野球だろうと、サッカーだろうと、プレーをするうえでスタジアムに欠かせないのが「芝」です。
(さすがにバスケを芝のコートにしているところは見たことありませんが…)
なんとなくみんな芝が大事だということは知っていますが、芝って何なのか、いまいちよく知らないことでしょう。
誰も芝について教えてくれる人なんかいないですからね…。
そこで今回は、スタジアムに欠かせないのに誰も知らない「芝」について調べてみたいと思います。
1.「芝」って何?

そもそも、「芝」ってなんなのでしょうか?
wikipediaによれば、
「1種類あるいは数種類の芝草を人工的に群生させ、適宜刈り込みなどの管理を行い、地表面を緻密に被覆するような生育を維持させ、ある程度の広がりをもち、運動や休養や鑑賞や保安の目的に利用されるイネ科の多年草の総称」
とのこと。
つまり、「芝」という植物はないということです。
芝は日本芝と西洋芝、夏芝と冬芝など様々な分け方があり、その中でもさらに細分化されています。
これらは用途によってさまざまに使い分けされています。
メジャーリーグの球場では天然芝が使われることが多く、人工芝が使われているのは30球場中5球場のみ。
一方日本ではドーム球場だったり、コンサート会場に使われたりする関係で天然芝は4球場のみとなっています。
またアメリカでは冬芝で1年中緑を保っているのに対し、日本では夏が暑いため夏芝と冬芝を使い分けている球場が多くなっています。
芝からでも日米の違いが見えてきます。
一方Jリーグは基本的に天然芝の使用が義務付けられており、ほとんどのスタジアムが天然芝になっています。
唯一ノエビアスタジアム神戸は、天然芝と人工繊維を編み込んだハイブリッド芝が使用されています。
またアメフトでは競技の性質上芝が傷みやすいため人工芝が多く使われていたり、競馬場では全面天然芝だったり、競技によってさまざまな芝が使われています。
2.人工芝って何?

さてしれっと天然芝と人工芝について触れてきましたが、改めて「人工芝」とはなんなのでしょうか?
人工芝は、芝に似た形状を化合物で造った物(wikipedia)。まあ、その通りですね。
人工芝は下地の布と、それに貼り付ける芝糸(パイル)からなっています。
初期の人工芝はショートパイルと呼ばれる短いパイルが使用されていましたが、摩擦が激しく足腰を痛めやすいという問題がありました。
そこで20世紀末ごろ、パイルを長くしてその隙間にクッションを充填させるロングパイルが開発されました。
こういった技術の発展のおかげで、現在の人工芝は天然芝とそん色ないパフォーマンスを発揮できるほど質が高くなっています。
ちなみにプロ野球ではファイターズの本拠地だった札幌ドームがショートパイルを使用していましたが、エスコンフィールドHOKKAIDOに移転したことでショートパイルの球場はなくなりました。
逆に言えば、札幌ドームがいかに時代遅れの環境になっていたかがよく分かりますね…。
3.芝の手入れはどれくらい大変?

人工芝と比べると、天然芝は手入れが大変という話は聞くと思います。
実際、どれほど手間がかかるものなのでしょうか?
そこで最新式の球場であるエスコンフィールドを例に、どのように北国で天然芝が導入されたかを調べてみます。
まずエスコンフィールドで天然芝を導入するにあたり、3年かけて実験を行ったそうです。
この実験もかなり大掛かりなもので、30分の1規模で球場を再現したうえで太陽光、人口の光、肥料の量や成分、そして気温を変えてさまざまに検証を行っています。
さらに実際にプレーすることを想定し、スパイクで踏んだり走ったりして負荷をかける実験も行いました。
これらの知見を活かし、エスコンフィールドでは日光を取り入れる角度、人工の光、そして地温をコントロールできるシステムを導入。
その結果、夏でも寒い時期でも問題なくプレーできる環境を整えることができたとのことです。
言い換えればスタジアムで芝を育てるというのは、それだけ手間暇とお金がかかるということの裏返しでもありますね…。
スタジアムに天然芝があるということを当たり前のように思ってはいけないのです。
4.まとめ
以上、スタジアムの土台である芝を勉強してきました。
競技による特性、芝の使い分けなどここ最近は芝の研究がどんどん進んでおり、ボロボロの芝の上でプレーする様子はあまり見なくなりましたね。
なにより晴れた日に芝の上で寝っ転がるのは最高に気持ちいいです。
ああ、また公園に行こうかな…💤
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