注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)は、1990年開場、千葉県千葉市にある千葉ロッテマリーンズの本拠地。
開場時点では、プロ野球チームの招致が決まっていたわけではなかった。実際、初のプロ野球開催はヤクルトvs中日のゲームであり、ロッテは関わっていない。ただ、川崎球場で観客数が伸び悩んでいたロッテオリオンズ移転の噂はあったようだ。
当初はロッテ側、千葉市側お互い慎重な姿勢を見せていたが、そろりそろりと歩み寄り、1992年から本拠地を移転、「千葉ロッテマリーンズ」と球団名を変え今に至る。
海の真横にある、という特殊な立地から、風がめちゃくちゃに強い事で有名。甲子園やハマスタも浜風などが有名だが、その比ではない。
以下に「風」に関するエピソードをまとめる。
・スコアボードには風速が表示されているが、15mを超える事も珍しくない。台風なら強風域である。
・雨も降っていないのに、これまでに5回も「強風中止」が起きている。
・普通ならただのフライになる打球が風に流されヒットになる事もしばしば。2018年6月27日の楽天戦では、井上のフライが強風に煽られヒットに。それがタイムリーとなりロッテが4ー3で勝利した。
・ロッテの投手小宮山は魔球「シェイク」を操っていたが、「マリン風」を利用していた、とも言われている(他球場でも投げてはいた)。
見ている側は面白いが、守っている選手は非常に大変なようだ。こんな中で守っているロッテの選手は本当にすごい。
また千葉県高校野球の主要な試合はこのスタジアムで行われ、千葉県の高校球児は千葉マリンへの切符、そして甲子園への切符をかけて毎年戦っている。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はJR海浜幕張駅。東京駅からは一本だが、快速でも30分ほどかかる。
ちなみに、電車発車時のメロディは「We love Marines」。里崎が引退試合後に歌ったアレである。
また東京駅での乗り換えも非常に難儀だ。地上ホームから長い通路を歩き、更に地下深くまで潜るため、15分は見ておく必要がある。
なお東京からの道中には◯ィズニーリゾートや京葉工業地帯があり、景色はバラエティに富んでおり見ていて飽きない。
一方の千葉駅からも乗り換えが必要なためちょい面倒。
最寄から★★★☆☆
海浜幕張駅からは徒歩20分ほど。道は広くストレスはないが、特に見るものもないためちょっと飽きる。
とはいえバスはバスで混むため、一長一短だ。時と場合によって使い分けよう。
【観戦環境】★★★★☆
2階席、内野席、外野席、様々な角度から観戦してきたが、特に見にくさを感じたことはない。
ただし、風が非常に強いのでビニールや帽子などを飛ばされないよう細心の注意を払おう。
外野は柵のせいで若干閉塞感がないでもないが…。
今はテラスが出来たので、またちょっと変わったかも。
また2016年からライトとレフトにビジョンを増設したため、応援歌の歌詞を常に表示させておくことが可能に(1枚目の通り)。これで外野席ビギナーも安心だ。
三塁から見る福浦。
【雰囲気】★★★★★
「どこにでもいる阪神ファン、どこにでも行くロッテファン」とはよく言ったものだが、ロッテファンは非常に熱い事で有名だ。
その真骨頂はビジターでこそ発揮されるのだが、ここZOZOマリンでの一体感も12球団ナンバーワン。
球場が壁で囲われている事で、ただでさえ大きい声援がどんどん増幅されていく。その声援は球場を一体にし、全てを飲み込んでいく。偶然福浦の2000本安打と重なり、西武ファンも巻き込んでまさに球場一体の大歓声となった。
この球場を最も楽しむ方法は、外野席でぴょんぴょん飛び跳ねながら一体となって声援を送る事だ。一度味わえば、その一体感の虜になるだろう。
また、この球場は高い壁で囲まれていて、その周りには高い建物がない。
そのため、空が丸いキャンバスに描かれたように見える。
私はこの景色がとても好きだ。なんだか空に吸い込まれていくような感覚に陥る。日本全国見渡してもこんな景色を見られる場所はない。
球場周りも広く、グッズショップやマーくんのふわふわなど色々あって楽しい。
グッズショップにはマリーンズミュージアムも併設されており(無料)、球団の歴史を振り返ったりバッターボックスに立ったりできる。試合前の暇つぶしに最適。
もちろん海も見える。ただ見える地点は意外と少ない。
ノーコメント。
【グルメ】★★★★★
マリンと言えばもつ煮込み。内野外野問わず非常に数多くのもつ煮屋さんが並ぶ。行くたびにいろいろ食べ比べてみるが、まだまだ制覇には程遠い。
(なお内野と外野は行き来出来ないので、目当てのもつ煮がある場合は事前に調べておくべし)
個人的には、内野のつくたべキッチンにある千葉県産の具材を使ったもつ煮が一番好き(3枚目)。有名なのはバックスクリーン裏のサンマリン(2枚目)。
球場外の屋台にはジンギスカンや、
スタグル定番の中津唐揚げが並ぶ。この唐揚げうまくて行くたんびに食べちゃう。
勝利後限定の白星サワーなんてのもあったが、今でもまだあるのかな?
(5月27日なのにまだホーム6勝目なのを突っ込んではいけない)
【街との一体感】★★★★☆
幕張一帯はマリーンズ一色。
海浜幕張駅前にはグッズショップもある。
千葉駅近くの東急ハンズでは、ロッテのユニフォームが飾られている。東急ハンズって結構地域に密着したグッズを売っていることがあるので、ふらっと見に行くと面白い出会いがあって楽しい。
また千葉市内の案内図には、ロッテのロゴが入っている。千葉市に密着していることをうかがわせる。
【満足度】★★★★★
雰囲気も最高だし、グルメも最高、アクセスは微妙だがこの球場に行けると思えば道中もウキウキだ。
しかし風が強すぎて選手は大変そう。建設途中で「これ風強すぎてヤバくね?」とか思った人いなかったのかな?もう作り始めちゃったから誰にも言えなかったとか…。
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