スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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豊橋市総合体育館~愛知は名古屋だけじゃない!~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています

【概要】

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豊橋市総合体育館は、1989年開場、愛知県豊橋市にある三遠ネオフェニックスのホームアリーナ。

 

三遠ネオフェニックスは、もともとOSGという機械部品メーカーのバスケ部として1965年から始まったチームだ。

日本リーグ、JBLでの戦いを続けていたが、プロ化を希望していたこと、地域密着を目指していたことから2008年、bjリーグへと転籍する。企業を母体とするチームでありながらプロであるbjリーグへ転籍した事は、当時としては非常に画期的な事であった。

 

bjリーグでは3度の優勝を誇り、リーグを代表する強豪であった。が、今と違うのは、豊橋市総合体育館より浜松アリーナでの試合の方が多かった、という事だ。

元々愛知のチームであったが、浜松の財界から誘われてこういう形にしたようだ。ちょっと中途半端な気もするが、背に腹は変えられないからね。

 

2016年にBリーグへと移行する段階になると、リーグの規定によりホームタウンを決める必要が生じる。その結果、豊橋市をホームタウン、豊橋市総合体育館をホームアリーナとする。

とはいえ現在も浜松で試合をやっているし、浜松にチームのオフィスも残っている。

 

チーム名はbjリーグでは「浜松・東三河フェニックス」とかなり欲張りな状態だったが、Bリーグ移行に伴い「三遠ネオフェニックス」に改める。

三遠とは、三河と遠州を合わせた言葉だが、他所の人からすると分かりにくいどころか、地元の人にも馴染みがないようだ。素直に豊橋フェニックスじゃだめだったのかな…。

【アクセス】

最寄まで★★★★★

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最寄はJRおよび名鉄の豊橋駅。

のぞみは停車しないが、ひかりなら新横浜から豊橋までノンストップで行けるものもあり、遠征も楽々。

 

また名古屋から豊橋にかけてはJRと名鉄が競い合っていることもあり、速達性や料金の点で非常に質が高い移動をすることができる。お得な切符も充実。

一方で浜松からの移動はJRしかない。不満はないけど。

 

このアリーナ訪問に合わせて行った豊橋旅行記はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

最寄から★★★☆☆

豊橋駅からはバスで20分ほど。それなりの距離はあるが、チームが無料のシャトルバスを出してくれるのでかなり良心的。

しかも路線バスタイプでなく高速バスタイプなので、座ってのんびり行ける。こんな事されたらお金落としたくなっちゃうなあ…。

 

【観戦環境】★★★☆☆

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1階席近くからの眺めはこんな感じ。平坦になっていて、だいぶ見にくそう…。

 

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2階席からの眺めはいい感じ。ただ、席が公園のベンチみたいでちょっと古さを感じる…。4面ビジョンはプロっぽくて良いのだけどね。

 

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コンコースはこんな感じ。タイルがちょっとチープ。

 

【雰囲気】★★★★☆

割と歴史のある体育館なので、上記の席も含めところどころ粗が見えてしまう部分もある。

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写真の右側の空いたスペースは「体育館」である事を思い出させてしまうし。

 

ただ、演出が始まるとガラッと空気が変わる

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4面ビジョンの映像も綺麗だし、マスコットはかわいいし、音響もいいバランスだし、全体的に質の高い演出で会場のボルテージも上がっていく

 

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そして試合が始まるとみんなよく声が出る。2019-20シーズンのフェニックスは苦戦を強いられたが、それでもいいプレーが決まった時の歓声は想像以上だった。

 

思えば豊橋のあたりにはプロスポーツなんてものはなかったから、フェニックスの存在はこの地域の人にとってはありがたいのかな。どうしても名古屋に集中するからね。

 

【グルメ】★★★★★

グルメに関してはかなりレベルが高い

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こちらのハンバーガーはバンズも肉も分厚く、非常に食べ応えのある一品。普段食べている◯ックの◯ッグマックとはやはり違う


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こちらは地元名古屋コーチンを使ったサンドイッチだが、実はメインはたまごサンドの方だ。

そもそも店名が「たまごと」と言うだけあり、たまごの風味がしっかり残っておりふわふわでおいしい。普段食べている◯ブンのサンドイッチとはやはり違う

 

少々値の張るものもあるが、それに見合うだけのグルメが食べられる。満足度は非常に高い

 

【街との一体感】★★★★☆

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豊橋駅には幕がずらーっと並んでいるし、

 

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駅前の大通りにも旗が大量にたなびいている。

 

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フェニックスを応援しよう!なんて垂れ幕も下がっている。

 

正直、私の思っていたよりもずっと豊橋に根付いていた。

bjリーグに参入してから10年以上経つし、そもそも地元密着したいということでわざわざ転籍したのだから、これくらいは当たり前なのかも。あとはお客さんが入ればね。

 

【満足度】★★★★☆

想像していたよりはエンターテインメント性が高く、グルメも高レベルで、豊橋という街にも根付いており、かなり満足度は高いと感じた。

ただ、それでも毎試合満員というわけには行かないようだ。

問題は成績なのか?アクセスなのか?はたまた三遠というどっちつかずなチーム名なのか?

 

原因は分からないが、豊橋市民も一度行けば楽しめるアリーナになっているはずだ。超高校級の河村が加入し、そして去っていったが、少しでも風向きが変わるかな、とちょっと期待している。

 

索引を作りました!

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