注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回は水戸ホーリーホックの試合観戦のために水戸市立競技場(ケーズデンキスタジアム水戸)を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
水戸には何度か訪れているのですが、宿泊を伴ったガッツリした旅行は今回が初めてでした。
コロナや夏の暑さもあり十分な観光はできませんでしたが、可能な範囲で名所を回ってみたり、グルメを楽しんだり水戸の魅力のエッセンスだけでも感じ取ることができたのではないかと思います。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・水戸で試合観戦+水戸グルメ
北関東三県に行くときは、いつもグリーン車を使ってしまいます。
私のお気に入りは1階席。こっちの方が人も少なく、地面すれすれで走っていくので非日常の光景を楽しむことができます。
常磐線に乗っていると、関東平野の広さを実感できます。
そういや、北関東の3県で唯一常磐線だけは神奈川県まで直通運転してくれないんですよね。車両の仕様上の理由とかあるらしいですが。
新幹線も唯一通っていないし、茨城は鉄道に関しては結構冷遇されているイメージです。特急は走っているんですけどね。
そして到着。しかし、土砂降りのため水戸駅から動けず…。
ここ最近日本でもスコールみたいな突発的な雨が増えてきた気がします。夏の天気の変わり方には気を付けなければ…。
水戸駅北口には、水戸黄門御一行様(助さん角さん)の像があり、和風な休憩所が用意されています。
水戸光圀はドラマで非常に有名になりましたね。勧善懲悪ものの定番中の定番というイメージです。
水戸駅には大きなバスターミナルがあり、ひっきりなしにバスが走っていきます。
水戸は人口も駅の乗降客数も茨城県トップで、間違いなく茨城県最大の街です。
水戸駅南口を歩いていくと、ハミングロードと呼ばれる商店街がありました。
下に水戸ホーリーホックのマスコットホーリーくんが描かれていますが、私が見た限りこの商店街が一番ホーリーホックと密接な関係にあるように見えました。
今回はその中にあるスタミナラーメンを食べてみました。
スタミナラーメンは昭和50年代に生まれた茨城のご当地ラーメンで、もちもちの太麺に甘辛いあんをかけていただきます。
あんにはレバー、カボチャ、キャベツなどが入っており、まさしくスタミナがつく一品。
茨城の名物としてはかなり地味な存在だと思いますが、地元の人もひっきりなしに来ていて愛されている一品のようでした。実際かなりおいしく、近くにあったら私も通いたくなる味でした。
ちなみに地元民が多そうだったので、なんとなくお店の中で写真を撮るのは遠慮しておきました。でも全然気軽に入れるお店です。
見た目はこんな感じ↓
そうこうしているうちに晴れてきました。夏の天気は最近よくわからないですね…。
こちらは桜川で、水戸は「水の戸口」から由来する地名と言われているほど水に恵まれた土地です。
市内の至る所に川が流れています。
そしてこちらが水戸のシンボルともいわれる千波湖。水戸に向かう途中必ず目に入る大きな湖です。
貸しボートやジョギングコースが整備されているほか、カモ、ハクチョウ、ガンなどが飛来し、水戸市民にとっても水鳥にとっても憩いの場となっています。
正岡子規、北原白秋なども千波湖を歌に詠みあげていて、古くから親しまれていたことが分かります。
その横には、Bリーグの茨城ロボッツのB1昇格を祝う横断幕がありました。
ホーリーホックはまだJ2から上がったことがありませんが、一足先を越されてしまいましたね。
茨城ロボッツのホームアダストリアみとアリーナはこちら。
常磐線越しに見る千波湖。
近くには井戸があります。ここは水戸藩の藩学者藤田東湖生誕の地だそうです。
私は歴史には詳しくないのですが、水戸学と呼ばれる日本を列強諸国と対等にするための学問を、実際に水戸藩の政治に持ち込んだ人みたいです。
