注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

相模原麻溝公園競技場(相模原ギオンスタジアム)は、2007年開場、神奈川県相模原市にあるSC相模原のホームスタジアム。
前回訪れた時の記事はこちら。
前回訪れた2020年シーズンはコロナウイルス感染拡大直後であったものの、逆転で2位となり見事J2昇格を果たしたSC相模原。
更に神奈川のスポーツを牛耳るDeNAも経営に参画し、これで将来も安泰…かと思われた。
しかし2021年、成績不振でJ3へ降格。
しかも2022,2023年はJ3で最下位付近になるなど、初めてのJFL降格候補の筆頭に上がるレベルの不振っぷり。
新スタジアム計画もあったはずがいつの間にか音沙汰がなくなり、というか成績面でそれどころではない感じになってしまっている。
チーム自体も海老名に移転するだのニュースも出ているが、スタジアム計画はまったくもって白紙の状態。
せっかくリニア新幹線駅ができて上昇気流に乗るはずの相模原、それまでに大きくアピールしておかないと時流に「乗り遅れ」てしまうことになるが…。
【アクセス】
最寄まで★★☆☆☆

最寄りはJR相模線の原当麻(はらたいま)。何度見てもドキッとする駅名だ。
単線だしドアはボタンで開けるし、とても首都圏の鉄道とは思えないローカル路線。
最寄から★★★☆☆

原当麻駅からは徒歩で20分ほど。
駅から案内が出ている。

いわゆる地方の郊外といった道のり。スーパーが駅前にあるほか、コンビニが道中に一つ。
とはいえ必要物資はなるべく前もって買っておきたい。

地面に案内が出ているので、それをたどっていく。

道路上にも案内が続く。

案内通りに歩いているのに、本当にスタジアムに続いているのか不安になる道のり。

挙句の果てに相当な道を案内される。

こ、これ…?あってるの…?
なんか獣道みたいだけど…。

あってた。
名前が同じな上、道のりまで隣の天空の城とそっくりだ。

またスタジアムから10分ほど歩いたところにバスターミナルがある。
行き先は主に小田急の相模大野駅とJR横浜線の古淵駅の二つ。どちらも相模線とは比較にならないほど便利な路線だ。
ちなみにこのバスターミナルは隣の女子美術大学の敷地内にあるが、一般客も使用可能。女子美術大学さんありがとうございます。
とお礼を言っておいて何なのだが、
・バスが混む
・道も混む
の二つの理由からあんまりオススメはしない。
おかげで1時間弱、のろのろ進む路線バスの中ぎゅうぎゅう詰めで立ちっぱなしだった。
この大学に通うのキツイな…。女子じゃないけど…。
【観戦環境】★★★★☆

陸上競技場ながら、必要以上の距離感はなくそれなりに見やすい。

コーナーキックもよく見える。

ホーム側のゴール裏スタンド。

アウェイ側のゴール裏スタンド。ビジョンはこちら側に一枚。
全面芝生席で環境としてはちょっと厳しいが、ある程度しょうがないところもある。
J3だったら、あまりお金をかけて必要以上に豪華な設備を作るのももったいないので…。
これで十分、と割り切る方が現実的でいいだろう。そしてそういうライセンス規定にしてくださいJリーグさん。

ビジョンでは時折選手の特徴を三行で紹介するコーナーが行われる。選手のことを覚えてもらおうという工夫でなかなかわかりやすくて良かった。
なおスマホで撮ると変な感じになるが現地では問題ない。

屋根がついているのはメインスタンドのみ。
純粋にサッカーが見たいならここ一択。

コンコースは若干狭め。
男子トイレが一番端っこにありちょっとめんどくさい。

バックスタンドの奥に気になる建物を発見。

行ってみると公園の展望台であることが判明。
無料で登れるらしいが試合終了とともに営業も終了。無念。

展望台からスタジアムが見えるかと思ったが、そもそも逆光でよくわからなかった。
でも一応照明はちょっと見える。
【雰囲気】★★★☆☆
SC相模原のサポーター。
応援を頑張ってはいるが、やはりそもそもの数の少なさはちょっと寂しい…。
同日に全国各地でBリーグの試合も行われていたが、キャパシティでよっぽど不利なはずのBリーグの方が観客が多いという悲しい状況だった。
アクセスが良くないとか、成績が出てないとか、理由はいろいろ考えられるが、そもそもSC相模原自体が市民にあまり認知されていないというのは大きな課題ではないだろうか。
まだ歴史が新しいから仕方ない部分もあるが…。
しかも相模原のすぐ隣には町田ゼルビアのホーム町田市があるし、もうちょっと行けば日産スタジアム、そのすぐ先には三ツ沢球技場もある。
味の素スタジアムや等々力陸上競技場も…行けないことはない程度の距離ではある。
すなわち、いくらなんでも近所にチームが多すぎるのは大きな問題だ。
別にチーム数を減らす必要はないが、興行として現実的に考えると、こんなにチームがあってはお客さんが分散されてしまうのも当然である。
特に町田に関しては、あまりに近すぎてお客さんの奪い合いは避けられない。
そんな中で小田急は町田を推しているし、J2を優勝した町田はJリーグの渦中にあって見ていて面白い。
そうなると相模原はどうしたって選択肢に入ってきにくくなる。
このように相模原にとっては頭の痛い状況が続いている…。
ほどほどの地域クラブとして生きていくのか、それとも全力でお客さんを奪いに行くのか、どこかで難しい決断をしなくてはならないだろう。

