注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
KOSE新横浜スケートセンターは、1990年開場、神奈川県横浜市にあるスケートリンク。
以前にも違うチームでのアイスホッケーの試合を観戦している。
今回は、新しく誕生した横浜グリッツの試合を観戦した。
横浜グリッツは2019年、慶応義塾大学アイスホッケー部OBによって創設されたクラブチーム。慶應義塾の日吉キャンパスがすぐ近くにあるから、その関係で横浜を本拠にしたのだろうか。
横浜グリッツの特徴として挙げられるのは、プロ選手として活動しながら会社での勤務も行う「デュアルキャリア」を前面に押し出していること。
なんだか社業を行うアマチュアスポーツ選手と似ているような気がするが、選手としての立場と会社での勤務がリンクしていない点で違う、ということだろうか。
実際選手のセカンドキャリアを考えると、こういった体制の方が健全ではある、かもしれない。
何より慶應義塾の後ろ盾があれば、就職先については安心だろう。
とはいえ、リーグに実際に参入した2020‐21シーズンではシーズン16試合で全敗してしまった。勤務と並行してプロと戦うのはそれほど厳しい、ということか…。
縮小続きの日本アイスホッケー界の未来を切り開くためには、競技でもきっちり結果を残してこの方式が通用することを証明したいところ。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄はJR新横浜駅。新幹線でどこからでも来れることを考えると、本当にアクセスには恵まれている。
あとは横浜からのアクセスをよくしてもろて…。
最寄から★★★★★
新横浜駅からは徒歩5分ほど。日産スタジアムの3分の1ほどの近さ。
アクセスの良さは日本でも屈指のスケートリンクだ。他のリンクに比べたら…ねえ。
【観戦環境】★★★☆☆
私はいつもスポーツ観戦をするとき、見やすさを優先するため基本的にはなるべく上の方の席を取ることにしている。
とはいえ、このアリーナは2度目、しかも地元ということもあり、ちょっと冒険して最前列にしてみることにした。
なぜかこのアリーナは前の方が安くなっていて不思議に思ったのだが…。
その結果がこれである。いやツッコミどころが多いな(笑)
良いところ
・近い!臨場感がある
・選手が壁にぶつかってくる、スケートで削れた氷が飛び散るのを見られる
悪いところ
・見えない!反対側のゴールで何が起きてるか分からん
・椅子が木なのでお尻痛い
などなど、なかなかクセつよの席種だった。普通に見たいなら無難に上の方の席をおすすめするが、下の方でもこれはこれで楽しい経験になる。
アリーナ全景。アリーナ映えを意識してか分からないが全体が純白に彩られているのが印象的。若干寒々しい印象もあるが、その辺は好み。
キャパシティーは1400人とアリーナとしては少な目だ。
アリーナのガラスにはスケート競技のシルエットが描かれており、その中にはイベントブースやグッズショップがある。
【雰囲気】★★★☆☆
選手入場時には場内を暗くし、ペンライトやスマホのライトで灯りをともす。純白なアリーナも相まってなかなかに映えてキレイだ。
しかし、試合は横浜グリッツがガッツリ大敗してしまった。
近くにいたアイスホッケー好きの外国人さんも1点取った時は楽しそうだったが、試合が終わるころには少し寂しそうだった。
せめて接戦くらいにはならないと、なかなか興行としてもつらいものがあるなあ…。
関係ないが、場内には荒川静香や安藤美姫といった歴代トップスケーターのサインが飾ってあった。以前アイスショーをやった時のものらしい。
これだけでも見に来る価値はあるっちゃある。
【グルメ】
今回グルメを購入することはなかったが(スペース的にキッチンカーも出せない)、この試合ではエバラ食品がスポンサーに付いて鍋のもとを配布してくれた。
調べてみたらエバラの社長が慶應卒らしく、わざわざ会場まで来て挨拶していたほどだ。
他にもケンタッキーフライドチキンなどこの規模のチームとしてはかなり贅沢なスポンサーがついている。これが陸の王者・慶應の力か…。
やっぱり学閥は強いな。
【街との一体感】★★★☆☆
新横浜駅前のペデストリアンデッキには、横浜F・マリノスのフラッグに交じって横浜グリッツの選手のフラッグが並ぶ。
Jリーグ優勝クラブに入り込めるあたり、慶應の力をまざまざと見せつけられる。
近くのファミマにも一枚ポスターが貼ってあった。
新横浜は基本的に住む街ではなくオフィス街だが、その中でもなんとかなじんでいこうという努力の跡は見られる。
【満足度】★★★☆☆
試合内容もあって、満点の楽しさ!と言えるかというとちょっと微妙なところではあるが、抜群のアクセスも良さもあるし、ちょっと試しにアイスホッケーを見てみたい、という需要には十分にこたえられるだろう。
もうちょっと強くなってくれば横浜市民も盛り上がってきてくれるとは思うが、そうでなくてもそれなりにお客さんは入っているし(キャパシティーが小さいのもある)、政令指定都市で一番人口の多い横浜市の強みを生かせている。
しかしこのチームがこの先どういう道をたどっていくかについては現状では皆目見当もつかない。
なにせこんなにガッツリ大学の影がちらつくスポーツチームはあまり見たことが無いので…。
そういう意味でも、これからが楽しみなチームではある。
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