注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
越谷市立総合体育館は、1987年竣工、埼玉県越谷市にある越谷アルファーズのホームアリーナ。
越谷アルファーズは1997年にできたプロバスケチーム。ただ2018年までは大塚商会アルファーズとして活動してきており、この時は越谷市とは何の関係もなく、またプロチームでもなかった。
大塚商会アルファーズであった当時は日本リーグの2部で活動していたが、2007年には大塚商会の創業者が栃木出身だった縁であるチームに日本リーグの会員資格を譲渡することになる。
そう、今ではBリーグ屈指の人気チームに成長した、宇都宮ブレックスである。大塚商会アルファーズなくして宇都宮ブレックスは誕生していなかったのだ。
宇都宮ブレックスについてはこちら。
その後大塚商会アルファーズは6部から再出発。再び2部リーグまで駆け上がってくる。
更にBリーグが開幕するとB3リーグに参戦。2017年には大塚商会の支店がある埼玉県越谷市をホームタウンとしB2リーグ昇格とプロ化を目指すこととなった。
そして2019年、東京八王子ビートレインズとの入れ替え戦を制しB2昇格。見事公約を達成することとなった。
次なる夢は、埼玉県勢初のB1昇格である。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄は東武伊勢崎線越谷駅。神奈川在住の筆者にとっては結構大変。
ちなみに、お隣の東武伊勢崎線新越谷駅・JR武蔵野線南越谷駅(駅名は違うが実質乗換駅)からもバスが出ている。というかそっちの方がバスの本数が多い。
更にそのお隣のJR越谷レイクタウン駅からも本数は少ないながらバスが出ている。越谷は東京のベッドタウンだけありバスは充実。
最寄から★★☆☆☆
越谷駅からはバスで15分弱。専用のシャトルバスが出ているわけではないので、自分で路線バスに乗る必要あり。
今後お客さんが増えたらシャトルバスを運用するのだろうか。ただ、路線バス自体がかなり充実しているので早急な対策は不要。
歩くのが好きな筆者は越谷レイクタウン駅から歩いてアリーナへ向かい、アリーナから越谷駅へと歩いて帰った。西日がすごくて前が見えんかったが。
越谷駅とアリーナは大通一本なので簡単だ。
越谷レイクタウン駅に隣接するイオンレイクタウンは日本最大級のショッピングセンター。
入場料を取るわけではないが、年間入場者数はおよそ5000万人を数えディズニーリゾートを2000万人上回るのだそう。今や越谷のシンボル的存在。
名前の元となったレイク。洪水を防ぐための人工池で、実際に防いだ実績もある。
アリーナの隣にも何やら立派な施設が…
と思ったら、これはごみ処理場なのだそうだ。平日限定だが無料の展望台も備わっている。
【観戦環境】★★★★☆
収容人数約4400人でB1リーグの規格には不足しているが、今のチームの規模を考えればちょうどいい感じだろう。
まずは一歩一歩やっていくことが大事だ。
なぜか2階席の下にある得点表示は使っておらず、その代わりにちっちゃいスクリーンに得点や試合時間が映し出されている。
お金がないからしょうがないんだろうけど、やっぱり見にくいのは見にくい。
そして大きな注意点としては、土足禁止ということである。そういう体育館もあると聞いてはいたが、ここがそうだったとは…。
もちろん体育館履きを持ってくればベストだが、一応スリッパもあるし、別に汚れを気にしなければ靴下で歩いていても大きな問題はない。足先が冷えるけど。
階段を上がると応援グッズを売っていて、ここを通らないと席にたどり着けないようになっている。
基本的に自由席なのだが 、エリアごとにこういった紙が貼られている。
もちろん記念に写真に撮ってもらうのと同時に、万が一コロナ感染者が出た時にどのエリアにいたかを把握してもらう役目も果たしている。と思われる。
遊び心があって面白いとは思うけど、もうちょっと命令口調でもいいかもしれない。コロナ禍で観戦しようってんだからこれくらいのことをする義務が観戦する側にもある。
【雰囲気】★★★☆☆
まだまだお金はかけられないし大変だとは思うが、アリーナMC、DJ、そしてチアがいて盛り上げるための努力はしている。
応援の一体感を煽ったり、 ダンスで盛り上げてみたり。まだまだ発展途上ながらも熱意は感じ取ることができた。
ただのベッドタウンからバスケの街越谷へ一皮むけるためにもここは頑張ってほしい。
ちょっと気になったのは応援の曲が凝りすぎてタイミングが取りづらいところ。チアとMCの間でも応援方法について連携が取れていない部分も見られた。
おじいちゃんおばあちゃんでも入れるくらいの分かりやすい応援の方がノリやすいと思う。
【グルメ】★★★☆☆
お弁当とカレーが購入できるが、おじちゃんが一人で切り盛りしていた。さすがにもう一人欲しい…。
お弁当一つ出しますよって言ったら一人くらいボランティアで入ってくれるんじゃないかな。
焼肉弁当。味は…まあ普通かな…。
でもおじちゃんが頑張っていたので★3つ。
【街との一体感】★★★★☆
アリーナ前にはここがアルファーズのホームアリーナであることを示す表示が。
更に駅から延びる大通にもアルファーズの垂れ幕がある。
越谷駅でも前面に越谷アルファーズが推されている。
何しろユニフォームのスポンサーにも越谷市が入っているほどだ。越谷市とは強い協力関係が結ばれている。
更に越谷市のホームページには越谷アルファーズの特設ページが用意されている。
越谷市の期待がどれほど大きいかうかがい知ることができる。もちろんアルファーズにとってもこれ以上ない強力な味方だ。
【満足度】★★★☆☆
全体的にB1のチームと比べると物足りなさは残るが、裏を返せばもっとやれるチームだと思う。
何よりアリーナから感じたのは、もっとアルファーズを押し上げたいという選手、コーチ、MC、DJ、チア、その他スタッフの熱意だ。
まだまだ本格的にプロバスケチームとして歩み始めてから日が浅いし、どん欲に上を目指すチームであってほしい。
このまま埼玉初のB1チームとなれば埼玉のバスケ界、そして越谷市がどんどん盛り上がっていくことは間違いない。是非B1まで突き進んでいってほしい。
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