スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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東京ドーム(改訂版第2版)伝統の一戦ver.~真の日本一のスタジアムへ~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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東京ドームは、1988年、東京都文京区にある読売ジャイアンツの本拠地。

 

東京ドームについてはこれまでにも何度も記事にしている。球場の概要等はそちらをご参照ください。

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さて2022年、東京ドームは大規模な改修に踏み切った。

1.外野席全体にかかるほどの大きさのスコアボードの設置

2.外野フェンスにリボンビジョンを設置

3.照明をLED化し、様々な照明パターンを実現

以上3点が主な改修点だ。

 

これまで築地市場跡に新球場を作るなどのうわさが流れていた読売ジャイアンツだが、今回三井不動産が東京ドームを子会社化し、これだけの改修に踏み切ることとなった。

ということは、今後は東京ドームを改修して引き続き使用していく、ということだろうか。

 

確かにこれだけの立地で球場をこれから作るというのは非常に難しいことだが、とはいえ開業30年を超えた東京ドーム、そろそろ老朽化が始まっている頃合いだ。

果たして今後東京ドーム、そして読売ジャイアンツの本拠地はどうなっていくのだろうか…?

 

また、今回観戦したのは言わずと知れたライバル対決、巨人vs阪神の一戦。

1936年にプロ野球が開幕して以来の伝統の一戦で、これまで幾多の名勝負が繰り広げられてきた。

今回はそんな伝統の一戦の雰囲気も含めて楽しんでいきたい。

 

伝統の一戦についてはこちらの記事もご参照ください。

sportskansen.hatenablog.jp

【アクセス】

最寄まで★★★★★

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最寄は水道橋駅、後楽園駅など。

一番主なのはJR水道橋駅だが、あらゆる方面から地下鉄でもアクセスできる。

 

最寄から★★★★★

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最寄駅からは5分以内で歩いて行けるが、案内が分かりにくいこと、人が多いことからどこの駅に向かっているのか結構分かりにくい。

どうしても違う駅に出たくない場合は、ドームを出る前に確認してから出発しよう。

 

【観戦環境】★★★★☆

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今回は2階席。グラウンドは遠いが、全体を見渡せて見にくくはない。

 

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席にはクッションがついていて、座っていても痛くならない。これはドームである大きな利点。

しかし天井が黒ずんでいて、老朽化は否めない…。

 

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たとえ遠くても、守備の動きなどはよく見える。

そもそも、しっかり球筋などを見たい場合は球場よりテレビで見る方が見やすいですし…。

 

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2階席と言いながら、コンコースはドームの4階部分にあたる。

新しくはないが、広くて歩きやすい。

 

以前は3階以下には行けないようになっていた気がするが、今回は階段で降りられるようになっていた。

 

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また、ここには託児所のような施設も用意されていて、子連れでも安心だ。

 

【雰囲気】★★★★★

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改修により日本最大級となったビジョンを使った演出は迫力満点

巨人の本拠地にふさわしい派手さになったと言える。

 

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またビジョンだけでなく、照明もチカチカ光るようになった。

更にフェンスにもリボンビジョンがつき、音響もズシンズシン来るようになり球場全体の演出がぐっと派手になった。

 

お金をかけるとスタジアムの雰囲気はぐっと変わるんだな、と実感させられた。金は正義だ…。

 

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何より、70年以上の歴史がある伝統の一戦の雰囲気はバツグンだ。

東京vs大阪(本当は大阪じゃないけど…)の構図は、やっぱり胸を熱くさせるものがある。

 

お互いに点が入ると球場全体がどわっと盛り上がり、それぞれのファンの絶対に負けられない!という強い意志がヒシヒシと伝わってきた。

特に阪神ファンは、絶対に負けたくないという思いが特に強いようだった。まあ通算成績もすごい負け越してるしねえ…。

 

とはいえ、試合前の菅野投手の1500投球回達成セレモニーではどちらのファンも拍手を送っていた。それでこそ野球ファンである。

巨人vs阪神は、壮大なプロレスみたいなもんなんだな。

 

【グルメ】★★★☆☆

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東京ドーム、とりわけその2階席のグルメは高くておいしくない、というイメージだったが、今回鉄板焼きのお店ともんじゃ焼きのお店が入ったようなので試してみた。

 

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とはいえ、もんじゃ焼きを生地で包んだこちらは、やっぱりあんまりおいしくなかった…。300円台だから特に文句はないが。

 

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鉄板焼きのお店でいただいた焼きそばは、680円で味も値段も標準的。

弁当が軽く1000円を超えてくる東京ドームグルメにおいてはかなり良心的だ。

 

一応、東京ドーム全体的にグルメは少しずつマシになっている気はするが、いかんせん消防法の関係で火が使えないという制約はやっぱり痛い。

ドームの前の広場にキッチンカーとか呼んじゃダメなのかな?

 

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そして今回の一番のトピックとしては、いつの間にか東京ドームも完全キャッシュレス化を導入したこと。

グルメ、グッズ、そしてビールの売り子に至るまで現金は使用禁止となった。

 

とはいえ、都会にある球場だけあってみんな交通系ICカードやバーコード決済などのなんかしらの手段を持っていて、特に混乱は起きていなかった。

 

もしそれらを持っていない人でも、場内のスタッフに問い合わせればsuicaを販売してくれるなど何とかなるらしい。

キャッシュレスと言えば楽天生命パークだったが、あちらは楽天系の支払い方法に限定されていたのに対し東京ドームでは基本何でも使えるので、かなり良心的だと感じる。

 

完全キャッシュレスを先んじて導入した楽天生命パークはこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

【街との一体感】★★★☆☆

この項目については前回と状況が変わっていないので、以前の記事をご参照ください。

sportskansen.hatenablog.jp

 

【満足度】★★★★★

これまでは、大きいけどなんとも味のしない球場、というイメージだった東京ドーム。

それが今回の大幅な改修で、ぐっと日本を代表する球場だと胸を張って言えるようになった。

 

もちろん、巨人はお金があるのでこの大きな設備を十分使いきれるだけの演出ができる、というのはあるだろうが…。

そしてやっぱり、巨人vs阪神の伝統の一戦が非常に楽しかったので、満足度を合わせ技で★5とした。

 

個人的には、もっともっとエンタメに振り切った演出はできるのではないかとは思うが、これだけの設備があればまずはそのスタートラインに立ったと言えるだろう。

もし今後も東京ドームを使い続けていくなら、観客の楽しさという面でもどんどん進化していってほしい。

 

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