注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
今回は東北楽天ゴールデンイーグルスの試合観戦のために楽天生命パーク宮城を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
sportskansen.hatenablog.jp
山形のラーメン文化、そして原発事故のあった福島の現状など、非常に学ぶことが多く意義深い旅となりました。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・酒田観光+山形グルメ
早速ですが新潟に来ました。
朝食は新潟駅の寿司です。ぜいたく~。
普通においしいです。
ただ、新潟で寿司を食べるならピア万代にある弁慶の方がオススメかな。めちゃくちゃ並ぶので時間にゆとりがあるときぜひ。
真夏だったのですが天気には恵まれました!しかし、暑すぎる…。
本日の大きな目的はこれ!きらきらうえつ号です。
きらきらうえつは新潟と酒田を結ぶ快速列車で、特急料金がかからない割にそれなりに速達性にも優れており、また観光列車の面も持つ素晴らしい列車です。
が、残念ながら2019年9月に廃止されてしまいました。その前に一度乗っておきたかったのです。
車内を探検してるだけで楽しい。
もちろん車窓も素晴らしい。反対側なら海が見えるのですが、予約取れなかったら痛いなと思ってこっち側にしました。
廃止前に慌てて決めたから仕方ないですね。こっちの景色も素晴らしい。
酒田の手前、余目で下車。
もう一つの大きな目的はここ。
実は私運転免許を取るときに酒田に合宿に来ておりまして、ここのステーキがとてもおいしかったのでまた来たかったのです。
うーん、あの時と変わらぬ味。このソースが絶妙においしいんですわ。
人間って1日3食×生きてる日数分食べてるのに、思い出の味ってたった一回でも覚えてるもんなんだなあ。
終着駅酒田に到着。ただ、暑すぎたのでさっさとホテルに入って涼しくなるまでゴロゴロしました。
実はそういう時間が一番楽しいんだよね。
夕方になりましたのでラーメンを食べに行きましょう。実は山形はラーメンの消費量が日本一なのです。
ただ酒田ラーメンというのがあるにはあるのですが、あんまり大きな特徴がなくちょっと不安に思っていました。というかそもそもはっきりした定義もなさそうなんですよね。
こちらが酒田ラーメン。確かに見た目も普通…。
ただ、麺が非常においしい!なんでも酒田ラーメンは自家製麺の割合が非常に高いのだとか。
こんなにスタンダードなラーメンなのに全体的にレベルが高い。そりゃ消費量日本一なのもうなずけます。
そして山形では客人が来るととりあえずラーメンを頼む文化があるそうな。どこの店にもラーメンがあり、どこの店も美味しい証拠でしょう。
涼しくなってきたので海側の方へ散歩してみる。旅してる、って感じ。
もう閉まっていたけれども山居倉庫へ。米どころ山形のお米を保管しておく倉庫として現在も使われ続けています。
ぶらぶら周りを歩くだけで楽しい。
酒田は港町。江戸時代には西の堺、東の酒田と呼ばれるほど繁栄を極め、現在でも山に囲まれている山形の重要な港です。
今日はたまたま夏祭りをやっていた。楽しそう。
2日目・山形グルメ+仙台で試合観戦
陸羽西線で酒田を脱出。時刻表を見る限り、1日に6本しかない。
余目まで出ればもうちょっと本数はあるけど、それにしたってなかなか。
貴重な新庄までの直通列車。ありがたい。
山形や ああ山形や 山形や
以下同文。
新庄に到着。待合室でおばあちゃんとお姉さんが会話してると思ったら、おばあちゃんが一方的に話しかけてただけだったらしい。
す、すごいな山形は…。
そしてあっちゅうまに山形に到着。
デカい駅だなあ。本当は色々行きたいけど、なにせ暑すぎるので断念。
またモンテディオ山形の試合でも見に来ますね。
やはり山形でもラーメンだ。
一見普通のラーメンだが、実はキンキンに冷えている。
冷やし中華ではなく、冷やしラーメン。この冷やしラーメンのおかげで夏もラーメンが食べられていて、それが消費量日本一の一因になっている。
無料の展望台。山形を一望できる。
できれば一泊ぐらいしてじっくり山形を楽しんでみたいな。
こちらも無料で、科学の面白実験や山形の発展の歴史を学ぶことができます。
いろいろ勉強になったと思うんだけど、あんまり覚えていないのが痛いところ。記憶力が欲しい。
