スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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東京ドーム(ファイターズver.)~北の国へと~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています

【概要】
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東京ドームは、1988年、東京都文京区にある球場。

 

以前、東京ドームとして記事を作ったが、その時には「かつては日本ハムファイターズの本拠地でもあった球場である。」と一言触れただけだった。

sportskansen.hatenablog.jp

 

ただ、かつてこの球場を長らく本拠地としていたファイターズをその一言で終わらせるのもどうかと思い、改めて記事にした次第。

 

ファイターズの前身、後楽園球場を本拠地としていたセネタースが誕生したのは1946年のことだが、日本ハムファイターズになったのは1974年のこと。

 

日本ハムが運営するセレッソ大阪が大阪のチームであることからも分かるように、日本ハムは大阪に本社を置いていた。その関東への進出への足掛かりとしてファイターズの買収へ踏み切ったとのことで、本拠地が後楽園から動かなかったのはそのためである。

 

ホークスの時もそうだが、本拠地の決定に親会社のビジネスの意向が大きく反映されるのが野球における特殊事情であるように思う(ほかのスポーツでそんなに簡単にホームが変わったら生卵が飛んでくるだろう)。

 

1988年には巨人と共に後楽園から東京ドームへ移転。「キスをしたら入場無料」「仮装をしたら入場無料」などカオスな企画も催されたが、巨人との集客力の差も明らかだった。

そして今でこそ5年に1度くらいは優勝しているイメージのあるファイターズだが、1988年から2004年までの北海道移転までは一度も優勝することができなかった

 

巨人と同じ本拠地でありながらあまりに地味玄人好みのチームだったファイターズだが、北海道移転と共にSHINJOを獲得、一躍スポーツニュースの主役に躍り出る。その勢いのまま2006年には44年ぶりの日本一に輝く。

 

それでも東京を見捨てることはなく、年によってバラツキもあるが、多い時には10試合ほど予定が組まれることもある。

今回観戦したのは、「幸せの黄色いハンカチ」をモチーフにした黄色いユニフォームの配布イベントの試合である。

 

↓ファイターズの現在の本拠地、札幌ドームはこちら。2023年に変更予定。

sportskansen.hatenablog.jp

【アクセス】

最寄まで★★★★★

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最寄駅はJRと都営三田線水道橋駅、丸ノ内線と南北線の後楽園駅、大江戸線の春日駅。

北海道から行く人がいるかどうかは不明だが、羽田空港からは地味に面倒くさいかもしれない。

 

最寄から★★★★★

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色んな駅から行くことができ、どれも徒歩5分圏内と非常に便利だが、あまりに最寄駅が多いこと、地下鉄ばかりで駅が地上から探しにくいことから、帰りはちゃんと調べないと迷う

もし北海道から行くとしてもホテルはいくらでもあるので安心。

 

【観戦環境】★★★★☆

(前回の記事からそのまま持ってきました、読んだ方はスルーでお願いします)

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色んな角度から色んな試合を見てきたが、見にくいと思った事はなく、快適。

ただ、コンコースは少し狭く、老朽化が目立つ。

 

またこの球場特有の問題として、気圧の力で屋根を支えており空気が濃いため、ドームに出入りするたびに耳鳴りがおき、暴風が吹き荒れる。油断してると帽子は軽く吹っ飛ばされる

 

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ちなみに1塁側は王ゲート

 

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3塁側は長嶋ゲートである。

ただしふたりとも現役中東京ドームで野球をやったことはない。

 

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コンコースは入り口を入ったところにあるこの2階部分、

 

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そこから階段を下りた1階部分、さらに2階席につながっている3階部分の大きく分けて3層に分かれている。

 

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ただし、基本的に2階と3階をつなぐ階段は封鎖されており行き来することができない。

後述のグルメストリートは1階部分にあるため、2階席のチケットを買った人は基本的にグルメストリートに行くことはできないと考えていいだろう。

すなわち何が言いたいかというと、2階席のチケットの場合は食べ物を外で買ってくる、あるいは外で食べてくるのがオススメである。

 

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また東京ドーム内には野球殿堂博物館があり、試合前の時間つぶしには最適である。12球団のグッズやそれぞれの記録を打ち立てた時のボール、バットなどが展示され、野球好きであればとても楽しめる博物館だ。

 

【雰囲気】★★★★☆

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演出としては、基本的に北海道で行っているものを踏襲している。

ただ、札幌ドームはスクリーンが二つあるのに対して東京ドームでは一つしかないためか、若干物足りない印象を受ける。巨人の試合の時はあまり感じないから、無理やり一つのスクリーンで表現しているためだと思われる。

 

あと、純粋に東京ドームって札幌ドームに比べて球場としてちょっと面白みに欠けるんだよね…。


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札幌でも行っていたと思うが、マスコットがお客さんに向かってボールをノックする→お客さんがキャッチして投げ返す→それをノックで打ち返す、というのが定番になっているようだ。

よく分かってない人がキャッチしちゃったらちょっと気まずくなりそう。

 

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ただ、球場が満員の黄色いユニフォームで埋め尽くされていたのはなかなかに面白い光景だった。球場全体の雰囲気も札幌ドームと似ていて、なんだか和やかだった。

 

でも多分これ東京時代のファンじゃないよね?当時とはだいぶ雰囲気が違うんだろうなあ。

かつて閑古鳥が鳴いていた時代は少なくともこんなファミリーが集まる、明るい雰囲気球場の空気ではなかったはず。これはファイターズが北海道に移転して作り上げてきたものだろう。

しかしこの試合を見に来ていた人たちがなんでファイターズのファンになったのかはとても気になるところ。東京時代にこんなにファンがいたとは思えないんだけど…。

 

あとロッテに応援の勢いで負けていたのは内緒

 

【グルメ】★★★☆☆

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売店で一番食欲をそそったもつ焼きそばを食べたのだが、うーん…。

この球場のグルメにはどうしてもいいイメージがわかない。一応今はグルメストリートはできたけど、それでもまだ微妙なイメージは払しょくできてないなあ。

 

【満足度】★★★★☆

東京で見るファイターズの試合はどうなんじゃい、と思って見に行ったのだが、全体の雰囲気としては札幌ドームと似ていて、スクリーンを十分に生かせていない点で少しスケールダウンしている印象。それでも、札幌ドームの楽しさのエッセンスは感じることができた。

 

しかし、どうやら東京時代のファンとはごっそり入れ替わっちゃってるんだろうなあ、と思った。当時のファンはいずこへ…?

 

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