注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
有明アリーナは、2019年竣工、東京都江東区にある東京ユナイテッドバスケットボールクラブのホームアリーナ。
東京オリンピック・パラリンピックのために新たに整備された7つの施設のうちの一つで、このアリーナではバレーボール、車いすバスケが行われた。
7つの施設の中では唯一黒字を見込んでいる施設である。…国立競技場も赤字なんかい。
そんな有明アリーナをホームとすることになった東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下東京BC)は、2021年に創設された出来立てホヤホヤのプロバスケチーム。
2022年10月9日に行われたホーム開幕戦では、1万人に迫る9295人を動員した。
これはBリーグ記録となる9167人を動員した、この前日に行われたB1リーグ公式戦アルバルク東京vs千葉ジェッツ(代々木第一体育館)の動員数をわずか1日で、しかも出来立てホヤホヤ、何も実績がないB3リーグのチームが更新したということでBリーグ界隈はにわかに騒然となった。
もちろん無料招待を含んではいるものの、記録は記録である。
東京のBリーグチームと言えば連覇を果たしたアルバルク東京、天皇杯を制したサンロッカーズ渋谷の2強体制であるが、東京BCはそれにくさびを打つ存在となるだろうか。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はゆりかもめ新豊洲駅、あるいはりんかい線国際展示場駅など。路線自体はそれなりに充実しているものの、東京の埋め立て地にあるため不便さは目立つ。
新しい街は人の血が通ってなくて使いにくいんだよね。作る側の都合で街が出来ていくから。
最寄から★★★★☆
新豊洲駅からは徒歩10分ほど。
途中には海や川が見えるなどそれなりに景色は良いが、お店などはあまりないので注意。
また国際展示場駅からの道順は非常にわかりにくく迷いやすい。初見で行くにはあまりにも厳しい道のりだ…。
【観戦環境】★★★★★
あまりにも大きいアリーナのためスペースの無駄は気になるものの、バスケの見やすさは確保されている。
これまでに訪れた東京オリンピックの施設の中では一番観客目線で作られているように思う。逆に言えばほかのところは…。
↓これまでに訪れたオリンピック施設。
隅っこにも1枚ビジョンがある。
また天井や通路にはやたら木材が使われているが、オリンピック施設は木材を使わないといけない決まりでもあるのか?
そんな無理せんでええのに。維持費高くつくんでしょ?
アリーナ全景。収容人数は15000人という、Bリーグでも屈指の規模のアリーナだ。
こんなアリーナを作ったならさすがに活用しないともったいない。
コンコースは新築でとてもキレイ。オシャレに絵なんかも飾られている。
なにより男女共用トイレがあるのが最新の施設という感じがした。今やトイレも男女の2種類じゃ足りない時代なのね…。
【雰囲気】★★★★☆
オープニングには地元の方の和太鼓の演奏があった。シンプルだが、やっぱり太鼓は気分が上がって良い。
光や音の演出もシンプルではあるが、やはりあると盛り上がる。
おそらく観客は私を含めほとんどが初めて来たような方であろうが、手拍子やダンスなどお客さんのノリはなかなかよかった。
みんな手探りで文化を作っていっている感じがしていいね。あとは定着すればいいのだけど。
あとチーム呼称は「TUBC」(東京ユナイテッドバスケットボールクラブの略)を使って欲しいみたい。みんなよろしくね。
この日の観客動員は5384人。集客の爆発力はすでにBリーグでも上位レベル。
もちろんこれが維持できるかはまた別問題であるが、これだけの集客力を見せれば企業へのアピールには十分だ。
実際この日もサントリーがゲームスポンサーに付いていた。大企業集まる東京だけに、スポンサー次第では資金力でずば抜けていく可能性もありそうだ。
【グルメ】★★★☆☆
アリーナ前にはキッチンカーが集っている。これから力を入れてくれそうだし、ワクワク感も大きい。
十勝豚丼の名前に惹かれて買った豚丼。
味は悪くはないが、タレが甘すぎて映画館のカラメルポップコーンを食べてるみたい。
個人的には東京競馬場の北海道フェスで食べた豚丼の方が好きだったかな。
でも子供は好きな味かもね。
その隣で売っていたバナナサンド。コンビニで売ってるまるごとバナナよりはいいバナナを使っていそう。
クリームたっぷりでおいしいがカロリーには気を付けたい一品。
グルメに関してはこれからに期待、かな。
【街との一体感】★☆☆☆☆
まだクラブの歴史も始まったばかりのためか、有明の街をジャックするには至っていない。
しかし有明にはららぽーとなど多くの商業施設があり、そこで宣伝できれば非常に効果が大きそうだ。東京湾にはまだまだ開拓の余地が残っている。
【満足度】★★★★☆
まだまだ始まったばかりの有明アリーナの歴史だが、前途は洋々であるように見えた。
すぐ近くにアルバルク東京の新アリーナができるという計画もあるが、もしかしたら東京のバスケの主戦場は今後渋谷から東京湾に移るのかもしれない。
リーグ屈指の強豪アルバルク東京に対抗するためにも、今のうちにしっかりと地盤を固めておきたいところだろう。
有明からBリーグに旋風を起こせるだろうか。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