注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回はサンフレッチェ広島と広島ドラゴンフライズの試合観戦のためにエディオンスタジアム広島と広島サンプラザを訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
広島を訪れるのは人生で3度目でしたが、今回も新しい発見、新しいグルメなどに出会うことができました。
広島は何度訪れても面白い街だなあとつくづく感じました。
前回広島を訪れた時の旅行記はこちら!
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・エディオンスタジアムで試合観戦+広島グルメ
新幹線で出発。この日はゴールデンウィークということもあり、トイレにも行けないほどお客さんでいっぱいでした。
広島まで辛かった…。
広島に着いて、速攻でトイレに行きました。まさか新幹線でトイレにも行けないとはね…。
まあ指定席を取っていただけマシだったか。
時間が無いので、さっそくアストラムラインに乗ってエディオンスタジアムを目指します。
政令指定都市広島とはいえ、アストラムラインは山奥に向かって走っていきます。楽しい。
エディオンスタジアムの最寄広域公園前駅はアストラムラインの終点、遠征だと時間がかかります。広島市民でも遠いだろうけど。
でも駅を降りるとサンフレッチェ一色でテンション上がりますね。
エディオンスタジアムに到着。古き良きJリーグスタジアムの趣があって楽しめました。
今後もうここで試合を見られる機会はなくなると思うと、初めて来た私ですら寂しくなります…。いわんや地元民をや。
大都会広島を闊歩。いい天気に恵まれながらビル群を抜けていきます。
旅先ではアーケード街を歩くのが趣味です。
方言が聞こえてきたり、その街の賑わい具合が知れたり、その土地ならではのものが見つかったり、旅先の空気感を味わえたりします。
このブログも私の興味がもうちょっとこっちに寄っていたら、「アーケード辞苑」になっていたかも…。
何となく不思議な位置にある信号を観察。平日とかに使われているのかな?
ちょっと早いですが、混む前に夕飯を食べます。こちらは広島名物お好み焼きのお店が並ぶお好み村。
戦後すぐに始まったそうなので、フードテーマパークのはしりと言えるかもしれません。雑居ビルにお好み焼きのお店が集まってるだけなのでテーマパークではないんでしょうけどね。
でも中も昭和感あってなんとなく独特の雰囲気がありますね。
もちろんお好み焼きを食べました。広島風、というべきかどうかは広島県民のプライド次第なところがあります。
「関西風」との違いは中華麺もそうですが、生地と具材を混ぜずに具材を薄い生地で覆う蒸し焼きにするところにあるんだとか。
今度横に並べて食べ比べをしてみたいですね。もちろんとても美味しかったです。
今回はカプセルホテルで宿泊。
2泊以上の場合は荷物を置いて置けるビジホの方が好きですが、ゴールデンウイークということもありとても値段が高かったので断念しました。
でもカプセルの下に荷物をしまえるスペースがあって重宝しました。またここ泊まろうかなあ。
2日目・広島サンプラザで試合観戦+広島グルメ
朝食は広島駅のコンコースにあるパン屋さんで買ったしらすパンとレモンパン。どちらも瀬戸内名物。
美味しかったです。
今日も朝から広島を闊歩。広島ではこの大通りを歩くのがとても好きなのです。
そしてそんな大都会広島を路面電車が駆け抜けていきます。
広島は路面電車が日本一発達している街で、市民の足としてなくてはならないものになっています。
全国的には昭和期に路面電車は危険だとして地下鉄への移行が進みましたが、広島でも地下鉄建設計画は何度か持ち上がったことはあるようです。
ただし、市民の路面電車への愛着があまりに強かったことから断念した、とのことです。もはやここまでくると広島の文化と言っても過言ではありません。
また広島は地盤が弱いために地下鉄建設は難航が予想されていた、という話もあります。
ただ、先述のアストラムラインはわずかながら地下区間を走っていたりします。