そんな一方、一見普通に見える選手入場であるが…。

よく見るとボール台は農協牛乳になっている。
遊び心もちょっと増えて面白みもある。

更にスタジアム周りの装飾やイベントブースも派手になって、このあたりは多少なりともDeNAが入ってきた効果があるのかもしれない。
ただDeNAもベイスターズやブレイブサンダースで忙しく、あまりSC相模原の方まで手が回っていないようにも見える。
あるいは、半分諦めていてほどほどな感じで済ませているとか…。
相模原でもこういう派手な演出見せてほしいな。
【グルメ】★★★★★


スタジアムを取り囲むようにぐるっとキッチンカーが並んでおり、その数17台。
以前来た時よりも確実にパワーアップしている。もっとも、その時はコロナ直後ではあったが。

チーズバーガー(1000円)を購入。値段に見合うだけの見た目とクオリティがあり、大満足。
ポテトも売って欲しかったが、そこまでやるとお店が回らなそうだからしょうがないか。良いもの食べた。

地元のお店が出している焼き鳥(250円)と、相模原だんご(600円)。
焼き鳥は作り置きであったがまだ温かく、裏で焼いたものを並べているらしい。
味も種類も豊富で安定のおいしさ。
だんごは600円という強気な値段に一瞬躊躇したが、その大きさと味を確かめて納得。
なるほど、これは600円で後悔しないね。
他にも対戦相手の愛媛や、マッチデースポンサーの綾瀬市から来たお店も出ていて、毎試合通うファンも飽きずに楽しめる。
更にスタグルでは珍しい中華料理のお店や行列のできるからあげ屋さんもあり、小規模ながらもキラリと個性が光るお店が並ぶ。
気分はまさにミニ平塚競技場といったテイストでとても楽しかった。あちらは質、量、バラエティの豊富さがまた段違いだけどね。
【街との一体感】★★★☆☆

前回はポスター一枚もなく愕然とした原当麻駅であったが、今回はあまりに目立つ案内が出ていた。
これこれ、これがないと。

ちゃんと要望通り?ポスターも貼られていた。よかったよかった。

スタジアム近くの公園にはSC相模原のエンブレムがデカデカと目立っていた。
どれほどの宣伝効果があるかは不明だが、努力の跡は見える。

バスでヘロヘロになりながら到着した相模大野駅。
こちらにも相模原駅と同じく相模原スポーツチーム4本柱が建っていた。これを相模原のパルテノン神殿と名付けたい。

SC相模原単独の横断幕もある。他の3チームよりちょっと優遇されている。


街中にもいくつかSC相模原のポスターが見られた。この何年かでも頑張ったのは確からしい。
これがどれほど効果が出たのか、あるいはこれからどれほど効果が出るのかは分からないが…。
まだまだSC相模原の先は長そうだ。
【満足度】★★★★☆
この数年間を通しても、スタジアムの運営や街中でのアピールなど少しずつ進化している爪痕は今回感じることができた。
ところが、観客は確実に増えていない。コロナの影響を差し引いたとしても、明らかに増えていない。Bリーグの方が多いんだから…。
ビジネスとして考えるならうかうかしている場合ではなく、早急に何か手を打たなければいけない危険水位に達しているのではないか。
これでは新スタジアムなんて夢のまた夢だ。
今のうちに「新スタジアムにして観客を増やそう」ではなく、「今のスタジアムではもうパンパンだから新スタジアムを作ろう」という流れを作っておかないと、もし万が一今の状態で新スタジアムを作っても絶対苦労する。
同じDeNAのベイスターズもスタジアムがパンパンになって座席を増設したし、ブレイブサンダースもアリーナがパンパンになって京急川崎駅近くに新アリーナを作ることになった。
SC相模原も新スタジアムにこぎつけるならこのパターンでしかありえない。
というかJリーグのスタジアムは本来すべてこの理屈で作るのが道理のはずなのだが…。
リニア新幹線開通にも苦労している相模原、果たしてサッカーにも未来はあるのだろうか。
索引を作りました!
他のスタジアム・アリーナは↓からどうぞ
