注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

福島県営あづま球場は、1986年開場、福島県福島市にある野球場。
開場当初は東北で最大の球場だったという。
翌1987年からはプロ野球でも使用されるようになり、最近では今回観戦した楽天や巨人、ヤクルトなどが本球場で試合を開催している。
なお福島県には郡山市にヨーク開成山スタジアムがあるが、プロ野球開催頻度はほぼ半々といった感じ。
ちなみに福島県の高校野球決勝戦はこの2球場にいわきを加えた3球場のうち都合のいい球場で行われている。
その中で特筆すべきエピソードと言えば、ともに日本が金メダルを獲得した東京オリンピックの野球・ソフトボール会場となったこと。
と言ってもあづま球場で行われたのは最初の数試合のみであとは横浜スタジアムに場所を移したのだが、オリンピックが行われたことには変わりない。
ただしあづま球場で野球やソフトボールをやることのいったい何が復興の役に立ったのか、それは誰にも分からない。
(しかも無観客)
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆

最寄はJR・阿武隈急行・福島交通飯坂線の福島駅。
東北新幹線の主要駅の一つであり、乗車人数は福島県内で郡山駅に次ぐ2番目。
最寄から★★☆☆☆

福島駅からはシャトルバスで20~30分ほど。
チケットは事前予約で往復1400円。なかなかのお値段だが、さすがに乗らないわけにもいかない。
なお乗り場はバスターミナルのあり栄えている方の東口ではなく、西口にあることに注意。
バスの本数が多いから空いている西口の方が捌きやすいのだろうか。


道中はなかなかの田舎道。帰りは真っ暗な中数時間この道を歩くことを考えたら、1400円は決して高くないのかも…。
ちなみに臨時駐車場も設定されているが満車だった。福島駅周辺に車を停めてシャトルバスに乗る人も多かっただろう。

バスを降りてからも少々歩く。
バスの台数が多いからスペースの広くてちょっと遠い駐車場を乗降場に設定しているのだろう。

選手ののぼりが見えてくるとプロ野球チームが福島にやってきたことを実感する。
やっぱりプロ野球の盛り上がりってすごいね。
ちなみに福島県での開催は5年ぶり、福島市での開催は15年ぶり。
というか時間的に言ったら、福島駅からここに来るのと楽天モバイルパークに行くのとあんまり変わらないのでは…。

帰りは大量のバスが並べられ、次々に客を捌いていった。
美しい流れ作業で見てて気持ちいい。
【観戦環境】★★★☆☆

試合自体は十分見やすい。
山奥にある球場だけあって景色も良く、空気も美味しい。というかマジで周りなんもない…。

球場全体図。内野席が大きく、外野に向けて小さくなる構造。
どの席から見ても見やすさは問題なさそう。

屋根は地方球場にしてはなかなかの大きさだが、全体を覆うほどには至らない。
何より柱が多すぎて明らかに視界の邪魔になる。あんまり上の方の席は選ばない方が無難かも…。

どこを向いても山だらけ。
もちろんコンビニなど全くないので、買い物は事前に済ませておくこと。

座席は公園のベンチに毛が生えたくらいの感じ。
列にはひらがなが割り当てられていて、外国人には難易度が高そうだ。オリンピックレガシーなのに…。

外野席は芝生とコンクリートが入り混じったような感じ。グラウンドの芝生は人工芝。
ところでこの球場には一切広告がないのだが、オリンピック仕様のまま使われてる?

スコアボードは非常に細長く、スタメンとスコア、アンパイアに球速表示など情報量は必要最低限。
プロ野球の球場としては少々物足りない。

ただ全面フルカラーLEDなので、小さいながらも多少の演出は可能。
色彩自体は結構鮮やか。

照明は結構オレンジっぽい感じ。真っ暗な中にも良く映える。

内野席の内側にブルペンっぽいスペースがあるが、なぜかブルペンとしては使用されていなかった。
なんだかもったいない…。

カメラマンは球場内のスペースに無理やり詰め込まれている。
打球や逸れた牽制球が飛び込んできて、意外とプレーに影響を及ぼす存在だ。くれぐれもファウルボールにはお気を付けください…。