袋町小学校平和資料館に来ました。こちらは原爆により被爆した建物の一部を利用して作られた資料館で、無料で見学することができます。
中には、避難してきた人などの生々しい伝言が残されています。
ここに伝言を書いた直後に亡くなったり、あるいは被爆した家族を求めて伝言を残したり、きっといろいろなことがあったのでしょう。
広島に来るたび、いろいろなことを考えさせられます。
こちらは旧日本銀行広島支店。こちらも現存する被爆建物で、とても頑丈に作られていたため倒壊を免れたそうです。
実際、被爆したとは思えないくらいきれいな状態で残っています。現在はギャラリーとして有効活用されています。
広島は川の街。川によって山から砂が運ばれ、この広島という土地が出来上がりました。
そして川に沿って歩いて行くと、世界遺産である原爆ドームがあります。
何度見てもその存在感には圧倒されます。もはや野暮な説明はいらないでしょう。
百聞は一見にしかず、日本人なら一度は来るべき場所です。
中を見ると瓦礫が転がっていますが、爆風によって崩れたのか、それとも老朽化によって崩れたのか不明です。
実際、倒壊の恐れは常に付きまとっていますよね。今後の対策は難しいところです…。
近くにはT字型の珍しい相生橋があります。この独特な形状により、原爆投下の目標になったと言われています。
実際には風に流され、300m離れた病院が爆心地になりました。
そんな相生橋は今でも広島の交通の要衝として活用されています。
原爆ドームから通りを渡って反対側、旧広島市民球場近くでは、サンフレッチェ広島の新スタジアムが建設されています。
ウキウキ、早く行きたいなあ。
このあたりが広島の中心地でしょうか。そごうなどの大型商業施設がひしめき合います。
本当に路面電車を中心に街が形成されています。並行してバスもビュンビュン走ってますが、どういう風に使い分けるのがいいんでしょうか。
東急ハンズではカープグッズコーナーがあります。東急ハンズは地味に地元の名物なんかが置いてあったりするので、空き時間に行ってみると意外と面白いのです。
広島の名物と言ったらそりゃカープですよね。
もちろんカープ電車も走っています。そりゃもう広島はカープの街じゃけえ。
カープは戦後復興の象徴でもあったので、広島を語る上で欠かすことはできないくらい大きな存在なのです。
そんな路面電車に乗って広島サンプラザに向かいます。
路面電車と言いつつ、道路じゃないところを走る区間もあります。その区間では普通にスピードを上げて走っていきます。
動く歩道に乗って向かいます。現代人は歩く必要すらないのですよ。
そして広島ドラゴンフライズの試合を観戦。カープの街でもバスケチームは頑張っています。
中央通りの垂れ幕が、明らかにカープを意識してデザインしたものになっています。どこを見たってカープなのです、広島は。
今回行きたいなと思っていたのが、広島つけ麺ばくだん屋。
なんでかというと、エガちゃんが行っていたからです。
動画でもわかる通り、広島つけ麺の特徴はピリ辛スープ。それにキャベツやキュウリなどの具材がついています。
一般的なつけ麺とはだいぶ違いますが、広島ではつけ麺というとこれになるようです。汁なしタンタンメンといい、広島の人は辛いものが好きですねえ。
私はユーチューバーでもないので普通の辛さにしてみました。それでもそれなりには辛いです。
隣の人は平気な顔で20辛?とかを食べてました。辛いの好きな人はペロッと食べちゃうんだろな。
夕方の広島と路面電車。夕方は私が一番好きな時間帯です。
3日目・広島グルメ
朝は広島アンデルセンのパンを頂きます。
アーケードを通りがかった時にとてもオシャレなパン屋さんを見つけたのでふらっと入って買ってみたのですが、これまたすごい建物だったようで…。
実は今の広島アンデルセンの建物がある場所は、もともと旧帝国銀行広島支店という被爆建物があった場所らしいのです。
1967年に広島アンデルセンがオープンしてもしばらく店舗として用いられていたそうですが、耐震補強に多額の費用が必要となったために建物自体は2018年に取り壊し、今の建物が作られました。
