スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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愛知グルメ+小観光旅~トヨタの作った街を見る~【遠征記その42】

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

 

今回は名古屋グランパスの試合観戦のために豊田スタジアム、そして中京競馬場を訪れた時の遠征記を紹介します。

 

試合観戦の模様はこちらをどうぞ!

sportskansen.hatenablog.jp

sportskansen.hatenablog.jp

 

今回は日本で2例しかない私的団体の名前がついた市である豊田市に行きました。

そんな世界のトヨタが作った街は、想像以上にすごいものでした。

もちろん、愛知独特の食文化も楽しみました。

 

簡単な旅程は下記のとおりです。

それではごゆっくりどうぞ!

1日目・豊田で試合観戦+豊田グルメ

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突然ですが、豊橋に来ています。

こちらのピレーネは愛知県内でおなじみのスイーツだそうですが、なぜか愛知県内で様々に名前が違うようです。他にはファンシー、パリジャンなど。

 

元々販売していた一宮市のボンボヌールというお店は閉店してしまったみたいですが、スイーツ自体はもうすっかり愛知全体に定着しているようです。

いろいろと謎の多いお菓子です。

 

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道中、岡崎駅で乗り換え。駅前には特に目立ったものはないですが、家康ゆかりの地であることが強調されています。

最近だと東海オンエアの地元っていう方が通りがいいかも。

 

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JRから愛知環状鉄道へ乗り換え。ICカードで来た人はホームにおいてある装置にタッチして欲しいという但し書きが死ぬほど書かれていました。

多分タッチしないと下車駅でなんかエラーが出てしまうんでしょうけど、それにしてもあまりに多い…(笑)

 

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まだ少し時間があったので、三河豊田駅で降りてみました。ここは、あの世界的大企業の本社の最寄り駅です。

って、駅名に入っちゃってるな…(笑)

 

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そう、もちろんかのトヨタ自動車です。と言っても写真ではよく分からないかもしれませんが…。

 

トヨタがこの街に生まれたのは1937年のこと。実はそれほど歴史が長いわけではありません。

母体となった豊田自動織機は1926年に生まれており、その自動車部が1937年に独立したのがトヨタ自動車というわけです。

 

経営危機など紆余曲折ありながらも、1950年代60年代あたりから自動車業界で国内シェアトップに立ちました。

今では世界最大級の自動車メーカーであり、自動車に限らず世界の企業の中でも売上高トップ10に入るほどです。

 

そんなトヨタが創業時から本社を置くこの地域は、かつて挙母市(ころもし)と呼ばれていました。

ところが、あまりのトヨタの大きさ、影響力の強さに1959年、豊田市と名前を変えました。

 

市の名前が私的団体に由来する例はここと天理教に由来する天理市だけ、日本でも非常に珍しい例となっています。

まさしく「トヨタが作った街」と言って差し支えないでしょう。

 

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もちろん、近くにはトヨタのディーラーがあります。産地直送、日本で一番新鮮なトヨタ車に乗れるお店でしょうね。

ここで車を買う人のほとんどがトヨタ社員な気がしますけど…。

 

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もちろん道は激太、歩行者は道路を横断することを許されません。

まさにクルマの街、豊田。

 

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三河豊田駅の駅前にはプラモデルやラジコンのお店がありました。

トヨタ社員はプライベートでも車を作るのか…。モノ作りが好きな人が多いんでしょうね。

 

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駅にはジブリパークのポスターがありました。

愛知は都市規模の割にテーマパークがあんまりないイメージですからね…。行ってみたくなりますね。

そういやレゴランドって大丈夫なのかなあ。

 

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駅から見たトヨタ本社と工場方面。よく分からん。

 

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こちらが駅前。ロータリーも大きいですね。

でも意外に駐車場は小さい。

 

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ここから二駅で豊田市の中心、新豊田駅・豊田市駅に着きます。

トヨタは実は道路混雑解消のため電車通勤を奨励していて、駅前も非常に栄えているとのことなのです。

目先の利益にとらわれないあたりトヨタの余裕を感じます。

 

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新豊田駅に来ました。今日の電車の旅はここで終わりです。

 

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豊田市のグルメを探してみたのですが、どうやらやはり名古屋の影響を多分に受けているようです。

ということで名古屋食文化の一つ、台湾料理味仙で昼食を取ります。

 

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名物はこちらの台湾ラーメン。ニンニクのきいたピリ辛のラーメンです。

