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スポーツ熱が高いのはどこだ!?都道府県別プロスポーツチーム数ランキング!【コラムその17】

以前、神奈川県はスポーツ熱が高いという記事を書きました。

sportskansen.hatenablog.jp

しかし、本当に神奈川はスポーツ熱が高いのか?が気になりました。

そこで今回は、都道府県別でプロスポーツチーム数を集計することにしました!おおよそチーム数が多い≒スポーツ熱が高いと考えていいでしょう。

 

本当は観客動員数の合計とかでもいいかなあと思ったんですが、それだとキャパシティの小さいBリーグが不利になってしまいますし、小さいチームが多いのも隅々までスポーツが浸透しているという意味ではスポーツ熱が高いと考えていいでしょう。面倒くさいわけではありません

 

【集計方法】

1.対象チームは2020年11月10日現在のNPB、Jリーグ(J1、J2、J3)、Bリーグ(B1、B2、B3)に参入しているチーム とする。

2.NPBの2軍、およびJリーグのU-23はカウントしない。

3.野球の独立リーグ、サッカーのJFL、なでしこリーグ、ラグビーのトップリーグ、バレーボールのVリーグなどは今回は含めないことにする(補足で触れる程度)

 

果たして1位に輝くのはどの都道府県なのか!?

 

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43位タイ(0チーム)

福井県、三重県、和歌山県、高知県、宮崎県

意外と0チームという県もまだまだあります。

ただ福井県、高知県に関しては野球の独立リーグがありますし、三重県には鈴鹿サーキットがありモータースポーツが盛んなイメージです。

 

和歌山にはかつて和歌山トライアンズというプロバスケチームがあったのですが、経営がうまくいかずB3リーグに入り損ねてそのままです。もったいないなあ…。

 

宮崎にはテゲバジャーロ宮崎というチームがありますが、まだJ3には至らないようです。どげんかせんといかん!

ただ今のところJ3昇格圏内につけています。最下位脱出までもう少し!

また2月にはプロ野球のキャンプが行われこの時期だけは人が集まります。

 

【2020/11/23追記】テゲバジャーロ宮崎のJ3昇格が決まりました!ということで最下位脱出です!

とはいえこれは記事を書いた時点(2020年11月10日)でのチーム数ですのでこのまま残しておきます。新スタジアム建設がコロナの影響でストップしたのが心配ですが、とりあえず再開したようですので一気に完成まで至ってくれることを願っています。

 

34位タイ(1チーム)

山梨県、滋賀県、奈良県、鳥取県、島根県、山口県、徳島県、大分県、長崎県

1チームは9県です。このうち、山梨、滋賀、島根、徳島、大分、長崎J1やB1に在籍経験がある、あるいは現在進行形で在籍しており、一極集中という感じもします。

 

奈良のバンビシャス奈良は経営が危なくなりましたが、ロート製薬を味方につけ事なきを得ました。逆襲に期待です。

 

鳥取のガイナーレ鳥取は惜しいところまではいっているのですがJ2までは届いていません。

ただ私自身行ったことはないのですが、ホームのAxisバードスタジアムはサッカー専用のスタジアムで写真を見る限り非常に素晴らしいスタジアムです。ぜひ有効活用してほしいですね。

 

16位タイ(2チーム)

青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県、新潟県、栃木県、群馬県、富山県、石川県、岐阜県、京都府、岡山県、香川県 、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県

2チームは一気に増えて18府県です。

Jリーグに1チームBリーグに1チームというパターンが定番のようですね。

 

このうち、J1リーグあるいはB1リーグへの在籍経験がある、あるいは現在進行形で在籍しているのは、

秋田県、山形県、新潟県、栃木県、富山県、京都府、佐賀県、沖縄県の8府県で、それ以外の県とは盛り上がりに少し差があるように思います。

どこもかなり熱い応援がなされているイメージがありますが、京都だけは街の格の割にはちょっと冷めているような気がします。なぜなんでしょうね?