街中にしれっとそんな遺構が溶け込んでつい最近まで残っていたとは、広島の人の執念たるやすさまじいものがあります。
ちなみに広島アンデルセンと唐突に名前を出していますが、全国に展開している有名なパン屋さんのアンデルセンは広島が発祥なのです。
そして、パン屋さんで一般的なトングでパンを選んで会計にもっていくというスタイルは、アンデルセンが発明したものです。
たかがパン屋、されどパン屋…。ふらっと入ったパン屋さんで色々なことを学べました。
もちろんパンはすべて非常においしかったです。
広島の中心地からちょっと離れたところに、カープのグッズショップとギャラリーを兼ねているお店があります。
ユニフォームなどカープの歴史を見学できます。朝からそれなりに人がいるのが印象的でした。
さすがカープ人気の高さをうかがい知れます。
旅の最後に縮景園を見ることにしました。
縮景園とは日本の歴史公園100選にも選ばれている庭園で、戦前は広島の象徴ともいえる場所でした。
しかし原爆によって荒廃、再建には20年以上の月日を要しました。
園内で亡くなった方の一部はしばらくそのまま埋葬され、1987年に改めて遺骨として発見された、という歴史も持っています。
縮景園とは文字通り各地の景勝を縮めて表現したことに由来しており、限られた土地の中でも様々な景色を楽しむことができます。
後ろに見えるビル群すら景色の一部に見えます。全国の庭園の知識があったらより楽しめるかもしれません。
広島駅に来ました。中心地からは少し外れていますが、再開発も進み広島の玄関口として栄えてきているエリアです。
カープのホームであるズムスタも徒歩圏内です。
軽くご飯を食べて帰ろうと思ったのですが、ゴールデンウイーク中ということもありどのお店も混みまくっていました。
こんなに混んでるとは、ちょっと油断したな…。
これだけ混んでたらどこ行っても同じだろ!と思い、一番並んでるお好み焼き屋さんにしました。多分1時間以上は待ちましたかね…。
でもソースもいろいろ選べるし、何しろ名物に足るだけのおいしさがありました。やっぱ広島はお好み焼きだなあ。
そしてここにもカープソースの名が。とりあえずカープってつけとけばいいと思ってるでしょ。
帰りは今や珍しい500系に乗りました。日本で初めて時速300㎞で運転できる夢の超特急でしたが、座席数の少なさやコストの問題でのぞみからは引退。
現在は山陽新幹線のこだまでのみ乗ることができます。
今となっては古くなってしまいましたが、現在でも500系より速く走る電車は日本で運行されていませんし、デザインもとてもカッコいいので未だに人気があります。
終点の新大阪で乗り換え、夕飯を食べます。
左がお土産の生もみじ、右が広島のソウルフードといわれるむすびのむさし。
お弁当の包み紙にはカープとサンフレッチェが描かれています。広島は本当にスポーツの熱い街です。
ここにいつかドラゴンフライズも混ぜてもらえる日が来るといいな。
中はおにぎり、唐揚げにその他いろいろととてもシンプルな内容。それだけに広島の人のDNAにも刻み込まれたのでしょう。
ソウルフードっていかに子供のころから食べなれてるかが一番大事だと思うんですよね。
だからこのお弁当が私にとってのソウルフードになることはたぶんないのですが、でも旅先でその土地で愛されているグルメを食べるというのは私にとっても大きな楽しみでもあります。
もちろんおいしかったですが、塩の使い方を間違えてめちゃくちゃ塩っ辛くなってしまったのが失敗しました。おとなしく枝豆だけにかけておけばよかった。
広島の人はこの塩どうやって使ってるのかな。
以前ソウルフードについて考察した記事はこちら。
まとめ
今回はあまり観光には重点を置かない代わりに、広島のソウルフードをたどる旅になりました。
広島つけ麵、むすびのむさしなど広島でなじみ深いであろう食べ物をいくつも食べましたが、やっぱり一番印象的だったのはお好み焼きでした。
広島においてやっぱりお好み焼きは欠かせない食べ物なんだなと改めて実感しました。
また広島に行くときには、広島のソウルフードをもっともっと知って食べてみたいですね。
その他の遠征記についてはこちら!↓