これによって水戸藩は大きくなりましたが、藤田自身は大地震で母をかばって亡くなり、その後水戸藩もめちゃくちゃになってしまったそうです。
もし長生きしていたら日本の歴史は変わっていたのかもしれません。
ここは茨城県庁三の丸庁舎と呼ばれる建物。茨城県庁本部はかなり水戸駅から離れているのですが、こちらは水戸駅から歩いていける距離です。
テレビドラマの撮影でもよく使われているらしく、仮面ライダーカブトなどにも出てくるそう。
続いて弘道館に来てみました。江戸時代の学校である藩校の一つで、国の重要文化財に指定されています。
ただ、この時はコロナの影響で見学することはかなわず…。外にある鐘を見るのみとなりました。今度来た時に見学しようと思います。
続いて水戸城址へ向かいます。水戸城自体は戦争で焼け落ちてしまったのですが、こちらの大手門が復元されるなどその面影を随所に残しています。
そして水戸城址には大きな特徴があって…
たいそう立派なこちらの門。ここはなんと水戸市立第二中学校の門なのです。
このように現在水戸城址は学校として活用されており、ほかにも茨城大学付属幼稚園・小学校、茨城県立水戸第一高校、第三高校があります。
特に水戸第一高校は茨城県屈指の進学校として知られていて、高校生クイズの強豪校でもあります。水戸城無き今も、茨城県随一の頭脳を持つ学生たちが日々勉学に励んでいるのです。
そんな学校がひしめく水戸城では、学校の敷地内に多くの史跡が残されています。その中には見学できるものもあればできないものもありますが、この時はコロナの影響であんまり見て回ることはできませんでした。
しかしいろんな方向から学校のチャイムが聞こえてきて面白かったです。
こちらが水戸第三高校の入り口。門が無くても横から入れそうですが、一応門があります。
学校があるために周りを見渡すことができませんが、隙間から見るとかなり高いところまで登ってきたことが分かります。城ですから、高いところにある方が都合がいいわけです。
また水郡線もこの下を通って走っています。水戸城自体はありませんが、現代でも水戸城は活用されていると言ってもいいかもしれません。
そしてこちらが名門水戸第一高校。高校生クイズのVTRでも見たことがあるようなないような…。
ここがすごいのは、史跡を見学するという用途に限って高校の敷地の中に入れるということです。なんと太っ腹な。
もちろん、史跡以外の部分には立ち寄れませんが。
水戸第一高校の中にあるのがこちら、旧水戸城薬医門。水戸城で数少ない現存しているもので、戦国時代くらいからあるものらしいです。
それが県内屈指の進学校の中にあるのですから、なんかロマンがありますね。でも見学したらさっさと立ち去り、不審者でないことをアピールしましょう。
水戸城址沿いに水戸駅に降りていきます。水戸って意外と坂が多いんですよね。だだっ広い関東平野があるのに、ここが発展したというのも面白いです。
この周りだけかもしれませんが。
せっかくなので水戸駅前にあったオリンピックシンボルを撮影してみました。茨城県もカシマスタジアムでサッカーが行われましたが、この日はオリンピック閉会式の翌日でした。
ちなみにこの直後には撤去作業が始まっていました。
駅の建物の構内にある茨城のミルクスタンドでジェラートを買って食べてみました。なかなかおいしかったです。
コロナ前までは地酒の飲み比べとかもできたようです。どんどん水戸での宿題が増えていきます…。
いろいろ買ってみました。常陸のしずくというお茶、茨城メロンサイダー、水戸銘菓水戸の梅、そしてスーパーで売っていた常磐のサバを使ったお惣菜。
茨城のメロンは全国で収穫量1位を誇り、茨城と言えばメロンとして有名です。そのメロンを使ったサイダーはもちろん美味しかったです。
また茨城に魚のイメージはあんまりなかったのですが、常磐のサバは全国1位の水揚げ量を誇るそうです。こちらも美味しくいただきました。
その他は後程。
ホテルから見た景色。個人的にはホテルは2~3階くらいの方が落ち着きます。