コンコースは結構狭め。よくある地方球場の趣。

一部結構な階段があったりしてバリアフリーには程遠い。オリンピックレガシーなのに…。

球場周りを散策。自然が多すぎてハイキング気分。

結構ガチなハイキングコースもある。
迂闊に入ったら遭難しそうだ。

スコアボードの裏が外野席の入り口となる。

一応オリンピックが行われた証もある。結構デカい。

おまけ:猫2匹。人間には慣れていない様子。
【雰囲気】★★★★★


球場周りは楽天イーグルスののぼりや看板だらけ。
人もいっぱいいるしまさに福島のお祭りという感じ。

グッズ売り場では型落ちのユニフォームを2000円という格安で販売していた。
これはめちゃくちゃいいなあ…。他の球団でもぜひやって欲しい。

もちろんマスコットたちも来場。

始球式には福島出身のあばれる君が登場。
イーグルスのサイトでは「あばれる君さん」と紹介されていた。さんをつけるなデコ助野郎

大勢の子供と一緒に投球。ナイスストライクでコントロールはまとまるくん。



曇り空だったのが少々残念だが、直前まで雨が降っていたことを考えれば上出来。
移り変わり行く福島の空を楽しむ。

イーグルス応援団はレフト側。外野席はほぼ満席だ。
地方球場ということもあってか、打球に対するお客さんの反応が新鮮でとても楽しい。ただの外野フライでも歓声が沸く。
そして交流戦ということもあり、パシフィックリーグの連盟旗も振られている。6回裏には「白いボールのファンタジー」も歌う。
消滅の危機を乗り越えたパリーグ、そして同時に生まれた楽天イーグルスにとって忘れてはならない歌だ。あれからもう20年も経ったのか…。
楽天イーグルスが生まれるまでの激動の日々はこちら。

一方ライト側は東京ヤクルトスワローズ。
福島の夜に傘の華が咲き乱れる。

ジェット風船はポンプで膨らます方式になって復活。
球場外で熱心に営業をかけていた甲斐もあって、多くのジェット風船が宙を舞った。

試合の方は、なんと9回裏にフランコの代打逆転サヨナラスリーラン。
全体的に遠慮がちで大人しめだったお客さんもこれには大盛り上がり。

福島はイーグルスにとって縁起の良い土地になりそうだ。

万歳三唱で〆。
福島のファンにとっても最高の一夜となっただろう。

今後も福島での試合が開催されますように。
(たまには郡山でも…)
【グルメ】★★★★★


球場外には屋台がずらり。
こちらは作り置きするなどなるべく回転を早くして、多くのお客さんを捌くためのお店が多そう。

こちらには主に地元のキッチンカーや屋台などが並ぶ。
ここは観光客としては狙っていきたいエリアだ。

こちらでは楽天モバイルパークでも出店しているイーグルスグルメがずらり。
なかなか仙台に行けないような人にはありがたいエリアだろう(福島から仙台って結構近いけど…)。
こんな感じでいろんな需要を満たす多様なお店が並んでおり、取り揃えのバランスの良さはパーフェクト。
この運営方式は地方開催を行う球団はどこも見習ってほしいくらい。

ここではイーグルスからあげと神宮球場のじんカラがまさかの競演。
協力してハーフ&ハーフの商品を出したら結構売れたんじゃないだろうか。

そんなわけで、まずは地元福島で採れた規格外のフルーツを絞って作ったジュース。
福島といえば東北地方で山形に次ぐフルーツどころ。これは間違いない。

何と福島の桃を使った竜田揚げ。かじるとほのかに桃の香りが広がってくる。
なかなか面白い一品。

お土産は福島名産のいかにんじん。
文字通りいかとにんじんを漬け込んだ郷土料理。酒のあてによさそうだ。

そんな中、個人的なMVPは楽天イーグルス20周年を記念したその名も「つながるろっけん弁当」。

中身一覧はこちら。
【宮城】宮城県産卵の厚焼き玉子
【岩手】【福島】菜・彩・鶏の会津味噌焼き
【山形】さくらんぼ
【福島】桃のコンポート
【宮城】ずんだもち
【山形】山形県産温海かぶの漬物
【宮城】仙台長茄子漬け
【秋田】いぶりがっこ
【宮城】【青森】仙台牛の十和田バラ焼き
【岩手】【宮城】三陸銀鮭の吟醸酒粕漬け焼き
【青森】帆立の照り焼き
【山形】山形風芋煮(里芋・牛肉・手綱こんにゃく)
【秋田】秋田名産の蕗煮
【宮城】亘理名物はらこめし
【宮城】仙台味噌仕立て牛たん焼きと麦飯
【山形】青菜漬けの菜飯
【宮城】宮城県産ひとめぼれ
え、東北の名物一通り入ってるやん…。
東北を楽しむための弁当としてこれ以上のものはない。仙台駅の駅弁にしたら余裕で天下を取れると思う。
こんだけ気合の入った弁当を作ってもらえるなんて、イーグルスは幸せだなあ…。
もしどこかで見かけたら、このお弁当は絶対に購入するべきです。こんな素晴らしいお弁当を作ってくれた「株式会社 こばやし」さん、ありがとうございます。
他にも福島のおいしいものを堪能した記録はこちら。
【街との一体感】

一応福島市役所にポスターがぽつんと貼ってあったが、あんまり街を挙げて盛り上がっている感じでもなかった。
福島は仙台も近いし、何せ1試合しかやらないからこんなもんなのかな…。
できれば1カードくらいやってくれると嬉しいんだけど…。
【満足度】★★★★★
最高のグルメ、最高の空気に最高の試合が合わさって、最高の福島の夜を過ごすことができた。
とても縁起のいい試合になったことだし、今後も継続的に福島での試合を開催して欲しいところ。
逆に仙台に住むイーグルスファンにとってもいい気分転換になるだろう。
問題は秘境過ぎて帰るのが大変なこと…かな。
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