注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
東平尾公園博多の森球技場(ベスト電器スタジアム)は、1995年開場、福岡県福岡市にあるアビスパ福岡のホームスタジアム。
2019年のラグビーワールドカップでも使用されるなど、九州を代表する球技専用スタジアムである。
本スタジアムは元々1995年に行われた福岡ユニバーシアードの会場として作られた。
しかし当時静岡にいた藤枝ブルックスがホームスタジアムを探していたことに目をつけ、さらに福岡にJリーグのクラブがなかったことから福岡市がブルックスを誘致。
福岡ソフトバンクホークスといい、福岡はよそのチームを誘致することが多いなあ…。
これによりホームタウンを福岡市、ホームスタジアムをこの博多の森球技場とする福岡ブルックス(権利の問題でのちにアビスパ福岡に改名)が誕生した。
この時、鳥栖からマラドーナの弟であるウーゴ・マラドーナを引き抜くなど大型補強をおこなうと、JFLで24勝を挙げ優勝、サガン鳥栖を出し抜いて九州で初めてのJリーグクラブとなる(このことからサガン鳥栖とは色々因縁も多い)。
ライバルサガン鳥栖についてはこちら。
が、その後はフロントの問題、サポーターの問題、いろいろありつつ…。
なぜか5年周期でJ1に昇格するもすぐJ2降格を繰り返す、イマイチ突き抜けない成績が続いている。2012年に初昇格してから一度も降格していないサガン鳥栖には、少し水をあけられてしまった感がある。
ネット上では皮肉をこめて盟主などと呼ばれることもあるアビスパ福岡だが、いつかの日か本当の意味で九州の盟主の名を取り戻す日はやってくるだろうか…?
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄は福岡市営地下鉄の福岡空港駅。
名前の通り福岡空港の最寄り駅でもあり、全国各地から飛行機で向かいそのまま歩いてスタジアムまで行くことができる。
また福岡空港自体も博多駅からはわずかに5分、福岡の中心地天神からも10分ちょっと。国内でも屈指の立地の良い空港なのだ。
今回の福岡旅行記はこちら。
最寄から★★★☆☆
福岡空港駅からは徒歩25分。平地なのでそれほど大変でもないし、シャトルバスも運行されている。
もちろん空港のすぐそばなので、飛び立ったり着陸してきたりする飛行機を眺めながら歩くことができる。
【観戦環境】★★★★★
球技専用スタジアムなので見やすさは間違いない。アーチ状の屋根が印象的だ。
屋根も十分な大きさがあり、雨風、日差しは全く問題ない。
また個人的に好印象だったのが、席と席の間の通路が非常に多いこと。一列あたり8席ほどしかないので、真ん中の方でも気軽に席を立つことができる。
某〇立競技場とか、30席近く通路がなかったりするので…。
某国〇競技場はこちら。
ただサイドスタンドは傾斜が緩く、見にくいとのうわさ。ここが改善されれば本当に素晴らしいスタジアムになるだろうなあ。
ビジョンはそれぞれのサイドスタンド後方にあるが、ホームアビスパサポーターから見える側(アウェーサポーターの後ろ)にある方がサイズが大きくなっている。
ちなみに、かつて福岡ドームで使っていたビジョンを移設するという話もあったそうだが、なんだかんだでご破算になってしまったようだ。もし移設していたら面白かっただろうに。
コンコースはこんな感じ。トイレの入り口にやたら大きいイラストがあるが、詳細は不明。
【雰囲気】★★★★☆
応援はサイドスタンドから聞こえてくる太鼓に合わせて手拍子するパターンと、スタジアム内のスピーカーから聞こえてくるチャントに合わせて手拍子するパターンの大きく二つがある。
ただ、どちらも音量は控えめになっている。そのおかげでその二つの音がケンカするようなことはなく、なんだかんだでうまいこといっているようだ。
チャンスで音を大きくするなどもうちょっとメリハリが出てくればベストかな、とは思うが…。
また得点時の歓声は大きく、ドッと感情を揺さぶられるものだ。これはどのスタジアムに行ってもいいもんだなあ、と思う。この歓声を聞きにスタジアムに行っているすらある。
ちなみにこの試合でアビスパ福岡はJ1でのクラブ新記録となる4連勝を成し遂げた。クラブ史に残る試合を観戦することができいい経験になった。
また博多の森、というだけあって周りは非常に自然が豊かだ。この池はバックスタンド後方にあり、さらにその奥にはハイキングもできる山道が続いている。
そのおかげで、スタジアムでも何匹かの虫を見ることができた。いやあ、ハハハ…。
【グルメ】★★★★☆
グルメを楽しめる店はスタジアムの周りに何か所か固まっているが、バックスタンド横のエリアが一番にぎわっているようだ。
明太子が使われている明太チキン。カリカリの皮がおいしく、また辛さを調整できるようスパイスを別にもらうことができる。
佐賀のがばいから揚げ。一つが普通のから揚げの2~3倍の大きさがあり、とっても食べ応えがある。
もちろんジューシーで味も非常にいい。今回食べた中では一番好きかも。
ちなみにサガン鳥栖のホーム駅前不動産スタジアムでも同じ屋台を見かけた。
お肉屋さんの塩焼きそば。太麺と大きなお肉でなかなかに食べ応えがある一品。美味しい。
また福岡はうどんでも有名だが、福岡三大うどんチェーンの一つであるウエストも屋台を出店している(写真は店で食べたごぼう天うどん)。
福岡のソウルフードを楽しめる点はポイントが高い。
【街との一体感】★★★★☆
福岡空港駅では出口に向けてアビスパ福岡の看板などがあり、気分を高めてくれる。
肝心の福岡空港内ではあんまり存在感がないが…。
また駅からスタジアムまでの間にはこうしたアビスパの自販機や旗などがあり、
マンホールも駅からスタジアムまでの距離を教えてくれる仕様になっている。
少なくとも福岡空港駅の出口からスタジアムまではアビスパ福岡一色に染まっている。
明太子で有名なふくやもアビスパ福岡を応援している。
博多駅には密やかながらアビスパ福岡のグッズショップもある。もっと福岡県内での存在感を高めていくためにはまず九州で一番のクラブにならねば…。
【満足度】★★★★★
虫が多いことを除けば、スタジアムでの観戦は非常に快適で楽しい。
このような素晴らしいスタジアムがあるのだから、あとは必要になってくるのはサッカーの内容であろう。
とにもかくにも、まずはJ1に定着し真の九州の盟主にならないことには話が始まらない。
そのためにも、今日もアビスパサポーターは虫よけをもって博多の森に集うのだ。夏はつらいなあ…。
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