注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
盛岡競馬場は、1996年開場、岩手県盛岡市にある地方競馬の競馬場。
日本の地方競馬場では唯一芝コースを有しており、設備的には中央競馬の競馬場と比肩する。
そんな岩手と競馬のつながりは古く、江戸時代には神社の境内などで奉納競馬が行われていたとされる。
古来より馬産も盛んで、岩手の人々の生活や文化に馬は深く浸透していたらしい。
そんなわけで、岩手に1886年横浜、東京に次ぐ3番目の洋式競馬場が作られたのも自然な流れと言えよう。
ちなみにこの頃明治天皇が近くにある湧き水の「黄金清水」を飲んだことから黄金競馬場とも呼ばれるようになり、現在の愛称である「OROパーク(オーロパーク、OROはスペイン語で金の意)」に継承されている。
その後なんだかんだあって盛岡競馬場は1933年に二代目、1996年に現在の位置に移転して今に至る。
歴史が長いわりに開場年が新しいのはそのためだ。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄はJR盛岡駅。東京からは2時間ちょっとと大阪に行くよりも早く、仙台からはたったの40分。
札幌にも新幹線で行けるようになったら…いいなあ。
最寄から★★☆☆☆
盛岡駅からは東口に出てバスターミナル8番乗り場からバスで30分。
本数も結構多いうえ無料で乗れるのが非常にありがたい。
道中は盛岡の名所を勝手に回ってくれるので、バスに乗っているだけでもちょっとした観光ができる。
もちろん最後は凄い山道を登っていくので、歩いて行くのは絶対にダメです。
【観戦環境】★★★★☆
返し馬では競争前の馬が本当に目の前を通っていく。
馬をびっくりさせないようこっちが気を遣うレベル。
レースが始まると馬は坂を駆け上ってきて…
目の前を駆け抜けていく。地方競馬場の良さはこの近さだ。
内側には芝コースもあるが基本的に1日に1レースあるかないかくらいの頻度で、基本的にはダートコースを使う。
アクセスが良くないこともあってかはじめはまだ人もまばらだが、時間が経つにつれてだんだんと人が集まってきた。
重賞が行われるときには人があふれて大変なことになるらしい。
スタンドからも十分レースが見える。快適性を追求するならこちらで。
パドックはこんな感じ。掲示板もちゃんとビジョンになっているし近代化されている。
競馬場の入り口から見たところ。
立派な馬のブロンズ像があり、その後方に大きなスタンドがそびえる。
スタンドは新しくてキレイ、中央競馬の設備に勝るとも劣らない。
スタンド内は普通の競馬場である。
スタンドの二階はとても快適。
このスペースではイベントも行えそうだ。普段は各地の競馬中継が流れている。
同じ岩手の水沢競馬場から生まれた地方の星、メイセイオペラのコーナーもある。
【雰囲気】★★★★★
競馬場の脇からは岩手山も見えるなど競馬場とはとても思えない絶好のロケーション。ああ、絶景かな…。
競馬場なのに空気がとてもおいしいなんてアンビリーバブル。競馬場はどこも空気がよどんでいるのに…
もちろん場内もとっても気持ちいい。よくこんなところに競馬場を作りましたねえ。
スタンドの横には公園があるが、極めて芸術的な謎のオブジェも設置されている。
何で脚だけ…。
【グルメ】★★★★★
入り口すぐのところにフードコートのような食堂があり、盛岡競馬場でご飯を食べるならここ一択。
名物はなんといってもジャンボ焼き鳥。もうお店の雰囲気からしておいしそう。
注文を受けてから焼くため時間はかかるがその価値はある。
なんてデカい焼き鳥なんだ…。焼き鳥の概念が覆される。
もちろん皮はパリパリ、中はジューシーでめちゃくちゃおいしい。出てきた脂もすすって飲みたくなるくらいおいしい。
ジャンボ焼き鳥を待つ間、隣のお店でもつ煮丼を食べた。こちらも名物になれるくらいのおいしさ。
この他にもそばや盛岡名物のじゃじゃ麺なんかもあり、グルメに関しては盛岡競馬場は間違いない。
【満足度】★★★★★
空気も美味しい、ご飯も美味しい、ちょっと駅からは遠いがそれを乗り越えれば普通の競馬場ではありえない楽しみが待っている。
盛岡に住んでいる人はこの競馬場があるっていうだけでもうらやましい。何度でもジャンボ焼き鳥が恋しくなる…。
機会があればぜひまた行きたい競馬場の一つ。
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