注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

秩父宮記念体育館は、1955年竣工、神奈川県藤沢市にある体育館。
藤沢はスポーツに造詣の深い秩父宮雍仁親王が1953年に亡くなった地であり、翌1954年に体育館の建設計画が持ち上がった際、親王からお名前を拝借しましょう、ということでこの名称になった。
若干無理やりな感じもするが、タイミング、というやつですかな…。
一般的には秩父宮と言えばラグビー場の方が有名だろう。
もちろんどちらも埼玉の秩父とは何の関係もない。
秩父宮記念体育館は2度の国体で使われたり、新日本プロレスや全日本プロレスが行われたり、その他市民にもよく活用されている。
そんな折、2022年にこの体育館をホームの一つとして使うことになったのが、Bリーグに新しく加入した湘南ユナイテッドBCである。
2020年に創設された湘南ユナイテッドBCは2年の歳月をかけ、2022-23シーズンより東京ユナイテッドバスケットボールクラブ、立川ダイス、ヴィアティン三重とともにB3リーグに参入した。
現在進行形で発展しているBリーグはどんどんチームが増えている途中。
ただ、2026年にはふるいにかけられる厳しい未来が待っているが…。
湘南ユナイテッドBCの初年度は15勝37敗で16チーム中13位。初年度だからこんなものだろう。
しかしBリーグは先述の通りリーグの発展にかじを切っていく方針のため、あまりうかうかしている暇はない。
湘南の波に乗って一気に駆け上がっていきたいところだ。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄りはJR東海道線、小田急江ノ島線藤沢駅。
東京都心や横浜へのアクセスに優れており、乗降客数は神奈川県でも上位に入る。

デッキを渡って反対側にあるのが江ノ島電鉄の藤沢駅。
藤沢と鎌倉を結ぶ江ノ電は観光鉄道としての側面が強く、日本でも屈指の人気を誇る路線である。

実は藤沢駅よりも江ノ電で一駅行った石上駅の方が体育館には近い。
とはいえ乗り換えを考えれば所要時間は藤沢駅から歩くのとあまり変わらないし、お金を払ってわざわざ一駅乗る必要性も薄い。
しかしなんだかサイケなデザインの駅である。
最寄から★★★★☆

藤沢駅からは徒歩10分少々。ビルが立ち並ぶ副都心たる藤沢の街並みを抜けていく。

大通りを進んでいくと左側に体育館が現れる。
近くにいくつもスーパーがあり、ビルが立ち並びながら住宅も多い藤沢の事情が垣間見える。

体育館の隣には旧近藤邸といういい感じの建物がある。
藤沢には東海道の宿場町もあり、昔ながらの建物巡りをするのも結構楽しい。

江ノ電に乗る必要はないのだが、やっぱり楽しいので乗りたくなる。

かぶりつきも捗ります。

うっかり江の島まで来てしまった。

小田急の片瀬江ノ島駅は一見の価値あり。
【観戦環境】★★☆☆☆

うーむ、小さい。B3リーグって感じ…。
一応手すりの下はガラス張りになっている配慮があるのだが、それも広告でふさがれて意味をなさなくなっている。


ぎりぎりコート全体が見えなくはないのだが、手前側は見えにくいし、どの席に座っても何かしらが視界に入ってくる。
古い体育館だからね…。

アリーナ全景。広さの割に座席数がかなり少ないように思う。
もっとも、これ以上増やしたらますます見えにくくなるのだろうが…。


得点板は対角線上に二枚あるが、いろいろな問題で見るのはかなり厳しい。
現状二階席だと一番上以外はまともに見えないかも…。

よりによって真ん中の一番おいしい席は中継のためすべてふさがれている。
なんともったいない…。

入り口はこの奥。実は二階席だったらこのゴール裏から見るのが一番マシな可能性がある。
ガラスに何も貼られていないし。

入り口はこちら。
グッズやアルコールの販売もあり、結構充実感がある。

サブアリーナの様子も見ることができる。ここで選手が練習していたら楽しいな。

体育館は3階以上にあるため、建物に入って階段を上らなくてはならない。これが地味にしんどいのだ。
建物自体も入り口がちょっと暗く、本当にここであっているのか不安にもなる。

