注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
駒沢オリンピック公園総合運動場公式野球場は、1965年開場、東京都世田谷区にある野球場。
昔この近くには駒澤野球場と呼ばれる球場があり、東映フライヤーズ(現北海道日本ハムファイターズ)の本拠地が置かれていた。
もともとフライヤーズは後楽園球場を本拠地としていたのだが、巨人をはじめとして5球団が使用していたので超過密スケジュールとなっており、こちらの駒沢に球場を作ったのである。
自由奔放な気風から「駒沢の暴れん坊」の異名がつくなどパリーグをかき回し、1961年には優勝争い、翌1962年には見事日本一に輝いた。ご意見番としておなじみの張本勲もその一員であった。
しかし東京オリンピックに伴う用地取得のため駒澤野球場は解体。9年という短い歴史に幕を閉じた。
その後場所を変えて1965年に駒沢オリンピック公園内に新たに作られたのがこの球場である。
2008年、2018年と随時改修が行われ、現在では3000人規模の球場となっている。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄は東急田園都市線駒沢大学駅。渋谷から8分という好位置。
もちろんすぐ近くには駒澤大学もある。
最寄から★★★☆☆
駒沢大学駅からは徒歩15分。そこそこの距離はあるが、平坦なのでそんなにストレスもない。
ただ、球場自体は公園内でも最も遠い位置にあるので注意。
【観戦環境】★★★☆☆
筆者がこの球場に行くことを決めたのは当日だったため遅れてしまい、気付けばスタンドは満席。3000人の球場だから何とかなるかと思ったがさすがに甘かった…。
ただ、立ち見するスペースはそれなりに充実しているので観戦すること自体にはそれほど不便はなかった。足は痛くなるけど。
この球場はバックネット裏のスタンドと1塁側、3塁側のスタンドがそれぞれ分離しており、それをつなぐこの部分の通路では立ち見することが可能だ。
おそらく随時拡張したのでこのような特殊な構造になっていると思われるが、多少は見にくいものの立ち見するうえでは役立つ。
高校野球なんてたかだか2時間くらいなので我慢できるのである。
ただし、この球場には屋根が一切ないのでその点は十分に注意すべし。
特に高校野球シーズンは猛暑となるので、水分、塩分は多めに持っていく必要がある。もちろん日焼けにも十分注意が必要だ。
外野の奥がちょっとした森になっているので、見た目的にはちょっとだけ涼しげではある。
バックスクリーンはLEDとなっており大変見やすい。このあたりはさすが首都東京の球場である。
1階のコンコース。
2階のコンコース。全体的に新しくてキレイだ。
1塁側スタンドとバックネット裏スタンドをつなぐ通路。
この球場は小さいながら随時拡張していったあとが見て取れ、いろいろ探検して回るのもなかなかに楽しい。
スタンド間の隙間。いろいろと有効活用されているようだ。
【雰囲気】★★★☆☆
ご覧の通り、スタジアムは満席。優勝候補二松学舎大付属が登場する試合とあって大変多くのお客さんが入った。
ただ、相手校とは実力差があったので盛り上がるというよりはじっくり実力を見極めている人が多かったようだ。
結局試合はコールドゲームとなった。
でも相手校の中には涙を流す選手がいてやっぱり高校野球は良いなあと思った。青春だねえ。
「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる byスラムダンク
球場前の広場。この前の試合を戦ったチームが記念撮影などをしており楽しそうだった。
そういうのって一生の思い出になりますよね。
【グルメ】
球場内に特に売店は見当たらなかった。もし食べ物を探す場合は公園内の売店か駅前のコンビニなどで調達可能。
自販機くらいは置いてあったが、念のため水分も着く前に持っていこう。
【満足度】★★★☆☆
屋根がないのがネックだが、中の構造が面白く中を探検しているだけで楽しい球場だ。
改築したのもつい最近なので新しく球場自体もそれなりにキレイで充実している。
歴史も考えると、たまにはファイターズの二軍がここで試合をしたら面白いだろうなあ…。
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