注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)は、1996年竣工、長野県長野市にあるアリーナ。
ん?このマークはもしかして…?
そう、ここは長野オリンピックのスピードスケート競技の舞台となった場所である。
秋から冬にかけてはスピードスケートを行うスケートリンクに変わるのだ。
そして清水宏保は、長野オリンピックにおいて日本人のスピードスケート選手として初の金メダル(男子500m)を獲得している。
つまりこのエムウェーブは、日本スピードスケート界にとって初のオリンピックチャンピオンが生まれた記念すべきスケートリンクなのである。ああ、なんと神々しい…。
それからもたびたび大会が行われ、10月末には全日本距離別選手権、12月にはワールドカップ短距離開幕戦が行われることが恒例になっている。今回はその全日本距離別選手権を観戦した。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄はJR、しなの鉄道、長野電鉄の長野駅。
なかなか関東にいるとスピードスケートを見る機会はないので、東京から一本で来られるエムウェーブは一番身近でスピードスケートを観戦できる場所と言える。
最寄から★★☆☆☆
長野駅からはバスで20分ほど。1時間に1本程度しかないので、ちゃんと時間を調べないと路頭に迷うかもしれない。
一応大通りに面しているので、最悪タクシーを拾っていけば大丈夫だけど。
【観戦環境】★★★★★
どの角度から見ても非常に見やすく、好みによってさまざまな席を選べる。非常に快適だ。スタートとゴール前はすぐ埋まっちゃうかな。
ただ、寒いので防寒はしてきてください…。
【雰囲気】★★★★☆
長野県産のカラマツの木を使って作られた天井は非常に温かみがあり、スケートリンクでありながら寒々しさを感じない。非常にいい雰囲気だ。
レース前は映像も使って盛り上げてくれる。ただ、レース自体は割と淡々とこなされていくので、ボーっとしてると気付いたら注目選手が走ってたりする。
高木美帆選手(右)。
コーナリング。カックイイ。
小平奈緒選手(左)。世界をつかんだスタートダッシュ。
エムウェーブ内にはオリンピックミュージアムも併設されている。
表彰台。このたかだか数十センチの段差を上るためにどれだけの努力を積み重ねたのか、私には想像できない。
ミュージアム内。長野オリンピックの歴史など。
長野オリンピックは冬季オリンピックを行った都市の中では最も南に位置する場所で行われた。
冬季オリンピックについては以下の記事にもまとめています。
メダル。デザインがとてもカッコいい。
こんなのいたねえ。
ちなみにこいつらのテーマソングが「WAになっておどろう」らしい。知らなかった。
カーリングの石。こんなに重いの!?
20㎏あるらしい。
各スキー板。クロカンの板細すぎるでしょ。
この写真の背景こそがこのエムウェーブだ。
【グルメ】★★★☆☆
中部地方名物の五平餅を売っていたので食べる。ちょうどいいおやつだね。
売っていたおっちゃんが陽気で楽しかった。
【街との一体感】
20年の時を経てもなお、オリンピックマークやエンブレムがそこかしこに残っている。
それだけオリンピック開催地という価値は大きいものなのだ。
長野のシンボル善行寺は、その鐘が長野オリンピック開会式でも鳴らされた。
日本選手団の行進曲に長野県民なら誰でも知っている「信濃の国」が使われるなど、長野オリンピックは長野の文化を日本国内、そして世界に向けて発信した大会でもある。
1998長野五輪 開会式(2)入場行進 Athletes March at Olympic Opening Ceremony
今回の長野観光記はこちら。オリンピックの遺構も併せてどうぞ。
【満足度】★★★★★
スピードスケート自体も非常に面白かったし、オリンピックミュージアムで長野オリンピックの歴史を今一度学ぶことができとても勉強になった。
これを機にもっと長野という街、そして長野オリンピックという大会に興味が出てきたので、また来る機会にはもっと知識を深めてから来たいと思う。
アリガトナガノ!(サマランチ風に)
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