注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
藤崎台県営野球場(リブワーク藤崎台球場)は、1960年開場、熊本県熊本市にある県営球場。
開場当初は、国際試合開催規格をクリアする日本で数少ない球場であった。
熊本における野球の聖地。近年ではソフトバンクホークスが年に1試合行なっているし、巨人やヤクルト、横浜なんかも度々試合を行なっている。高校野球の熊本大会決勝も行われる。
2018年には熊本地震からの復興を支援する目的でオールスターゲームも行われ、外野席が全て地元の球児に解放されるという面白い試みも行われた。
また阪神時代の新庄が、この球場でオープン戦で巨人を相手にマウンドに上がり三者凡退に抑えたこともある。
そしてこの球場における最大の事件と言えば、やはりクロマティ右ストレート事件であろう。
1987年6月11日の巨人対中日戦、死球を受けたクロマティは投手の宮下に帽子を取って謝るよう促したものの宮下が応じず。
それを見たクロマティは一目散に駆け出し宮下に右ストレートを喰らわせた。今でも語り草になるこの事件は、藤崎台球場での出来事である。
更にこれには裏話がある。試合を見ようと熊本中からお客さんが集まっていたのだが、その中に現くりぃむしちゅーの上田晋也がいたのだ。
今でもスポーツ番組をやってたりするが、昔から熊本で行われる野球やプロレスの試合をよく見に行っていたようだ。
ちなみに筆者の一番好きな例えツッコミは「センターへのファウルフライくらいありえないよ!」です。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄りは熊本市電の蔚山町停留場。熊本駅からは1回乗り換える必要があるし、熊本空港からはバスに1時間位乗ってから市電に乗る必要があり、遠征はしにくい。遠征する人も機会もあんまりないけど…。
ただ中心地から若干離れてはいるので熊本市内からのアクセスもそれほどいいわけではない。
熊本空港にはこんなものが。尾田さんも熊本出身だ。
熊本市電。市電のある街っていいよね。
最寄から★★★☆☆
蔚山町停留場からは徒歩10分。
結構坂がきつかったりするが、近いので許容範囲。
熊本のシンボル熊本城はすぐそば。復興の工事中でなんだかロボットみたいになってる。
熊本市内では地震の影響はあまり見られないが、熊本城近辺ではその爪痕が色濃く残る。すごいなあ…。
熊本旅行記はこちらにまとめました。
【観戦環境】★★★☆☆
なんというか、THE地方球場って感じ。地方球場だから多くは求めないよね。
ただコンコースすらないので、帰りは結構渋滞して苦労する。トイレは仮設のものが増設される。
しかし地方球場最大の魅力は選手との近さだ。ウォーミングアップしてる選手は手の届きそうな距離にいる。
個人的に地方球場に行くときは内野スタンドで見るよりブルペン前の席のほうが楽しくてオススメだ。
【雰囲気】★★★★★
藤崎台球場の最大の特徴と言えば、球場後方にあるクスノキ郡だ。もはやグラウンドにせり出しているのだが、国の天然記念物に指定されており簡単に伐採することはできない。勝手に球場を作ったのは人間なので当たり前だけど。
このクスノキのおかげで、球場になんとも言えない神聖な雰囲気が漂う。
ちなみにクスノキにボールが当たった場合、グラウンドに落ちたらインプレー、落ちてこなかったらホームランというとんでもないルールが設定されている。
柳田はこのルールでのホームランを狙っているが、今のところ達成できていない。
裏側から見るとこんな感じ。ご立派だ。
【グルメ】★★★★☆
あんまり期待はしてなかったのだけど、大分名物の日田やきそばなど最低限の九州グルメが揃っていた。さすがホークス、そのへんは抜かりない。
この他にも地元の人が普通に屋台を出していて、ちょっとしたお祭気分だ。
それにしても熊本グルメは最高である。九州はどこも飯がうまいなあ。
【街との一体感】
本編とは関係ありませんが、くまモン一覧をご覧ください。
熊本の街はくまモンだらけ。すっかり熊本の街を侵食定着している。
【満足度】★★★★★
設備自体はただの地方球場っちゃ地方球場なのだが、クスノキのおかげで独特の雰囲気がある。
熊本の街も観光資源は豊富だし、グルメは最高だし、言うことなし。
旅行好きで野球好きならぜひとも訪れるべき球場だ。問題はその難易度の高さかなあ…。
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