 

他の10県の中では群馬県、岡山県、熊本県もうちょっとでJ1、B1が見えてきており、個人的に楽しみにしています。

街の大きさとしても十分盛り上がりそうな気がするんですよね。

もちろんほかの7県にも頑張ってほしいところです。

 

9位タイ(3チーム)

北海道、宮城県、茨城県、長野県、兵庫県、広島県、愛媛県 

3チームは7道県です。NPBに球団を持つ県も出てきて、いよいよトップクラスになってきた感じがします。

 

特に北海道宮城県兵庫県広島県3チームすべてNPB、J1、B1に所属した経験がある、または所属しており、非常にスポーツ熱が高いといえます。阪神タイガース広島東洋カープの地域密着ぶりはもはや説明不要でしょう。

 

茨城県にはJリーグで20冠王者・鹿島アントラーズがおり、また他の2チームもJ1、B1を虎視眈々とうかがっています。

 

長野県はかつて死闘を繰り広げた松本山雅FCAC長野パルセイロのほか、B2リーグで2年連続圧倒的な成績を上げてB1に昇格した信州ブレイブウォリアーズがおり、今後が期待されます。

 

そんな中、異彩を放つのが愛媛県です。FC今治がJ3まで上がってきたのが大きいですね。

愛媛県には野球の独立リーグのチームもあり、かなりスポーツ熱は高いといえます。四国の星になれるでしょうか。

 

6位タイ(4チーム)

千葉県、大阪府、福岡県

4チームは3府県です。いよいよ西の横綱大阪府の名前が出てきました。

もちろん4チームすべてがNPB、J1,B1に属しており、特にガンバ大阪、セレッソ大阪大阪ダービーは非常に盛り上がります。

 

千葉県はオリジナル10の一つであるジェフユナイテッド市原・千葉がJ2でちょっと苦しんでいますが、4チームとも特色のあるチームです。

ジェフ千葉とマリーンズは応援を交換するなど、交流も盛んです。


ジェフ千葉の応援歌 「Pride」

 

福岡県はここ10年で6度の日本一と圧倒的な強さを誇る福岡ソフトバンクホークスの存在感が圧倒的です。Jリーグには2チームありますが、九州ダービーと言えば今や大分vs鳥栖であり置いてけぼり感は否めません…。

 

ただギラヴァンツ北九州のミクスタは日本でもトップクラスと言える最高のスタジアムです!

私はまだ行けていませんが、早いとこ行きたいと思っています。憧れのスタジアムです。


ひらちゃんがミクスタを探索!観客席とピッチの近さに感動!【ひらチャンねる:平畠さん、よろしくお願いします#5 北九州編 その1】

またアビスパ福岡も今現在J1昇格圏内に付けていますね。「九州の盟主」たる存在感を出せるでしょうか。

 

4位タイ(5チーム)

埼玉県、静岡県

5チームは2県です。

埼玉県浦和レッズ、大宮アルディージャの埼玉ダービーが非常に熱く、またパリーグ連覇を果たした埼玉西武ライオンズなど、地味と言われる割にはスポーツ熱が高く熱い県です。

 

そんな中、4位となった要因は2019年にB2に昇格した越谷アルファーズ、そして1996年に創設された伝統のプロバスケチームさいたまブロンコスです。

しかし、首都圏のチームがB1でしのぎを削る中まだまだ実力不足感が否めません。

特にB3にどっぷり浸かっているさいたまブロンコスはそんなところにいていいのか!?と言いたくなります。埼玉のバスケもっと盛り上がってほしいのですが…。

ただ最近はどちらのチームも低迷から脱出しつつあり、一皮むけたら一気にB1まで駆け上がってきそうな雰囲気が出てきました。楽しみです。

 

静岡県Jリーグに4チームを抱え、まだまだサッカー王国は健在だというところを見せつけています。

特に清水エスパルスジュビロ磐田静岡ダービー県を挙げての盛り上がりになります。

さらにこの下のJFLにも「Jへの門番」と称され、天皇杯でもたびたび上位に食い込むHonda FCがおり、盤石の体制と言えます。もうJリーグ入る気ないのかな?

