注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
大田スタジアムは、1995年開場、東京都大田区にある野球場。
社会人野球、大学野球、高校野球などアマチュアの公式戦が多く行われているほか、東京ヤクルトスワローズの二軍戦も行われており幅広く活用されている球場だ。
2021年には、オリンピックで現状最後の開催となった野球・ソフトボール競技の公式練習場にもなった。
今回はそんな大田スタジアムで、JDリーグの公式戦を観戦した。
JDリーグは日本女子ソフトボールリーグのことで、オリンピック金メダルを獲得した日本代表選手も数多く所属している。
オリンピック無き今、女子ソフトボールが日本でどのように盛り上がっているのか見てみることとした。
JDリーグについては下記の記事も参照ください。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄は東京モノレール流通センター駅。浜松町から行くか、羽田空港方面から行くかの二択。
飛行機で遠征する人には非常にアクセスがいいが、残念ながらそんな全国規模のイベントはほとんど行われない。
平和島、大森方面からも数は少ないがバスが運行されている。
最寄から★★★★☆
流通センター駅からは徒歩10分少々。道中川を渡り、とても気分よく歩ける。
【観戦環境】★★★★★
プロ野球で使われるような大きな球場ではないものの、非常にキレイだしとても見やすい。
この規模の球場としては最高級と言えるくらい。良い球場だなあ。
球筋、選手のスピードなども十分に感じることができる距離感だ。
ソフトボールは野球に比べて全体的にフィールドがコンパクトなので、非常にスピード感があって楽しい。
バリアフリーのためエレベーターも完備されているし、車いす用のスペースも確保されている。
コンパクトながらいろいろな設備が詰まっていてよく工夫されている。
照明は大田区のOを意識した円形。遊び心もある。
そしてビジョンはLEDでとても見やすい。試合演出などには向かないが、プロ野球はやらないだろうから十分だろう。
コンコースも広くて十分なスペースがある。設備としては全体的に大満足の球場だ。
【雰囲気】★★★☆☆
JDリーグと名前を変え心機一転した女子ソフトボールだが、基本的には実業団の延長線上といった感じ。
それぞれのチームに応援団(多分社員)がいてそれに選手らが答えるという構図は、社会人野球で見たそれと同じだ。
ただ、MCさんを入れることで試合を盛り上げようという努力は、ちょっとだけ感じられた。
コンコースにはオリンピックの野球練習会場となったことを示す掲示があった。
が、なぜかソフトボールについては言及無し。なぜだ!?同じ金メダルも取ったのに!
おまけ:野球とソフトボールの違い
1.ファーストベースは交錯を防ぐため二つある
2.ランナーはピッチャーが投げるまでリード禁止(盗塁は可能)
3.投球は20秒以内で行う(カウントもされる)
…などなど。他にもあるけど省略。
【グルメ】★★★☆☆
ウィキペディアにカレーとおにぎりが名物と書いてあったので買ってみたが、いたって普通のカレーとおにぎりだった。確かにおにぎりはデカいけど。
でも、球場飯っていうのは球場で食べることが最高のスパイスなんであって、味は普通でいいのかもしれないな、と時々思う。
ただ困ったことに場内はゴミ箱がなく、持ち帰る羽目になった。プロスポーツだったらありえないが、プロリーグではないから仕方ないか。
こういう細かいところからもリーグの姿勢というのは見えてしまうよね…。
【満足度】★★★★☆
ソフトボール自体は非常に面白かったし、球場自体はとても快適で満点と言っていい。
ただ運営面ではいろいろと課題も見えることは事実だ。
とはいえ、JDリーグではホームスタジアムというものを設定していないし、落ち着いて運営できない、というのもまた事実だろう。
現状Bリーグのようにはっきりしたプロ化を目指すこともなさそうだし、しばらくはこの体制が続くのかな、と思われる。
オリンピック無き今、日本女子ソフトボールはどこへ向かうのか、その先に発展はあるのか…。見通しはまだまだ不透明だ。
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