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卓球の歴史を紐解く【コラムその176】

卓球の歴史をご存じでしょうか?

 

日本に住んでいたら体育の授業でやったり、温泉入るついでにやったりと触れる機会の多い卓球。

しかしその歴史は誰も教えてくれないので、ほとんどの人が知らないでしょう。

 

ということで今回は、誰も知らない卓球の歴史を調べてみました。

1.卓球の発祥はどこ?

そもそも、卓球の発祥はどこなのでしょうか?

それは1880年代のイギリスと言われています(諸説あり)。

 

その頃、イギリスの上流階級ではテニスが流行していました。

しかしイギリスは雨も多く、雨天の日は屋外でテニスができないため困っていました。

 

そのため、室内でできるテニスとして卓球が考案されました。

英語で卓球のことを「Table Tennis」と言うのはこれが理由です。

 

また、ラケットでボールを打つと「ピン」、ボールが台にあたると「ポン」ということから「ピンポン」と命名して製品を売り出すとヒットし、ヨーロッパに広まっていきました。

ピンポンは日本語ではなく、れっきとした英語だったのです。

 

2.世界への普及

卓球を世界的に広めるにあたってルールの統一が必要だったため、1926年に国際卓球連盟が発足されました。

その頃まだまだ第一次世界大戦の直後ですから、卓球はとても歴史の長いスポーツなのです。

 

同年ロンドンで世界卓球選手権が開催され、男女ともにハンガリーの選手が優勝しました。

当時はハンガリーが卓球王国だったのですね。

 

日本に卓球が伝わったのは、それより20年以上前の1902年のこと。

東京高等師範学校教授だった坪井玄道が、卓球をイギリスから持ち帰ったのがその始まりと言われています。

 

つまり、イギリスではそれだけ卓球が流行っていたということですね。

1937年には初めて日本人選手が国際試合に臨みましたが、当時日本にはラバーがなかったにもかかわらずラバーをつけていた海外選手相手にそれなりに健闘したとのことです。

 

ただオリンピック競技に卓球が採用されたのは1988年のソウルオリンピックからで、その歴史の長さに比べると時間がかかっています。

もしかしたら卓球はテニスの亜種、みたいな意識があったのかもしれません(例えばフットサルがオリンピック競技でないように)。

 

3.中国における卓球

そんな卓球、今や中国の独壇場となっています。

これまでにオリンピックで獲得した金メダルの数は37。それ以外の国が獲得した金メダルを足し合わせてもたったの5なので、その独占ぶりがよく分かります。

 

なぜ中国はそんなにも卓球が強いのでしょうか?

その一因は、なんと日本にもあるのです。

 

中国においては、1949年の国家成立と同時に卓球が国技に定められました。

なぜかというと、

1.アヘン戦争の敗戦以来欧米に劣等感を抱いていた中国人が自信を取り戻すため

2.当時日本人が卓球で活躍していたので、同じ体格の中国人でも戦えると考えたため

といった理由がありました。

卓球王国中国の原点は日本にあったのです。

 

その目論見通り1959年に初めて世界選手権を中国選手が制すと、1970年代に少し低迷するも1980年代から世界を圧倒

その後の強さはオリンピックのメダル数が示す通りです。

 

今でも中国は国家を挙げて卓球の強化に取り組んでいます。

しかしあまりに強すぎて中国人ですら興味を失う、あまりに勝って当たり前すぎて選手に極度のプレッシャーがかかる、といった今後に向けた不安要素もあります。

 

果たして中国は今後も王者であり続けられるでしょうか…?

 

4.まとめ

以上、卓球の歴史を紐解いてみました。

思ったより歴史の長い卓球ですが、その中心はヨーロッパから東アジアへと移動してきました。

 

それでもヨーロッパにも強い選手がいますし、もちろん日本も中国に次ぐくらい強い選手がそろっています。

長年王者であり続ける中国の牙城を崩す国は果たして現れるでしょうか…?

 

 

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