 

3位(8チーム)

愛知県

第3位は8チームの愛知県!

中日ドラゴンズ名古屋グランパスの名古屋の2チームの人気が高く、愛知のスポーツ文化をけん引しています。

 

しかしながら3位に食い込んだ要因はそのバスケチームの豊富さ!

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、シーホース三河、三遠ネオフェニックスB1三兄弟を筆頭に、計6チームと日本最多!

 

その理由は、愛知の産業が非常に活発なことにあります。6チームのうち、企業を母体とするチームはなんと6チーム!すべてが元々企業を母体とするチームです。

バスケって体育館があれば始められるので、企業のスポーツとして始めやすいんでしょうかね。ともかく、愛知はまさにバスケ王国と言えそうです。

 

2位(9チーム)

神奈川県

神奈川県、惜しくも2位!しかし大健闘と言えるでしょう。

特筆すべきはJ1のチームの多さ!2020年現在、なんと4チームがJ1に所属しています。J1の5分の1以上は神奈川でできています。

 

またチーム名に神奈川が含まれているチームがないことも特徴的です。県内でも互いに切磋琢磨しながら高めあっている感じがします。

 

1位(10チーム)

東京都

やはり日本の首都が1位!唯一の二けた10チームを抱えています。

日本で唯一NPBの2球団が本拠地を置いており、またJリーグに3チームBリーグに5チームと、バランスよく配置されています。

 

そんな中、個人的に注目しているのが東京23区外のチームです。人気実力ともにトップクラスになったFC東京、Jリーグ初代王者の東京ヴェルディ、町田の星FC町田ゼルビアの3チームはいずれも23区外ですね。

 

更にBリーグの八王子ビートレインズはその名の通り八王子に本拠を構えています。八王子は東京でありながら独自の文化があり、その人たちにうまく売り出していけるかがカギです。

 

23区は言うまでもなく日本一の人口ですが、23区外がどれだけスポーツの力で盛り上げられるのか、楽しみに見ています。

そしてコロナの影響でB3を退会してしまった東京サンレーヴスは早くも復活の準備を進めています。戻って来いよ!

 

【2021/01/26追記】

なんと、B3リーグに所属する東京エクセレンスが神奈川県横浜市に移転することが決まりました!

ということは、

神奈川県→10チーム

東京都→9チーム

となり、なんと1位と2位が入れ替わることになりました!こんなことってあるんですねえ…。

いずれにせよこの記事はそのままにしておきますが。東京エクセレンスはアリーナの大きさが足りないということでだいぶ困っていることは知っていたのですが、まさか横浜に移転するとは…。

ちなみに移転先は横浜武道館といって、横浜の中心部にかなり近い場所になる予定です。今度行かなきゃ!

 

【2021/05/13追記】

上で少し触れた東京サンレーヴスが、「SHINAGAWA CITY BASKETBALL CLUB」と名前を変えB3リーグに参入が決定!

ということで、現状では東京と神奈川が10チームずつで同率1位となる見込みです。

 

他にも千葉、山口、長崎から各1チームずつ参入する予定。

いろいろと状況も変わってきましたので、タイミングを見てこの記事自体を新しく書き直そうかと思います。

 

まとめ

やはり日本の首都たる東京が一番チーム数が多いという結論になりました。

ただ観客動員とか、収入とか、あるいはほかの競技のチームも含めるとか、いろいろな指標が考えられますので、それはまたのちのちということで。

あくまで目安の一つとして考えていただければと思います。

 

またBリーグは今後長崎、千葉、山口に1チームずつ増える見込みで、その後ろにも続々チームが控えています。今後の動向が実に楽しみですね。

 

↓一応結果の画像を張っておくので見たい方はどうぞ。こうしてみるとNPBとJ1の本拠地って被りまくってるなあ。

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