注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回は阪神タイガースの試合観戦のために倉敷マスカットスタジアムおよびレクザムボールパーク丸亀を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
香川と言えばやっぱりうどん、そして岡山もうどん、とにかくうどんをたくさん食べる旅となりました。
安くておいしくて量が多くて、うどんは旅行客の強い味方です!
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・倉敷で試合観戦+岡山グルメ
新幹線で岡山へ。
そういやこの直前に車内チャイムがTOKIOの「AMBITIOUS_JAPAN!」から「会いに行こう」に変更となりました。
このPVがとてもよくできていて、特に新幹線によく乗る人にはかなり刺さる内容です。
お昼はラーメンを食べようと思っていましたが、直前で新幹線ホームにずっと気になっていたお店があるのを思い出し踵を返しました。
その名も「倉敷うどんぶっかけ」。ぶっかけうどん発祥の店とのことです。
これが暑い夏に最高だったのです。駅にこんなおいしいうどんがあるのは幸せだあ…。
個人的にわさびが非常に甘くておいしかったです。普段あまりわさびは使わないのですが、この時はこの量なのにほとんど食べてしまいました。
上りホームにしかないのでご注意ください。
岡山駅で途中下車。暑いのであまり外は歩けませんが…。
岡山と言えば桃太郎。
日本全国に桃太郎ゆかりの地を謳う場所はいっぱいありますが、1960年以降の岡山におけるゴリ押し推進運動によって一歩リードを取る形となりました。
水飲み場がありましたが止まっていました。岡山の水って初めて聞いたな…。
岡山駅前のアーケード街も桃太郎のゴリ押し推進運動が活発でした。
暑すぎたので駅直結の岡山シティミュージアムに行きました。
戦時下で焼かれた岡山の様子が展示してありました。戦争では日本中どこも燃えちゃったんだなあ…。
恐竜展もやっていましたが、子供たちばかりだったので遠慮しておきました。
トイレの洗面所がやたらオシャレでした。
一応展望スペースも用意されていました。岡山駅と東横インくらいしか見えませんが…。
岡山駅の地下にあるパン屋さんに来ました。
この岡山木村屋は東京の木村屋からのれん分けしたお店で、ほとんど岡山県内で展開しているようです。
こういうローカルなお店を見つけるのが好き。
岡山駅と言えばこの黄色の列車が並ぶ光景。
都会すぎず田舎すぎない、岡山の特徴がうかがい知れます。
数駅行くとこの通り。
到着してもなお黄色い電車がいっぱい。
そんなこんなで倉敷マスカットスタジアムで野球観戦。とにかくデカかったです。
スケジュール的にこの日のうちに香川に移動したいと思い、急遽特急券を購入。
すると、なんとアンパンマン列車に乗ることができました。やなせたかしさんが高知出身であることに由来するそうです。
仕事で疲れたビジネスマンが乗る特急にアンパンマンマーチが響き渡る光景は、シュール極まりない光景でした。
夜10時を過ぎながらもなんとか丸亀に到着。
丸亀駅にはカマタマーレ讃岐と香川オリーブガイナーズのバナーがありました。
地方ではこういう光景は珍しくなくなりましたね。むしろ都会の方がないかも。
アンパンマンののぼりもたっていました。四国全部をアンパンマンワールドにしたいという壮大な構想もあるようです。
夜の丸亀駅。
丸亀駅前には東横イン以外に特に目立つものはありません。コンビニすら夜は閉まっています。
ちょっと歩くとドンキホーテなんかもあるんですが。
丸亀の繁華街。若干荒れてる人もいたような…?
