注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
武蔵野の森総合スポーツプラザは、2017年開場、東京都調布市にあるアリーナ。
お隣にはFC東京、東京ヴェルディのホームであり、ラグビーワールドカップなどでも使用された味の素スタジアムがある。
収容人数は1万人で国内でも有数の規模を誇るアリーナであるが、その大きな建設目的は2020東京オリンピック・パラリンピックだ。
オリンピックではバドミントンと近代五種のフェンシング、パラリンピックでは車いすバスケの会場となった。
メダルラッシュが期待されたバドミントンでは残念ながら日本は混合ダブルスの渡辺・東野ペアの銅メダル1つに終わったが、車いすバスケでは見事男子が銀メダルを獲得し日本中の注目を集めたことは記憶に新しい。
今回はそんなこのアリーナで全日本総合バドミントン選手権の1回戦を観戦した。
本当は決勝を見に行きたかったのだが、予定がうまく合わず1回戦を見ることになりました。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄は京王線飛田給駅。今回はクリスマス翌日ということでツリーの飾り付けがされておりました。
最寄から★★★★★
飛田給駅からは大通りをまっすぐ。歩道橋を上がるとすぐにアリーナが見える。
アリーナの真横には、ラグビーワールドカップやオリンピックでも使われたFC東京、東京ヴェルディのホームスタジアム味スタがある。
名前に武蔵野の森とあるが特に周りに森はなく、ちょっとした広場が整備されている程度。
もしかしたら昔は森だったのかもしれないが。
ちなみに、少し離れたところにある武蔵野の森公園はオリンピックでサイクルロードレースのスタート地点となった。
【観戦環境】★★★☆☆
3階席からの眺め。この建物内で言うとコートから一つ上がった2階に見えるが、この下に地面があるためかここが3階席という名称になっている。地味に混乱するので普通に2階席でいいと思うが…。
入った時にまず目に入るのが特徴的なデザインの天井だ。ランダムな模様に見えるが、どのように作ったのだろう。とにかく頭に残る。
とまあこんな感じで大変綺麗で立派なアリーナなのだが、大きな問題点としては立派すぎる点だ。
なんせバドミントンのコートが9面入るほどのスペースがある(今回は8面だが、もう一つ作れるスペースがある)。
おそらくサッカーのピッチぐらいだったら入れられるぐらいの大きさはあるだろう。
それが災いして、コートからは大変遠くなっている。アリーナスポーツのメリットである選手までの近さ、臨場感が失われてしまっている感は否めない。
向かって右側。このように座席にもあまり角度がなく、結構前の人の頭が邪魔になる。
新しく快適なのは間違いないが、スポーツ観戦という観点で言えば適しているとはいいがたい。
向かって左側。これを見ると4階席がかなり高いところにあるのがわかる。
バスケなどでは仮設の席を作るのだろうが、どんな感じになるのかは気になる。
そして左側には大きなビジョンがあり、ここで随時試合情報などを確認することができる。
しかし残念ながらこちら側の4階席の人は角度的にビジョンを見ることはできないだろう。
車いす用のスペースなどは多く確保されていて、その点は最新式の施設であることがうかがえる。
実際に試合が始まったところ。ご覧のように頭が映りこんでいることがお分かりだろう…。
一番真ん中のコートが広告も多くテレビカメラも入っていてメインのようだ。
試合進行中。8コートがいっぺんに試合を行うので、これがないと何が何だか分からないことになる。聖徳太子でもこんなにいっぺんには見られませんわ。
入り口から3階に降りてきたところ。つまり入り口は4階にある。
ガラス張りで日当たりもよく非常に気持ちいい。
コンコース。施設自体はとても快適で特にいうことなし。
そこから奥に進むとこちらへ。とてもきれい。
入口へ向かうところ。バドミントンという競技の特性上、試合中は扉を閉めて空気の流れを遮断するようだ。
とはいえ寒いということはなく、ちゃんと暖房は入っていた。
コンコースからは隣にあるフィールドを見ることができる。目に鮮やか。
バドミントンと言えば、ということでヨネックスのコーナーも設けられていた。
【雰囲気】★★★☆☆
別にBリーグのような光や音の演出はないだろうと思っていたし、期待もしていなかったが、それにしても淡々と試合が進んでいく。
それだけならまだしも、同時多発的に試合が行われるのですべてを追うことはできず、結局注目した1試合だけを見ることになる。
一番つらかったのが、どんなに選手がいいプレーをしたとしても非常に拍手を送りづらい点だ(目立ってしまうため)。
それは福島選手や奥原選手といったオリンピック選手に対してもそうで、拍手すらできないままただただ試合を見ることになった。
とはいえ、逆に言えばいろんなタイプの選手を見ることができるので、違いを探しながら観戦できるのは楽しかった。
気合の入っている選手などはたとえアリーナが大きくとも雄たけびが聞こえるほどだった。
でもやっぱり、決勝を見てみたかったなあ…。
【グルメ】
入り口にはちょっとしたカフェが営業していて、軽食であれば購入できるようだ。
その名も「カフェシャトル」といい、まさにバドミントンの聖地という位置づけであることがわかる。
また飛田給駅からアリーナまでの間にも飲食店があるので、そこで済ませてくるのもよいだろう。
【満足度】★★★☆☆
初めてみるトップクラスのバドミントンはとにかくショットを打つスピードが速く、大変興味深く見ることができた。
とはいえ、あまりに多くの試合が行われたために集中してみることが難しく、今回はバドミントンのだいご味を味わうとまではいかなかった。
今度予定が合えばぜひ決勝戦を見に行って、じっくりとバドミントンを楽しみたいな、と思うのだった。
オリンピックのバドミントン競技を開催したのは日本でここだけ(1964年はバドミントン競技がなかった)なので、今後もバドミントンの聖地としての歴史を紡いでいってほしい。
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