名前の由来となった秩父宮親王のコーナーもある。
遺品の一部、ということになるのだろうか…。竹刀や面まである。
【雰囲気】★★★☆☆


オタ芸のごとくダンスがキレキレのチアのお姉さんもいるし、会場が狭いのもあって人数の割には一体感が感じられる。
また湘南と言えばのサザンオールスターズ、湘南が舞台となった(とされている)スラムダンクの楽曲が流れると気分も上がる。
曲を流すだけで体育館に「湘南の風」が吹くのずるい。
とはいえ、運営は全体的に「地域の出し物」レベルでとどまっている印象がある。
それが別に悪いことだとは言わないが、既に確固たるブランドを築いている「湘南」を名に掲げながら、果たしてそれで意味があるのかというのは少々疑問ではある。
藤沢のチームということならそれでもいいんだけど…。
Bリーグに特化した湘南アリーナ(仮)を作って、全国の名だたるチームに追いつき追い越してやるくらいの勢いでもやっていけると思う。
湘南ならそれくらいのポテンシャルは持っているはず。現にJリーグの湘南はJ1だしね。
【グルメ】★★★☆☆

本日はキッチンカーが一つ。
スペースの都合上、3つくらいが限界か。あまりグルメには力を入れられない環境ではある。

ナッツの入った甘い系のホットドッグ?を購入。
パンの食感がしっかりしていて、これならやっぱりウインナーが合いそうだなあという感じ。
もちろん普通のホットドッグがメインのお店です。

というのも、江ノ島でうっかりしらす丼を食べてしまったのです。
意外とお腹が膨れてしまった…。

他にもJR藤沢駅改札横では湘南名物の押し寿司を売っているし(大正2年からの歴史がある)、

みんな大好き?ラーメン二郎もある。
藤沢にはなんでもあります。
【街との一体感】★★★☆☆

こちらは藤沢ユナイテッドの本部がある藤沢商工会議所。
湘南ユナイテッドは商工会議所から生まれたチームであり、Bリーグでも稀有な歴史を持つ。
それゆえ藤沢の財界との結びつきは強い…はず。


中にはもちろんポスターやのぼりがある。
さすがにここに無かったら存在感無さすぎだが…。

藤沢市役所内にもポスターを発見。


正式なホームではないが、秩父宮記念体育館は湘南ユナイテッドのホームの一つとして機能している。
アリーナ内にも試合情報があったりする。

藤沢駅前のデジタルサイネージに宣伝が映し出されていた。
練習中の様子ばかりで試合中の動画はないが…(お客さんがね…)。

日本最大級のバス会社、神奈中バスの側面にも広告が貼ってあった。
相当お金かかってる。さすが藤沢商工会議所。

藤沢駅近くのビルでポップアップショップをやっていたりする。
やたら羽振りがいいのは確かだが、果たして儲かるものなのだろうか…?


あといくつか湘南ユナイテッド仕様の自販機を見つけた。
「湘南から世界へ」ととてつもなく大きなことが書いてあるが、果たして湘南の海は世界へつながっているだろうか…。
【満足度】★★★☆☆
体育館全体の雰囲気や運営面で言えば、正直全国によくあるB3レベルのチームである。
ただ湘南という地のポテンシャルで言えば、本気を出せば一気にBリーグのトップレベルまでかけあがれる能力は秘めているはず。
それを生かすも殺すも、藤沢商工会議所次第なように思う。このくらいで満足するのであれば、それもまた一つの生きる道。
上を目指すのなら間違いなくいばらの道になるが、成功した暁には江ノ島に負けない観光資源になるだろう。
湘南の波に乗ってどこまで行くか、それはやる気次第だ。
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