ぶんぶん鳴らしてるバイクとかも走ってました。
人生で初めてアパホテルに泊まりました。チェーンのホテルは安心感があります。
面白みは少なめですが。
2日目・香川で試合観戦+香川グルメ
無理して前日に丸亀に来たおかげで朝から散歩できます。
私は知りませんでしたが、丸亀にきな子という警察犬がいて映画化もされたそうです。
こうやって銅像にしてくれると認知が広まりますね。
丸亀駅前には結構立派なアーケード街があります。
丸亀は四国一の港として栄えた港町でもあります。
今でも広島に行く便なんかがあるようです。
丸亀の食事と言えばやっぱりうどん。
今では讃岐うどんとしてすっかりブランド化した香川のうどんですが、なぜそれほどまでに有名になったのでしょうか。
瀬戸内海は日照時間が長いという気候的な特徴があり、讃岐では江戸時代から小麦の生産が盛んな地域でした。
そのため食文化としてうどんが盛んになるのも自然な流れであり、金毘羅参りに訪れた旅人向けのうどん屋さんも増えていったようです。
その後、明治維新、そして第二次大戦を経て香川のうどんも近代化が進み、「うどんが打てぬようでは嫁にも行けない」と言われるほど文化として確立されていきました(今では少し前時代的ですが…)。
ただこの時点では知る人ぞ知るグルメという感じだったようで、全国的な知名度はそこまでなかったようです。
讃岐うどんがまず県内でブームとなったのは1980年代で、香川県の情報誌でうどんを特集したのがきっかけに県内の特徴的なうどん店巡りを楽しむ客が増えました。
更に1988年に瀬戸大橋が開通すると、本州からもうわさを聞きつけて香川を訪れる客が増えていきました。
1990年代にはメディアで頻繁に讃岐うどん特集が組まれるようになり、当時の人気番組であるTVチャンピオンで「讃岐うどん選手権」が行われたり、雑誌などの書籍でも注目されました。
今でははなまるうどんや丸亀製麺といったチェーン店も全国に展開していき、今やうどんと言えば讃岐、讃岐と聞けばうどんと連想されるほどになりました。
香川県内でももちろんうどんは特別な食文化として愛され続けています。
B級グルメの先駆け、大成功例ですね。
丸亀駅周辺で最も有名なのはこちらの麺処 綿谷さん。
朝8時半からお店が空いているので朝ごはんにもぴったりです(ただし日曜休業)。
もちろん味もさることながら、そのボリューム感にビックリです。うどんが見えないぞ…。
ゲソ天もものすごい大きさをしていますね。朝からお腹パンパンになりました。
香川のうどんにいきなり圧倒…。
もちろん朝から多くのお客さんが来ていましたが、客さばきの早さもとんでもなかったです。
注文してから1分くらいでうどんが出てきて会計も終了しました。セルフうどんの極みここにあり。
丸亀市役所。なんとなくお城チックでしょうか。
最近の丸亀ではうどんの代わりに骨付き鶏を推していて、ゆるキャラまで作ったようです。
その近くにあるのが現存12天守の一つ、丸亀のシンボル丸亀城。
日本一とも称される石垣はまさに圧巻です。
その坂のきつさも日本一…?
うどんで有名な香川は、ここ最近ポケモンのヤドンとコラボ中。
うどんのヤドン、ヤドンのうどん…。
この石垣のえぐれ方、芸術的です。
そして坂のきつさもいよいよ度を越えてきた…。
その分眺めの良さも格別です。
あそこに見える飯野山は別名讃岐富士とも呼ばれるそうです。
そして丸亀城天守へ。
現存天守では最も小さいとのことですが、迫力は十分です。
海が見えるお城もそう多くはないでしょう。
特に当時は絶好のロケーションだったでしょうね。
そして階段が急なのも現存天守の特徴。譲り合って上り下りしましょう。
もちろん天守からも海が見えます。
雰囲気があっていい感じです。
しかし籠城するときってトイレとかどうしてたんでしょうね。
下から見る丸亀城もまた良き。丸亀城上から見るか下から見るか。
丸亀一の大通りはこの辺でしょうか。いい感じにレトロ感が残っています。
なぜか中森明菜さんからお花が届いていました。一体全体どういうことだかさっぱりわかりません。
丸亀のアーケードは街の規模の割に?立派です。
そしてここもいい感じにレトロ感が残っているのが良き。
近頃のアーケード街はどこも同じようなお店が入っていて面白みに欠けることがありますから…。
カマタマーレ讃岐のポスターがありましたが、讃岐の温度を2℃上げろ、とはどういうことでしょう…?
J3からJ1に上がろうってことかな?なんだかわかるような分からないような…。
アーケードの一角には良い感じの休憩所もありました。
でも地元の人が多くて若干入りにくいかも。中は面白そうなんですけどね。
ジーンズで草育てるとかすごいセンスしてるなあ…。
そういえば岡山はジーンズで世界的に有名なんですよね。関係ないけど。
やぁん?
