サッカーを初めて見た人の誰もが思う疑問。
それは、「アディッショナルタイムってちゃんと測れてるの?」
長年レフェリーを信用して放置してきたこの問題ですが、一度はこの目で確かめたい!
そう思って、実際に測ってみることにしました。
1.まずは測ってみよう
アディッショナルタイムを計測するルールは全く知りません。
まずは素人目線で、自分の思うがままに計測してみることにします。
対象の試合は2023年5月13日ノエビアスタジアム神戸にて行われたヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島の一戦。
なぜこの試合を選んだのか?そこに試合があったから…。
計測するタイミングは完全に私の独断と偏見。
1.ボールが外に出る、レフェリーが笛を吹く、ゴールが決まるなどプレーが止まったらスタート
2.再びプレーが始まったらストップ
を繰り返すだけ。
2.果たして結果は?
・自分計測
前半アディッショナルタイム
21分35秒
前半アディッショナルタイムのアディッショナルタイム
57秒
後半アディッショナルタイム
23分59秒
後半アディッショナルタイムのアディッショナルタイム
1分43秒
(一瞬うたた寝したり画面にプレーが映らなかったりもしたけど…)
・実際の試合
前半アディッショナルタイム
1分
後半アディッショナルタイム
6分
・実際のインプレー時間
前半 23分22秒
後半 25分18秒
サッカーは90分のスポーツだと思っていましたが、なんと48分40秒しかプレーしてなかったようです。
これは結構衝撃的だぞ…!
3.アディッショナルタイムについて調べてみる
ここで改めてWikipediaにてアディッショナルタイムについて調べてみます。
アディッショナルタイムは主審の裁量によって決まるもので、
・選手の交代
・負傷者の確認や治療
・VARのチェック
などが空費とみなされアディッショナルタイムに追加されます。
これらの行為は一方のチームに有利になる可能性があるため加算されるもので、スローインやフリーキックによる中断時間は含まれないのだそうです。
そうなんだ…知らなかった…。
とは思うのですが、スローインやフリーキックによるロスタイムが一方のチームに不利にならないという理屈はよく分かりませんでした。
あの時間使って多少の時間稼ぎすることもあるよね?あんまり露骨にはやらないだろうけど…。
2022年ワールドカップにおいては、ゴールセレブレーションなどの時間も厳密にアディッショナルタイムに加えたため、これまでの感覚よりもかなり長くなりました。
本田圭佑が「ななふぅん!?」と叫んだのはそのためです。
このワールドカップにおいては「三笘の1ミリ」が生まれるなど、最新技術を用いてサッカーをより厳格に裁いていこうというFIFAの方針が見える大会だったと思います。
不文律こそサッカーの特徴であり面白みでもあるという感じもありますし、これまでの長い歴史で積み上げてきたものでもあるでしょう。
ただFIFAがこうやって方針を打ち出したからには、サッカーのキモともいえる「時計」にもそろそろメスを入れてもいいんじゃないかなと思います。
インプレー中はともかく、プレー以外のところで露骨な時間稼ぎをするのはいろいろと良くない気がします。
一番わかりやすいのは、フットサルやバスケットボールのようにプレーが止まったら時計も止める方式ですね。
というかサッカー以外の競技は大体そうなってると思います。
今までの45分ハーフでそれをやるとキツイと思うので、私の測定によれば25分ハーフくらいがちょうどいいんじゃないでしょうかね。
4.まとめ
厳密にアディッショナルタイムを測定してみたところ、なかなかに衝撃的な結果となってしまいました。
嘘だろ?と思う人もいるかもしれませんが、試しに適当な試合で最初の10分だけでも測ってみてください。
おそらく試合は10分経っているのに、実際のプレーは5分そこそこというかなりびっくりな感じになると思います。
これだけ実際の時間とはく離があると、厳密性、公平性が好まれる今の時代にはちょっと合わなくなってきてるんじゃないかなと思います。
どこかでFIFAにはズバッとメスを入れてほしいところですが…。
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