注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
青山学院記念館は、1964年完成、東京都渋谷区にあるサンロッカーズ渋谷のホームアリーナ。
その名の通り、青山学院大学内の体育館を使用している。その手があったか…!
確かに平日は学生が使い、休日はBリーグで使えば非常に効率的だ。
が、元々のホームタウンはここではなかった。Bリーグが始まるまでは、東京でも試合を行なっていたが、千葉県柏市でも多くの試合を行なっていた。
そういえばサンロッカーズの母体は日立で、同じく日立を母体とするサッカークラブの柏レイソルはもちろん柏がホームタウンだ。
Bリーグ移行の際も柏をホームタウンにする案もあったようだが、アリーナが確保できなかったため渋谷にある青学の体育館を使うことになったようだ。
どちらが良かったのかは分からないが、柏レイソルとの親子ゲームもちょっと見てみたかった気がする。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最も近いのは東京メトロ銀座線の表参道駅だが、渋谷駅も十分徒歩圏内だ。
渋谷駅ならJR、東急、京王、東京メトロが乗り入れ、よりどりみどり。さすが渋谷。
最寄から★★★★★
表参道駅なら徒歩5分、渋谷駅なら徒歩7〜8分ほど。渋谷からなら宮益坂を登って真っ直ぐ。
流行最先端の地である渋谷、表参道に挟まれており、バスケを見るためにこの地に来る人はほんの一握りだ。
マスコットであるサンディーのストラップをつけてる人を見るとちょっとホッとする。
【観戦環境】★★★★☆
特に不便するような事はないが、よく言えば歴史がある、悪く言えば老朽化している。
あとトイレが男女一か所ずつしかなく、席の位置によってはちょっと面倒。その分トイレの数は多いが。
【雰囲気】★★★★★
恐らく普通の体育館なのだと思うが、全面を黒いシートで覆い、更にチームのロゴで舞台が見えないようにしている。こういう細かい配慮は素晴らしい。
またアリーナDJは、神宮球場でヤクルト戦のDJを務めているパトリック・ユウ氏が務めている。
普段つば九郎との掛け合いで慣れているからか?サンディーとの相性もバッチリだ。
お隣にある明治神宮野球場の記事はこちら。
またサンディーも、お客さんと写真を撮ったり、選手の練習にちょっかいを出したりして、見ていて楽しい。
が、ブレイクダンスはキレッキレだ。決めるところは決めてくれる。
そして試合開始後はサンロッカーズが得点を決めるまで観客全員で立ち上がるというイベントもある。
試合開始直後ってわりと得点決まらないので立ちっぱなしのことも多いが…。アリーナの一体感の醸成には一役買っている。
一つ一つの演出は細かいしお金をかけているわけではないが、アリーナ全体が楽しめる工夫が出来ているように思う。
【グルメ】
何か食べようかなーと思ったのだが、ご覧の通りピザーラくらいしか見当たらなかったので、止めといた。
サンディーのパンとか、ちょっとしたお菓子とかは売っていたと思うが、まあ渋谷にはおいしいお店がいっぱいあるので…。
小腹が空いてる感じで行くのがちょうどいいかも?
【街との一体感】★★★★☆
ご存知の通り、渋谷には娯楽があまりに多く、バスケットボールが生き残っていくのはかなり難しい。
ただ、私が感心したのは入口で配っていたコレだ。
「渋谷の歩き方」という、渋谷の街を紹介したパンフレットだ。
中身はこんな感じで、選手オススメのお店が掲載されている。
他のBリーグのチームは、「バスケで街を盛り上げよう!」というのを目的の1つにしている事が多いが、渋谷の場合そんな事をしなくても十分盛り上がっている。
そこで、Bリーグの試合を見るというのを渋谷に来る目的の1つにしてもらおう、という意図をこのパンフレットから感じ取る事ができる。渋谷に来て、バスケを見て、飲んだり食べたり色々遊んで、帰ってもらおうということなのだろう。
「人はいるけど娯楽が多すぎて客が来ない」という都会特有の悩みに対する1つの解決策だ。
ちなみにグッズショップも出来るらしい。渋谷のグッズショップとか強すぎる。
【満足度】★★★★☆
まだまだ試行錯誤の途中ではあるのだろうが、都会特有の悩みを都会特有の方法で解決しようとしてみたり、会場もちょっとした工夫で非日常空間にしてみたり、その努力は素晴らしい。
2019年にはBリーグになって初となる天皇杯のタイトルを手にし、これからも勢いを増していく事だろう。まあ、このアリーナが5000人入るってのはちょっと背伸びしてる気がするけど…。
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