少し時間が余ったので丸亀駅前にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行きます。
丸亀出身の猪熊弦一郎の美術館で、猪熊に限らず現代美術の作品が多数所蔵されています。
こういう美術館が駅前にあるのって、市民も芸術に対する関心が高いのかなと感じますね。
中は基本的に撮影自由です。
こちらは下駄を追っかけて川でおぼれかけた猪熊少年が、老人に助けてもらった体験からインスピレーションを受けて作った作品。
完全に千と千尋の神隠しを思い出します。
中もオシャレな展示室になっていますが、現代美術だけあってかなりシュールな展示もあります。
あと作品の9割ぐらいが女性の裸体だったのが気になります。どんだけ好きだったんだろ…。
外に出ると、道が意味もなくくねくねしているところがあります。
遠くから見通せないようにこうした構造にしていたのでしょうが、こういう道を見ると城下町なんだなあと実感しますね。
丸亀の港。今朝食べたゲソ天が大きかったから、きっとイカもとれるのでしょう。
ここから船で行ける島は石彫で有名らしく、その観光案内がありました。
時間があったらこういうところをめぐるのもとっても楽しいでしょう。
橋の上から見る丸亀市街。
港が近いだけあって釣具のお店も多くなってきましたが、その中に今日2件目のうどん屋さんがあります。
それがこちらの石川うどん。香川では珍しく?席に座って注文を受けてくれるうどん屋さんです。
それだけでちょっとした高級感があります。
とにかくうどんのコシがすごい!さすが讃岐うどん。
薬味も色々楽しめて最高ですね。
同時に頼んだちくわ天は冷凍のものと生のちくわを食べ比べできるお楽しみセット。
冷凍のものも美味しかったですが、生の方は確かに味の深みが一段上に感じます。
個人的にこのお店とても気に入りました。美味しいうどんを手軽に食べるならここかも。
丸亀駅前にもカマタマーレ讃岐と香川オリーブガイナーズののぼりが。がんばれ。
いかにもローカルっぽい牛乳を飲みました。おいしい。
バスに乗って球場へ。
レクザムボールパーク丸亀です。
新しい球場らしく、非常に遊び心の詰まった楽しい球場でした。
疲れたのでさっさと寝ます。
3日目・そそくさと帰宅
朝食は岡山木村屋で買ってきたパンです。
スネーキはほのかな甘み、バナナクリームロールも甘さ控えめでとてもおいしかったです。
また岡山に行くことがあったら買いたい。
ヤドンのバス。うどんのバス?
ヤドンのバス。
丸亀駅構内。セブンイレブンがお土産屋さんを兼ねています。
岡山に戻るにはまずこちらに乗ります。
特急。今回はこちらにはのりません。
いろんな列車が来るので面白いです。
先日渡った時は夜でよく見えなかった瀬戸大橋を渡ります。
この非日常感がたまりませんね。
そして瀬戸大橋のおかげで四国に簡単に行けます。鉄道でどこへでも行けるんだから日本は便利です。
岡山駅できびだんごやマスカットゼリーなどを買いました。
生もみじも売っていたので購入。広島行きてえ。
ヤドンのしっぽはおいしくて食用にされているらしい。
横浜に帰ってきましたが、ここには丸亀が名物として売り出し中の骨付き鶏のお店が関東で唯一出ています。
これジューシーでめちゃくちゃおいしいです。油をおにぎりで吸い取って食べるのがオススメとのこと。
丸亀か横浜に来た時はぜひ。大阪と博多にもあるみたいです。
後日、なんとなく近所のはなまるうどんと、
丸亀製麺に行きました。
個人的にはなまるうどんのが好きかも。店舗によってクオリティが違うかもしれませんが。
ちなみに丸亀製麺は丸亀にお店はありません。でも日本全国でおいしいうどんが食べられるのはこの2チェーンのおかげ。
まとめ
以上、ひたすらうどんを食べる旅でした。
これだけうどんばっかり食べるとそれぞれのお店の特徴だったり、うどんの個性だったりがはっきり見えてとても面白かったです。
これだけうどんのことを考えたのは人生で初めてです。
でも個人的には福岡のうどんも香川に負けないくらい好き。
その他の遠征記についてはこちら!↓