注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
福岡ドーム(福岡PayPayドーム)は、1993年開場、福岡県福岡市にある福岡ソフトバンクホークスの本拠地。
球場の歴史などは福岡ドームリニューアル前に一度訪れた際の記事で。
2018年、ホークス九州移転30周年を記念し大規模リニューアルが実施された。
主なリニューアル内容は以下の通り。
1.エンターテインメントビル「E・ZO FUKUOKA」の建設
福岡ドームの外周コンコースから直結したビルで、最先端のアミューズメントや日本初上陸のお店などを楽しむことができる複合施設になっている。
また福岡ドーム内にあった王貞治ベースボールミュージアムもこのビル内に移転となった(その分福岡ドームの席数が増えた)。
2.世界最大の屋内表示装置であるホークスビジョンの改修
ただでさえ世界最大だったビジョンがさらにパワーアップ。解像度が高くなり、これまで5面で表示していたビジョンがシームレス(つなぎ目がなくなる)になった。
さらに音響もパワーアップしたらしい。
3.コンコースの改修
年数がたち老朽化したダイエーのようなコンコースを一新。黒を基調とした落ち着いた雰囲気のコンコースに改修された。
それに伴い、レストランなどの様々な施設も増えたようである。
ドームの改修についてはホークス球団が下記の紹介動画を出している。ケンタウロスが気になりすぎて内容が全く入ってこないと評判だ。
今回の改訂版ではこの改修も含めて、ここ数年で変わった部分や改めて訪れた感想を記録していく記事としたい。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄は福岡市営地下鉄空港線、唐人町駅。福岡空港から16分、博多、天神からも10分以内と、抜群のアクセスを誇る。
福岡市内では地下鉄が発達しており、逆にJRはあまり乗る機会がない。
今回の福岡旅行記はこちら。
最寄から★★★☆☆
唐人町駅からは徒歩15分ほど。何の変哲もない住宅街にある川沿いの道を歩いていくと、大通りに突き当たりドームが見えてくる。
その時点でテンションはMAXだ。
【観戦環境】★★★★★
前回はグラウンドに近い席にしたところ前の人の頭で見にくかったので、その反省を生かし後ろの席を選択。
結果的に非常に快適に観戦することができた。最近はどこのスタジアムに行っても後ろの方の席を選ぶことにしている。安いし。
また驚いたのが、一席ごとに細かく値段が割り振られているという点だ。
エリアごと、あるいは人気の試合の時に値段が変わる(ダイナミックプライシング)のは最近ではよくあることだが、福岡ドームではそれに加えて通路側の席の値段が少し高くなっていたりする。
さすがIT企業のチーム、そのあたりの情報は細かく握っているようだ。最先端の球場という感じがする。
上記の通り、バックスクリーン(通称「ホークスビジョン」)はつなぎ目がないように改装され、一面のものとしてはドバイのメイダン競馬場のものを抜いて世界最大となった。
スマホのカメラでは到底端から端まで映らないほどのものである。
またバックネットの上にも大きなスクリーンが設置されている。ここにビジョンが設置されるのは国内では初めての試みだ。
ちなみに、何も映っていないときは後ろが透けて見える。す、すごい技術だ…。
またコンコース内も黒を基調としたシックな色合いに変更されている。以前に比べるとだいぶオシャレになった。
コンコースの上にはリボンビジョンが設置されている。なんだかメジャーリーグの球場みたいだ。
ドーム前にあるグッズショップも黒くなりオシャレになった。
チームのイメージカラーは黒なんだろうか?ロッテのイメージの方が強いが…。
そしてドームのすぐ横に複合ビル「E・ZO FUKUOKA」がある。
チラッと中を見てみたが、HKT48やよしもとの劇場があったり、王貞治ベースボールミュージアムがあったり、はたまたうんこミュージアムがあったりして一日楽しめる施設のようだ。
もっといろんな建物が出来たら試合がなくても人が集まる場所になるだろう。
【雰囲気】★★★★☆
正直なことを言えば、やはりコロナによる人数制限の影響は大きく以前来た時に比べると盛り上がりに欠けることは否めない。本当にしょうがないのだが…。
それでもチャンスではチャンステーマが流れたり、イニング間のイベントが充実したりしており球団としてできうる限りの工夫はしてくれていると感じる。
コロナが落ち着いたらよりパワーアップした福岡ドームが見られることだろう。
そんな苦しい状況の中で生まれた新名物がレフトスタンドの一角を陣取るPepper軍団である。
音楽に合わせて一糸乱れぬダンスを披露するPepperたちは壮観だ。私の記憶では最初は一列に並んでいる程度だったような気がするのだが、どんどん増えていきいつの間にか100体になってしまった。もちろん世界初のロボット応援団である。
このままの勢いで行けば、いずれ福岡ドームの観客が全部Pepperくんに置き換わるのではないかと見ている。
…が、残念ながら2022年をもってPepper軍団は解散してしまった。無観客試合でも盛り上げてくれた君たちの雄姿は忘れないよ。
また選手の登場曲に合わせて手をたたく演出もある。コロナ禍の状況ではこういった手拍子、あるいはポーズを存分に活用した応援スタイルを確立していかなければならない。
【グルメ】★★★★☆
博多ホルモン焼きそば。ちょっと少なく見えるが、ホルモンと太めの麺で思ったよりはお腹にたまる。味も良い。
明太子がパンに入った明太フランス。この辺りでは結構当たり前にあるお総菜パンらしい。
スタジアムグルメとして明太子をそのまま出すのもアレなので、こうやって食べやすくしてくれると嬉しい。
博多名物と書いてあった手羽先。パリパリの皮にあら塩をまぶして焼いておりおいしい。
このように博多名物をいろいろ楽しむことができ、ビジターファンも十分に満足できるだろう。
ただ、全体的に値段が高くて量が少ない、というのはどうしても感じる。旅行でたまに来るならいいが、しょっちゅう来るような人ならちょっと手が出にくいかな。
それでも選手グルメはかなり充実しているので、ホークスファンも存分に楽しめるはず。
【街との一体感】★★★★★
相変わらず福岡の街中はホークスであふれており、試合でもないのにユニフォームを着ているおじさんや、ホークスのロゴの入ったリュックを背負ったおじいちゃんなどを見かけた。
そりゃあ、日本一強い野球チームなので、地元に愛されるのは当然だ。まさしく九州の誇りである。
【満足度】★★★★★
ビジョンの進化はもちろん、チケットの値段設定、そしてPepper軍団などこの数年の間に大きく変化を遂げたことを感じた。
やはり日本一の野球チームのホームスタジアムは日本最先端を走っている。またいつか来るまでにどれほどの進化をしているのか、今から楽しみだ。
あとはコロナが落ち着くのを待つばかりだが…。
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