一口食べれば汗が止まらなくなる、スタミナの付く一品。ハマる人はとことんハマりそうです。

 

ちなみに辛さを抑えたものを「台湾ラーメンアメリカン」、辛さを増したものを「台湾ラーメンイタリアン」、さらに辛いものを「台湾ラーメンエイリアン」と言います。

名古屋の人のネーミングセンスは独特だなあ…。

 

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ついでに餃子も頼んでみました。特筆するようなこともないですが、台湾料理独特の風味がしました。

値段が安くて多いので満足です。

 

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お腹も膨れたので駅前を少し散策します。立派なペデストリアンデッキやアーチ、商業ビルもあってなかなかスゴイです。

何せ豊田市の人口は愛知県内で名古屋に次いで多いくらいですから。

 

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こちらが名鉄豊田市駅。愛知環状鉄道よりこちらで来る方が一般的でしょうか。

新豊田駅からは徒歩1~2分です。

 

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こちらが駅前。ビルが立ち並び本当ににぎやかです。

 

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その中でもひときわ目立つ建物がこちらのメグリアセントレ。なんとトヨタ生活協同組合のお店なのです。

 

普通企業の生協なんてせいぜい敷地内にちょっとした売店が設けられているくらいだと思いますが、トヨタの生協はスーパーとして街中にあるのです。

豊田市に10店舗を展開しており、中堅のローカルスーパーくらいの規模があります。トヨタ恐るべし。

 

ちなみにトヨタはあまりに大きすぎて、生まれてから死ぬまでをすべてトヨタで賄えるという都市伝説があります。

こんなコピペもあるほど。

~トヨタ社員の一生~

・トヨタに入社、独身寮に入る

・トヨタ車を社内割で買う

・トヨタ福利厚生施設の格安ジムで汗をながす

・トヨタ生協運営のスーパーで買い物をする

・トヨタ労組主催の恋活イベントで出会う

・トヨタ生協運営の式場で結婚式を挙げる

・トヨタの格安社宅に入る

・トヨタ運営の刈谷豊田総合病院で子供が産まれる。祝い金を貰う

・トヨタホームでマイホームを建てる

・トヨタグループの全国各地の保養所に家族旅行

・トヨタと中電、JR東海が設立した海陽学園に子供を進学させる

・トヨタが設立した豊田工業大学に子供が進学する

・トヨタ生協運営の葬儀場で自分の葬儀が行われる

 

この通りの人生を送れるかどうかはわかりませんが、それなりに幸せな人生を歩めそうです。何より安定感が違いますからね。

 

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街を歩いていると、とてもオシャレな歩道橋がありました。

どうやら遊歩道の一部であるために特殊なつくりになっているようですが、住民の健康にも配慮しているトヨタはさすがです。

そしてこういうところからも経済的な余裕が感じられますね。

 

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駅前に戻ってきました。豊田市駅と新豊田駅の間には大きな商業施設があります。

名古屋めしのフードコートなんかもあります。

 

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ビル同士をつなぐ通路からは駅前の大通りを上から眺めることができます。気軽に豊田市街を見るにはちょうどいいかも。

ちなみにこんなところにも動く歩道が設置されていて、お金の余裕を感じられます。

 

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なんとなく大通りの左側が商業ビル群、右側がビジネスビル群って感じです。

街づくりがキレイなのもトヨタのなせる業でしょうか。すごいなあ。

 

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豊田市で世界ラリー選手権も行われたんですね。豊田市だけでなく愛知と岐阜の数カ所で行われたようですが、その誘致にはトヨタの存在は無視できないでしょう。

ラリー選手権もコントロール出来るトヨタ…。

 

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そろそろ大通り沿いに歩いてみましょう。豊田スタジアムがあることを考慮してか、歩道がとてつもなく広くなっています。

これくらいはトヨタからすればお茶の子さいさいでしょうか。

 

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反対側から見た豊田市駅前。まるで渋谷のスクランブル交差点です。

 

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少し時間があるので、豊田市近代の産業とくらし発見館に寄ってみました。無料なのがすごいですね。

元々は養蚕関係の建物だったらしいですが、今は国の登録有形文化財になっているようです。

 

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ガッツリトヨタの歴史でも学べるかなと思ったのですが、自動車産業のコーナーはこの一区画だけ。

 