あんまり高いと非常時に怖いので…。
清潔でいいホテルでした。
時間になったので、目的の水戸ホーリーホックの試合を見に行きます。
一日乗車券を買うと往復するだけでも元が取れます。
バスは水戸駅前から発車します。なかなか便利です。
そして到着。いろいろ苦労する時代もあったホーリーホックですが、ここに来てやっと軌道に乗ってきた感じがします。
悲願のJ1昇格へ向けてもうひと踏ん張りです。
帰り際にまばゆく光るスタジアムがまたいいんです。これを見るたびまたスタジアムに来たくなってしまうのです。
夜の水戸駅もなかなかに光ってます。
2日目・水戸グルメ
朝食代わりに水戸の梅の食べ比べ。白あんを梅酢に付け込んだ赤しそでくるんだもので、甘じょっぱい味がします。
個人的に梅とシソがあんまり好きでないのでそれらの風味が強いものはちょっと苦手かな…。この中では亀じるしのが食べやすかったです。
さすがにこれだけでは足りないので、水戸駅の駅そばを食べました。
ここの名物はなんといってもひときわ大きい唐揚げ!どんぶりの半分ほどを占めています。
普通のから揚げはカラッと揚がっているのがおいしいと思いますが、これに関してはつゆにひたひたにして衣にしみこませた方がおいしいと感じました。そうしたくなくてもそうなってしまいますが。
かなりのボリュームで、大満足の朝食でした。
昨日見た水郡線に乗って少し北上します。
途中上菅谷駅で乗り換え。水郡線というだけあって、このまま頑張れば郡山まで行くことができます。
ただいくら18きっぷとはいえ郡山まで行っていたら今日中に帰ってこれなくなるので、さすがにそれはやめておきました。
道中、素晴らしい景色にディーゼルのブロロロロという音が鳴り響く。旅情あふれる楽しいひと時です。
そして終着駅常磐太田駅に到着。ただ、見るものもないのでそのままで折り返します。
しかし乗っているだけで結構旅を楽しめて満足しました。
良い時間になったので、お昼を食べます。
こちらは一見普通のオシャレなオムライスに見えますが、なんと納豆が入っています。
洋のオムライスに和の納豆がマッチして、和洋折衷で意外においしい一品。やっぱりせっかく水戸に来たなら納豆も食べなくちゃ。
ただ、個人的には純粋に水戸で最高の納豆をご飯で食べてみたかったのですが、探しても納豆オムライスや納豆とんかつなど創作料理ばかりで…。
これでも悪いとは言いませんが、純粋な納豆ご飯で勝負するお店が出てきてほしいです。そういう意味で〇和納豆のコンセプト自体は結構よかったと思うんだけどなあ…。
ただ令〇納豆がやらかしてしまったせいで、かえってああいうお店はもう出てこないんだろうなと思うと悲しい…。
そこからわきにそれると、昔ながらのアーケードがあります。
どうやら飲み屋さんが多く、コロナになって果たしていったいどれほどのお店が生き残れたのでしょうか。昼間なのでやっているのかわかりませんでしたが、夜に来てみたかったところです。
そのまま常磐線でかえってもよいのですが、せっかくなので水戸線で小山経由で帰って見ることにしました。
延々田んぼと山の景色が続いて、これはこれで面白い体験ができました。茨城ってこういう景色が多いんですね。
栃木についたのでせっかくなら冷たいものが駅前にあったら買おうと思っていたのですが見当たらず、結局いつも通りレモン牛乳を買って飲みました。
パッケージ通りのなつかしい味です(おいしいとは言っていない)。
夕飯は水戸駅で買った常陸牛の駅弁にしました。美味しかったです。
牛さんがかわいい。
まとめ
雨が降ったり暑かったり天気には結構苦労しましたが、水戸市内の名所を回ったり水戸の名物グルメを食べたり、短いながらも濃い旅をすることができました。
コロナの影響で見て回れなかった分他に時間を回せたので、かえって良かったのかもしれません。
とはいえいろいろ心残りはあるので、また是非水戸に行って名所めぐりをしてみたいと思います。あとは純粋な納豆が食べたいなあ…。
その他の遠征記についてはこちら!↓