注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

平和島競艇場は、1954年開場、東京都大田区にある競艇場。
東京都内の競艇場では最大の売り上げを誇っており、「東のメッカ」と称されることもある。
全国的なメッカはこちら。
開場当初は東京都によって運営されていたが、売り上げが伸びず都による主催は中止となった。
その代わりに手を挙げたのが、なぜか競艇場のある大田区ではなく遠く離れた府中市だった。
明確な理由は不明らしいが、一説には府中市が合併で財政的に厳しくなったための措置であると考えられている。
その名残で今なお府中市が運営しており、大田区は関与していないという超いびつな状態が続いている。
またすぐ近くにはパチンコ店や天然温泉が集まった商業施設があり、平和島競艇場と合わせて「休日のオアシス」とでもいうべきエリアを形成している。
最近では新しいファン層拡大を狙い、よしもと招致などの施策も打っている模様。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄は京浜急行平和島駅。
特急が止まる京急の主要駅の一つ。都心からもほど近くアクセスは良好。

また京急の大森海岸駅とJRの大森駅も最寄り駅である。
最寄から★★★★☆

平和島駅からは徒歩15分。
もちろん歩いてもいいが、駅前のバス停から無料シャトルバスが随時運行されている。

また大森駅には大きなバスターミナルがあるが、競艇場に行くのは4番か6番乗り場とのこと。

競艇場に隣接する商業施設の前がバス乗り場になっており、平和島駅と大森海岸駅・大森駅への無料バスが随時発着する。
もちろん正確には無料なのではなく、競艇の売り上げから補填されているはずだが…。
【観戦環境】★★★☆☆


競艇の魅力と言えば、なんといっても周囲に鳴り響くモーターの轟音。
こんな都心で爆音を響かせても許されるのは、平和島が積み重ねてきた歴史あってこそ。
しかし水はキレイとは言えない。東京ですから…。
あと締め切り1分前からずっとチャイムが鳴り続け、若干ノイローゼになりかけた。

スタンドはベンチに座らせる気がないとしか思えないほどの数しか設置されていない。
コロナを機に撤去されたのだろうか?それにしても少なすぎる…。

おそらくこれもコロナの名残。
果たしてこのソーシャルディスタンスは当時守られていたのだろうか…?

競艇場に入ったところ。強烈に香る昭和のにおい…。

こちらもだいぶ古さを感じる。
古き良き競艇場、と言えば聞こえはいいが…。

ドリンクサービスが大量に並んでいるのは、暑い夏にはありがたい。

施設の古さに似合わず?YouTubeチャンネルを二つも運営している。
これからの時代はネットでの売り上げ拡大が生き残りのカギだ。

床には各大会を優勝した選手の名前が書かれている。
なんか踏みにくい…。

ファン相談室とあるが、つまりギャンブルに依存しそうな人の駆け込み寺だ。
そんな人もいるのに競艇場を運営してていいのか…?

こちらはスタンド3階にある自由席。
天気も関係なく一番快適にレースを楽しめる場所だ。

マークシートを置いて席取りしている人が多い。
行儀がいいとは言えないが、まあ競艇場はだいたいこんなもんである。

中から見る方がレース全体は見やすい。見やすさでいったらYouTubeが一番だが。

エスカレーターやエレベーターもだいぶレトロ感が残る。
なぜか2階から3階まではエスカレーターがあるが、1階から2階は階段しかない不思議な構造。

一方、隣接するのは平和島劇場という施設。
こちらは入場料不要。

ドでかいスクリーンで、キレイなホールで競艇を楽しむことができる。
本場よりこっちの方が快適なのではないか?(人の多さは別にして)

ボートが置いてあったりもする。どうやって操縦しているのか見てみたい。
【雰囲気】★★★☆☆

お客さんはそこそこ来場している。
客層もそれなりには幅広く、特に居心地の悪さを感じることもない。ヤジもほとんどない。

スタンド内もハプニングが起こると少し声が出るが、それ以外は大人しめ。
仮にも都心が近いゆえ、「シティボーイ」が多いのかもしれない。
他の競艇場に比べたら…だが。
【グルメ】★★★★☆

平和島競艇の名物はなんといってもおおこしの「牛もつ煮込みライス」、通称モツライ。誰が呼んだか、モツライなのだ。
東京ボートレース2大グルメの一つに数えられている。

東京都中央卸売市場食肉市場から仕入れているというほろっほろの牛もつは、かなり濃い味付け。
だからその下にあるご飯が進む。
ネギやこんにゃくも脇役として確かな存在感を発揮している。
平和島競艇場に来たら、おおこしのモツライを食べずには帰れない。
【街との一体感】

個人的には平和島=競艇のイメージが強いのだが、意外と平和島駅に競艇場関連のポスターなどはあまりない。
その立地の良さから、競艇に関係なく普通に住んでいる人たちもそれなりに多いのだろう。
そんな人の多い場所で競艇の開催が許されている、ということが平和島にとって競艇がどのような存在なのかを端的に示している。
歴史ってそれだけ大事なことなのだ。
【満足度】★★★☆☆
施設的には何か特別なものはないが、それでも平和島が「東のメッカ」と呼ばれる理由はなんとなく理解できた気がする。
そして平和島の魅力は、すべて「おおこしのモツライ」に詰まっている。
モツライをほおばりながら競艇を楽しむ、平和島競艇はただそれだけでよいのだ。
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