元々は養蚕で栄えていた街だったようで、その辺りからの歴史が展示されていました。今は豊田市の産業は99%以上トヨタなんでしょうけどね。

あえてなるべくトヨタ要素を排除したつくりになってるのかもしれませんが、豊田市の成り立ちが分かって面白かったです。

 

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元々の地名である挙母は、このように神社の名前などで継承されています。とりあえず旅の無事とグランパスの必勝を祈願しておきました。

 

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いよいよ今日の目的地に向かいます。この時点ですごい景色

 

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豊田大橋と豊田スタジアム。豊田市の二大建築物と言っていいでしょう。

 

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こちらが名古屋グランパスのホーム豊田スタジアム。その巨大さにはたとえサッカーに興味がなくとも目を引かれるでしょう。

圧倒的な存在感です。

 

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もちろん、中も最高です。

 

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闇夜に浮かぶスタジアムは不気味さすら感じます。

 

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帰りもそれなりには混みますが、道が広いのでそれほどストレスにはなりません。

この景色もまたなかなかよいのです。

 

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夜の豊田市駅。さすがに渋谷のようには明るくないですね。

 

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先ほどのメグリアで買ってきた食べ物たち。

愛知の人は実はえびせんが大好きらしいのですが、確かにえびせんコーナーが充実してました。

 

後は目についた名古屋っぽいものをホイホイ入れてたらお菓子だらけになりました。愛知の人はお菓子が好きなのかな。

あと名古屋グランパスバージョンのランチパックもおいしかったです。

 

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何気なくテレビを見てたら、Bリーグのシーホース三河の番組が始まりました。さすがは愛知、テレビ番組も独自のものが多いですね。

最近は名古屋のバラエティがなかなかアツかったりします。関東の地上波より面白いんじゃないかと思いますよ。

 

2日目・愛知グルメ

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朝の豊田を歩きます。

 

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散歩にちょうどいい感じの公園がありました。朝こういうとこを毎日歩く生活とかしたいですよね。

まあ二度寝しちゃうんですけどね…。

 

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平日はこの辺もサラリーマンがたくさん歩いてるんでしょうか。休日のビジネス街を歩くのってすごく気持ちいいですよね。

誰もいなくて。

 

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人生で初めて名鉄に乗ります。愛知では大体JRと地下鉄でことが済んでいたので、意外と名鉄に乗る機会ってなかったんですよね。

 

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名鉄のドッキング部。

 

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車体は少し京急に似ているでしょうか。

かなりの確率で転換クロスシートの付いた車両が来るので、長距離乗車でもへっちゃらです。

乗り心地もとてもよく、思わず寝てしまいました。

 

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一部の車両は指定席になっていて、特別仕様になっているようです。

もちろん追加料金は必要ですが、こういう車両で優雅に移動するのもいいですね。

 

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すれ違う名鉄。

 

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中京競馬場駅に来ました。多くの人の来場を意識してかホームも広くなっていますね。

 

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競馬場と反対側には、桶狭間古戦場伝説地があります。織田信長が奇襲を仕掛け、今川義元を討ち取った桶狭間の戦いの舞台です。

 

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とはいえ、特別何かがあるわけではなさそうです。

戦国の戦いにロマンを求める場所、と言えるかもしれません。

 

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駅の反対側を歩いて行くと、徒歩10分ちょっとで中京競馬場に到着。

 

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やっぱり競馬は芝目がキレイでいいですねー。

のんびり休日を過ごすには良い場所です。

 

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豊橋駅から新幹線で帰宅。右が知立名物あんまきと豊橋名物ブラックサンダーを組み合わせたブラックサンダーあんまき。

左が豊川名物稲荷ずしと名古屋名物天むすの入ったお弁当。これだけで愛知県じゅうの食べ物を網羅できました。

 

ブラックサンダーあんまきはざくざくとしたブラックサンダーの食感としっとりとしたあんまきが合わさってめちゃくちゃ美味しかったです。

次見つけたらごっそり買っちゃおうかな…。

 

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お弁当もなかなかおいしかったです。稲荷ずしの味がじゅわっと染み出してくる感じがたまらんすね。

 

まとめ

以上、豊田観光記と愛知グルメでした。

世界のトヨタが作った街は、非常に栄えているうえにとても計画的な街づくりがなされているなと感じました。

効率的に集権が進むと、街づくりはこんなにもうまくいくんだなあと勉強にもなりました。

 

放っておくと豊田市だけ独立して、を作っちゃうかもなあ?

 

その他の遠征記についてはこちら!↓

sportskansen.hatenablog.jp