注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
仙台スタジアム(ユアテックスタジアム仙台)は、1997年開場、宮城県仙台市にあるベガルタ仙台のホームスタジアム。
ベガルタという名前は、仙台が七夕で有名であることにちなみ、織姫であるベガ、彦星であるアルタイルを合体したものである。なんて素敵な名前。
ちなみに、このユアテックスタジアムはかのカシマサッカースタジアムを参考にして作られている。日本のサッカースタジアム文化はカシマが基本になっているんだなあ。
更にこのユアテックスタジアムを参考にして作られたのがフクダ電子アリーナである。こうして日本のサッカースタジアムは受け継がれていくんだなあ。
なお、宮城には宮城スタジアムという2002のFIFAワールドカップでも使われたたいそう立派なスタジアムがある。
そんならそっち使えばいいじゃん、と思うのだが、一つ大きな問題がある。アクセスが非常に悪いのである。
どれくらい悪いかと言うと、最寄であるJR利府駅から徒歩50分ほどかかるくらいである。
もちろんバスも出るのだけど、みんな自家用車で来るためとんでもない大渋滞が起きる。駐車場から出るのに1時間かかった、という報告も。
そんなわけで、一年に何度かしかないような大イベントならともかく、ベガルタ仙台のように月に何度かあるような試合を宮城スタジアムまでわざわざ見に行こうという人は少ない。
実際2013年に浦和レッズ戦が行われたのだが、ユアテックスタジアムの収容人数より少ない動員にとどまったので、それ以降は宮城スタジアムではベガルタのホームゲームは行われていない。
そのためしばらくは宮城スタジアムで試合が行われることはなさそうなので、ベガルタ仙台の試合を見に行くときは安心してユアテックスタジアムにおいでください。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄は仙台地下鉄南北線の泉中央駅。仙台駅から15分くらいで着くので、アクセスは非常にいい。少なくとも宮城スタジアムよりは。
本数も多いので、適当に新幹線で仙台に来て地下鉄に乗れば良い。若干仙台駅での乗り換えに時間はかかるけど。
今回の仙台観光記はこちら(わずかですが)…。
最寄から★★★★★
泉中央駅からは徒歩5分ほど。非常に近い。
ただ駅を降りてすぐスタジアムが見えるというわけではないので、方向だけ間違えないようにしたい。
駅のペデストリアンデッキには上の写真のように黄色ののぼりがあるので、見つけたらそれを追っかけていけばよい。
周辺は公園になっていてとても紅葉が綺麗だった(秋だったので)。
【観戦環境】★★★★★
球技専用スタジアムであり非常に見やすい。屋根もあるので雨の日も安心だ。
さすがはカシマスタジアムを参考にしただけある。
右側。上の方に座ると柱が邪魔で反対側のコーナーキックが見えないようなスタジアムもあるが、ここは大丈夫そうだった。
正面のコーナーキックも臨場感たっぷり。いいスタジアムですわ。宮城スタジアムなんか使わんでええ
ビジョンも見やすい。
しっかしアウェーサポーターせっまいなあ…。時期が時期だったからしょうがないけど。
コンコース。それなりには広々としている。
スタジアムの構造としては、ベガルタサポーター側のゴール裏が一番泉中央駅に近い。そこから左右に分かれてメインスタンドとバックスタンドに行くようになっている。
普通はメインスタンドが一番正面だったりするので、結構珍しい構造である。
ちなみにメインスタンドのすぐ裏には地下鉄が走っていて、時々電車の音が聞こえる。京浜東北線がすぐわきを走る横浜スタジアムに似たものを感じた。
しかし地下鉄なのに地上を走るとはこれ如何に。
ここ仙台はワールドカップの時にイタリア代表がキャンプをしていた。
その影響でスタジアム内にアズーリメモリアルというちょっとした展示コーナーがある。
【雰囲気】★★★★★
コロナの影響で人数が少なかった、かつ手拍子しか使えなかったとはいえ、スタジアムを巻き込んで一体となる応援は非常に素晴らしかった。
ボールが中盤にあるところでは控えめに、チャンスが近づくと一気に手拍子が大きくなり、非常にメリハリの利いた選手を鼓舞するような応援であった。どうしても手拍子だけの応援ってだらけがちになっちゃうからね…。
その点で非常にいい応援スタイルであると感じた。
そして応援において大きな役目を果たすのが屋根だ。
これのおかげで手拍子が跳ね返って増幅されるため、人数の少なさを感じさせない。
さすがは熱いベガルタサポーター、制約があってもいい応援をしてくれる。
大きなフラッグを掲げるのが定番となっているようだが、バックスタンドでも掲げている人が多く見られた。熱いサポーターの多さを感じる。
もちろんゴール裏も。
ベガルタ仙台応援風景2(VEGALTA SENDAI Supporters in Away game,JAPAN)
そしてベガルタ仙台と言えば忘れてはいけないのがこの動画。この動画によってベガルタのチャントが広まっていき…。
今では世界中で使われている。
元がベガルタ仙台ということを知っている人は多くないかもしれないけど、同じチャントで世界中のサポーターが盛り上がっているのだからスゴイ事です。
【グルメ】★★★★☆
グルメはスタジアム内外に多く出ていて、選手グルメなども豊富。
ただ、コロナの影響なのか分からないけど、仙台名物、あるいはユアスタ名物のグルメがあまり見当たらなかった。
事前情報で牛タンの利休がお店を出していると聞いていたんだけど、この日は出店していなかったのか、私が見逃しちゃったのかは分からないが食べられなかった。見逃してたんだったら悔しい。
スタグル定番のもつ煮。温まるし、もつは美味しいし、野菜も取れるし、量も多いしでやっぱりあると嬉しい。
牛タンは食べられなかったけど、牛タンつくね串を発見。おいしかったです。
秋だったので新米が食べたくなり、急遽カレーを購入。
まあ、この米が宮城の新米だったかどうかは分からないけど…。おいしかったのでよしとする。
【街との一体感】★★★★☆
見えにくいけど、右側に「ユアスタに行こう!」っていうでっかいポスターがある。泉中央駅周辺での存在感はなかなかのものだ。
すぐ近くにはグッズショップもある。常連さんでにぎわっていた。
反対側にはベガルタとともにBリーグの仙台89ERSのユニフォームなどが飾られている。89ERSも南北線沿いにホームアリーナがある。
泉中央駅の改札前。ベガルタ一色である。
ついでに地下鉄内もベガルタの広告。
ただ、仙台駅周辺は楽天イーグルスの存在感の方が際立っているかな。
【満足度】★★★★★
ユアスタは見やすさ、快適さとしては間違いなくJリーグでもトップレベルを誇る。
また声は出せなくとも人数は少なくとも熱いサポーターの応援は胸を打つものがある。
とはいえ、2020年は立て続けに悪いことがありましたなあ…。あえて言及はしないでおくけど、なんとか踏みとどまってほしいとは思う。もちろん反省するとこは反省してさ。
…でもさ、どんな事情があれマスコットに頭下げさせちゃダメだよ。七夕をモチーフにしたチームなんだから、願い事は他の人に任せるんじゃなくて自分で叶えてね。
っていう私の願い。
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