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2022北京オリンピック開催記念!意外と知らない冬季オリンピックアレコレ【コラムその58】

絶賛北京オリンピック開催中ですね!

東京オリンピックからわずか半年、もうオリンピックが見られるなんて本当に幸せです🤤

ここから2年経つともうパリオリンピックだしなあ、本当に困っちゃいますよね🙄

 

ところで、夏季オリンピックって開催地をすぐ思い出せると思うのですが、冬季オリンピックってどうも開催地を覚えられないですよね。私だけでしょうか…。

前回の冬季五輪は平昌とすぐ思い出せたのですが、その前ってどこだっけ?と悩んでしまいました。

 

というわけでなぜか夏季オリンピックに比べてちょっと地味な感じがする冬季オリンピック。今回は、意外と知らない冬季オリンピックの歴史について焦点を当ててみることにしました。

 

1.冬季オリンピックの歴史

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夏季オリンピックの第1回大会は1896年、アテネで行われました。オリンピック開会式の入場行進はギリシャからですし、オリンピック発祥の地はギリシャというのは広く知られていますね。

その4年後パリで万博とともに開かれて以降現在まで歴史が続いています。

 

一方の冬季オリンピックの第1回はいつ、どこで行われたか、という問いにはよっぽどのマニアでないと答えられないでしょう^^;

冬季オリンピックの第1回は1924年、フランスのシャモニー・モンブランオリンピックです。

この大会は試験的な大会として始まりましたが、翌年に正式に第1回冬季オリンピックとして認められました。実際、この前の夏季オリンピックで試験的にフィギュアスケートやアイスホッケーが開催されていたようです。

 

実施競技は、

・アイスホッケー

・カーリング

・クロスカントリースキー

・スキージャンプ

・スピードスケート

・ノルディック複合

・フィギュアスケート

・ボブスレー

・ミリタリーパトロール

の9つ。なんだか今の冬季オリンピックとほとんど変わらないですよね。

ちなみにミリタリーパトロールというのは現在のバイアスロンのことで、クロスカントリーと射撃を繰り返す競技です。

 

日本も選手を派遣する予定でしたが、関東大震災の影響で取りやめになりました。メダル獲得数の上位はノルウェー、フィンランドといった北欧諸国で、実は開催国であるフランスは銅メダル3個に終わっています。

日本が初めて参加したのはその4年後の1928年、スイスのサンモリッツオリンピックからでした。とはいえ最高位は24位で、メダルなんて夢のまた夢という状態でした。

 

そんな日本でも、第5回となる1940年には札幌オリンピック開催のチャンスが回ってきます。

同年東京オリンピックの誘致にも成功しお祭り騒ぎとなる予定でしたが、戦争の影響でどちらも中止となってしまいました。

これについては以前記事を書いておりますのでお読みください。

sportskansen.hatenablog.jp

 

日本での開催が実現したのは1972年札幌オリンピック。欧米諸国以外での開催は初めてでした。

札幌オリンピックというと日の丸飛行隊と呼ばれたスキージャンプでの表彰台独占の印象が大変強いのですが、実は獲得したメダルはその3つだけなのです。意外でした。

そしてこれが、日本にとって冬季五輪における初めての金メダルともなっています。

 

2回目の日本での開催が実現したのは、1998年長野オリンピック

30代以上の人にとっては記憶に新しいところでしょう。史上最も南で行われた冬季オリンピックでもあります(南半球では未だ開催実績なし)。

実施競技はこの時には

・アイスホッケー

・アルペンスキー

・カーリング

・クロスカントリースキー

・ショートトラックスピードスケート

・スキージャンプ

・スノーボード

・スピードスケート

・ノルディック複合

・バイアスロン

・フィギュアスケート

・フリースタイルスキー

・ボブスレー

・リュージュ

14競技にまで増えていました。ただ第1回が9競技だったことを考えると、思ったより増えていない…?という感想も抱きます(種目としては16種目から68種目に増えています)。

 

この大会で日本は清水宏保、里谷多英、船木和喜、西谷岳文、そしてスキージャンプ団体の5つの金メダルを獲得。初出場時に最高位が24位だったことを考えると、隔世の感があります。

この数は現在もなお日本の最多記録となっています。

 

現在行われている北京オリンピックで、冬季オリンピックとしては24回目を数えています。

今大会では過去最多の15競技、109種目が行われます。

 

2.冬季オリンピックトリビア

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続いて、冬季オリンピックトリビアを紹介します。へぇ~と思ったらお手元のへぇ~ボタンを押してください。

 

・オリンピックのために街を合併?

第4回の1936年、ドイツのガルミッシュ=パルテンキルヒェンオリンピックでは、それぞれ単体の都市規模ではオリンピックが開催できないと判断。

そこでオリンピックを開催するためにわざわざ街を合併させてオリンピックを開催しました。

なお、同年行われたベルリンオリンピックと同じく、開会宣言はアドルフ・ヒトラーが行いました。

 

・ウォルトディズニーが開会式を演出?

第8回の1960年アメリカのスコーバレーオリンピックにおいては、かのウォルトディズニーが開会式の演出を担当しました。実際の資料は見つからないのですが、ミッキーが登場したりしたんですかね?

ちなみにこれをきっかけにウォルトディズニーはスキーリゾートの計画を練り始めました。結局これは実現しませんでしたが、この構想は東京ディズニーランドのカントリーベア・シアターで生かされているそうです。

 

・環境破壊で開催地変更?

1972年札幌オリンピックの次は、アメリカのデンバーで開催される予定でした。そのため閉会式でもデンバーへの引継ぎを行いました。

ところが、環境問題のために住民からの反対運動が大きくなり開催権を返上。結局、1964年に開催したばかりのオーストリア・インスブルックで開催することが決定。わずか12年での同一都市開催は史上最短です。

開会式では改めて札幌からインスブルックへの引継ぎが行われました。結局現在でもデンバーでのオリンピックは開催されていないままです。

 

3.まとめ

以上、冬季オリンピックについてご紹介しました。やっぱりオリンピックと聞くと夏季オリンピックの方が思い出され、冬季はどっちかというと地味なイメージは強いように思います。

 

それでも、1998年長野オリンピックでの「ふなきぃぃぃぃぃ」や2006トリノオリンピックでのイナバウアー、そして羽生結弦のオリンピック連覇など、日本人にとっても印象に残っているシーンが山ほどあります。

そして冬季オリンピックはアルペンやスキージャンプなど、雪をクッションとして使えるおかげか夏季オリンピックよりも見た目的には派手な競技が多い印象があります。

まだまだ北京オリンピックは続きますので、是非とも楽しんでいきましょー!

 

他のコラムはこちらからどうぞ↓

sportskansen.hatenablog.jp