では仙山線で山形を出発しましょう。
こちらも景色は見所満載。ああ楽しい。
東北最大の都市仙台へ。
ただ仙台には何度も行っているのだけど、たいていイーグルスの試合を見て帰ってしまうので松島と秋保温泉ぐらいしか行ったことがない。今度仙台の街中をじっくり観光しよ。
楽天生命パークへ。今まで来たことがなかった外野席。
ユニフォーム配布デーとあって満員のお客さんで非常に盛り上がった。
しかもイーグルスがサヨナラ勝ちした。そりゃもう大盛り上がり。
あー楽しかった。この球場を去るときがなんとも寂しく、また来たくなっちゃうんだよなあ。
祝杯あげまーす。
3日目・常磐線経由で関東へ
朝食は「そばかん」ことそばの神田。仙台では有名なチェーン店です。
立ち食いソバのレベルを超えている蕎麦。もちろん値段も安いし、仙台に来たらとりあえず食べる。
本日は在来線でえっちらおっちら関東に戻ります。
現在は仙台から品川まで特急で行けますが、この時は原発事故の影響で浪江駅で途切れていました。
不通区間はバスで移動したのですが、かえって今では体験できない貴重な光景を見ることができました。
駅前には特に何もありませんでした。バスの時間があったので駅前を色々見て回れなかったのはちょっと残念です。
建物があるのに、全く人がいないという光景は私の中で非常に衝撃的でした。あまりの衝撃にこれ以外の写真は撮れませんでした。とにかく目に焼き付けておきたかったのです。
原発でこの近辺が繁栄したのは間違いないと思いますが、その原発でこの街には人が一人もいなくなってしまいました。廃墟という言葉が生易しく感じられるほど、生き物の気配がありませんでした。
グーグルマップで見ながら、原発近辺と思われる写真だけ撮りました。今も、これからもずっと危険な廃炉作業が行われていきます。一円も生み出さない原発の。
原発には良い面も悪い面もいろいろありますが、私が見た光景は誰の否定もしようがない極めて客観的な事実なのであります。
富岡駅に到着しました。駅舎は新しくきれいになっています。新しくせざるを得なかったというか。
この近辺の駅には線量計が設置されていて、安全であることを保障しています。
いや、正確に言えば安全かどうかはこちらが判断するのですが。私は安全だと判断しました。
こっちの方に駅舎があった(はず)。こちらの記事が詳しい。
たまたまですが普通列車でこの車両が来ました。駅弁を食べる予定だったので非常に都合がいいです。
買ったのは定番の牛肉どまん中。米沢名物ですが、仙台駅でも売ってるし、なんなら東京駅でも売ってます。
ちなみにどまんなかはお米の名前であって、お肉がど真ん中にあるという意味ではありません。
もちろんど真ん中はお肉ですが。
そぼろと薄切り肉が入っていて飽きないし。何より肉、お米、味付けの相性がバツグン。いくらでも食べられそう。
そうこうしているうちにいわきに到着。
天気は悪かったのですが、駅前のビルに入ると場違いなハワイアンなBGMが流れていました。
ここいわきはスパリゾートハワイアンズのある街。フラガール面白かったなあ。
特に何もせず水戸へ移動。
偕楽園にでも行こうと思いましたが、途中で手塚治虫展をやってるのを見つけてしまい急遽行き先を変更。こういう予期せぬ出来事にいかに対応できるかが旅の面白みってやつですよ。
入場料が1000円もしなかったのに、非常に見ごたえがあって面白かったです。
手塚治虫ってもちろんストーリーも漫画の作り方も天才的だけど、毎週アニメを作るための技術開発をしたりした発明家でもあったんですね。大衆にいかにアピールするかって手塚治虫ほどの人でも大事なんだなあ。
好きなことだけやって生きていけるほど人生は甘くない。
帰りなんとなく高田馬場に寄って末廣ラーメンを食べた。秋田発祥で仙台にも分店がある紛れもない東北の味。
そういや秋田でも同じ味を食べたのでした。
あさりバターラーメンでこの旅の〆。うっめえなあ。
まとめ
美味しいグルメあり、考えさせられる街あり、非常に深みのある旅になりました。
東北の復興に貢献するためにも、これからもじゃんじゃん行きたいですなあ。まだはらこ飯とか食べてないもの、行きたいところが山積みです。
旅をする度に行きたい場所が増えていくのは大変だが面白い。これだから旅はやめられない。
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