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東京六大学野球全校の歴史と成績を追う~祝100周年~【コラムその179】

2025年、東京六大学野球は100周年を迎えました!

東京六大学野球は日本における野球文化の原点であり、野球で唯一天皇杯が下賜されているリーグでもあります。

sportskansen.hatenablog.jp

 

そこで今回は東京六大学野球の全校について、その歴史と成績を調べていきます!

立教大学

創部:1883年以前

通算成績:999勝1207敗110分

優勝回数:13回

主な卒業生:長嶋茂雄、杉浦忠など

 

実は最も歴史が長い立教大学野球部。

日本野球の先駆けとなったチームでもありますが、正確な創部年は分かっていません。

 

なんといっても長嶋茂雄を輩出した伝統校ではありますが、優勝回数は東大を除き最少、通算成績も東大以外で唯一5割を切っています。

ここ最近でもプロ野球で活躍している選手となると楽天の田中和基やDeNAの中川颯くらいで、あまり元気がないのが現状です。

 

なおユニフォームには「RIKKYO」ではなく「RIKKIO」と書かれています。

この理由には

・戦前のローマ字表記を踏襲したもの

・「RIKKIO」の方が文字のバランスが良かった

などの説があります。

立教大学野球部の歴史の長さを誇りにしている…という面もあるのかもしれませんね。

 

慶應義塾大学

創部:1888年

通算成績:1292勝912敗110分

優勝回数:40回

主な卒業生:別当薫、高橋由伸など

 

立教大学野球部に次いで歴史が長い慶應義塾体育会野球部。

早慶の一角を担い六大学野球の原型を築き、日本野球創成期を支えてきた伝統の野球部です。

 

ただし通算勝率は3番目、優勝回数は4番目と、成績自体は大体中位くらいです。

これには慶應にスポーツ特化の推薦入試がないことが要因として挙げられたりします。

 

ただし2023年夏の甲子園を制した慶應義塾高校にはスポーツ推薦がありそこから選手が流入してくるので、実質スポーツ推薦があるとみることもできます。

 

なお慶応の青いストッキングには白線が2本入っていますが、これは全勝優勝を決めるたびに増えていく伝統があります。

3本目の白線が入るのはいつになるでしょうか…?

 

早稲田大学

創部:1901年

通算成績:1373勝818敗99分

優勝回数:49回

主な卒業生:荒川博、青木宣親など

 

慶應義塾大学とともに日本の野球文化を築いてきた早稲田大学野球部。

通算勝率、優勝回数ともにトップを誇り、文字通り東京六大学野球をリードしてきました。

 

特に2003年には青木宣親、鳥谷敬の二人の名球界入り選手を輩出。

更に2007年にはハンカチ王子こと斎藤佑樹が入部し、社会現象を巻き起こしました。

 

21世紀に入ってからの早稲田はまさに黄金期で、優勝回数も他を大きく引き離しています。

プロ野球へも毎年コンスタントに選手を輩出しており、今もなお日本野球を盛り上げています。

 

明治大学

創部:1910年

通算成績:1338勝878敗120分

優勝回数:44回

主な卒業生:杉下茂、星野仙一など

 

六大学野球の中では早稲田大学に次ぐ歴史を持つ、明治大学硬式野球部。

通算勝率でも早稲田に次ぐ2位、優勝回数は3位の強豪です。やっぱり早稲田には勝てないのか

 

明治大学野球部は応援文化において大きな足跡を残しています。

例えば様々な場面で使われる三三七拍子、これは初代明治大学応援団團長の相馬基が考案したと言われています。

 

また数々のヒット曲を生み出した阿久悠が明治大学出身なこともあって生み出された応援歌が、今も広く使われている「狙い打ち」です。

同じく阿久悠が作詞した「サウスポー」も併せて、応援という形で野球界に広く貢献しています。

 

法政大学

創部:1915年

通算成績:1259勝939敗136分

優勝回数:46回

主な卒業生:江川卓、稲葉篤紀など

 

私学の中では最も遅い創部の法政大学野球部。

といっても110年もの歴史があります。

 

通算勝率は4番目ですが、優勝回数は早稲田に次ぐ2位

怪物江川を擁し4連覇を達成するなど、たびたび黄金期を築き上げてきました。3度の4連覇は法政大学だけ。

 

ただしここ5年ほど優勝から遠ざかっています。

古豪復活へ、100周年を機に上り詰めていきたいところ。

 

東京大学

創部:1917年

通算成績:281勝1768勝63分

優勝回数:0回

主な卒業生:大越健介、宮台康平など

 

六大学野球唯一の国立大学にして堂々日本の頂点に立つ、東京大学運動会硬式野球部。

東京大学の前身である旧制第一高校には1872年創部の野球部があり、日本野球の黎明期には重要な役割を果たしてきました。

 

そんな日本をけん引する東京大学ですが、六大学野球での成績は凄惨たるもの。

これまで優勝はなく、通算勝率も1割台に低迷しています。

 

しかし見方を変えれば、実質プロ養成所となっている六大学野球において1割勝てているのは立派な成績とも言えます。

ただし1946年春に2位となったものの、それ以降は時代が進むにつれ勝利数が減っているのも事実です。

 

なお東大野球部の一誠寮には寮の名前の書かれた横額があるそうですが、そのうち「誠」の字が一画足りていないそうです。

これは書き間違えたわけではなく(東大ですから…)、東大が優勝したときに書き入れよう、という願いが込められているとのこと。

 

果たして「誠」が完成する日は来るでしょうか…?

 

主な個人通算記録

最後に、主な個人通算記録を見ていきましょう。

通算最高打率:岡田彰布 .379

最多本塁打:高橋由伸(慶大) 23本

最多打点:岡田彰布(早大) 84打点

最多安打:高山俊(明大) 131本

最多勝:山中正竹(法大) 48勝

最多奪三振:和田毅(早大) 476奪三振

 

さすが六大学で記録を残した選手たち、プロでも活躍した選手ばかりです。

 

阪神でバックスクリーン三連発を完成させ、監督として日本一に導いた岡田彰布が打率と打点の二冠。

そして巨人で球界を席巻した高橋由伸が本塁打王。次点で田淵幸一(法大)が22本を放っています。

 

また阪神で新人王に輝いた高山俊が最多安打。

次いで巨人で活躍、DeNAでGMも務めた高田繁(明大)が127本を放っています。ベストナイン7回は最多です。

 

最多勝は48勝を挙げた山中正竹

卒業後プロには進んでいませんが、社会人野球の住友金属に入社しエースとして活躍しました。

オリンピックではコーチ・監督として2度のメダル獲得にも貢献、その功績により野球殿堂入りも果たしているアマチュア野球界のレジェンドです。

 

ちなみに2位は江川卓の47勝。

完封勝利17という記録も持っており、まさしく怪物の二つ名にふさわしい記録が残っています。

 

最多奪三振は日米通算165勝を挙げた和田毅

決して剛速球タイプではありませんが、出所の見にくいフォームはメジャーリーグの選手もきりきり舞いにさせました。

 

以上、東京六大学野球の100年の歴史を紹介してきました。

しかしもうすでに、次の100年への戦いは始まっています。これからの未来も引き続き実り多きものでありますよう。

 

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