jリーグでもちらほら危ない経営をしているクラブもありますが、Bリーグもまだまだ未熟な経営が目立つかなあという印象です。早いとこ安定してくれるといいのですけど。

 

4.まとめ

以上Bリーグの現状の問題を取り上げましたが、Bリーグが始まってからも静岡や岡山、佐賀にチームができるなど各地に広がりを見せています。今後もどんどん拡大していく模様です。

 

Bリーグは一体どこまで発展していくのでしょうか。まだまだ出来たばかりのリーグゆえ、その成長を見守るのも楽しみの一つであります。

名実ともに、プロ野球、Jリーグに並び立つプロリーグになって欲しいと思います。そんなことを楽しみにしながら、今シーズンの開幕戦を迎えます。

 

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