注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

山下公園は、1930年開園、神奈川県横浜市にある公園。
1923年の関東大震災における瓦礫捨て場を埋めたててできた公園であり、現在では横浜を象徴する観光地となっている。
…いよいよ公園を記事にするなんてこのブログもネタ切れか、と思うかもしれないが、今回ももちろんスポーツ観戦の記事である。
今回山下公園を訪れたのは、世界トライアスロンシリーズの日本大会を観戦するため。
2009年からほぼ毎年横浜でレースが行われているのだ。
公式サイトから拝借したコースマップは以下の通り。

コースマップを見る限り、横浜の主要な観光地はほぼ網羅されている。
逆に言えばこのマップに載っている以外の場所は行かなくても大丈夫です。横浜市民より。
せっかくなので、トライアスロンという競技についても紹介したい。
トライアスロンは1974年にアメリカで初開催されたスポーツで、水泳・自転車・長距離走を3種目を行う競技。
今回のようなオリンピック基準の大会では、スタンダードディスタンスと呼ばれる規定により水泳1.5km、自転車40km、長距離走10kmと定められている。
そのあまりの過酷さゆえ、一般市民レベルでは完走しただけで「勝者」とみなされる。
ちなみにもっと過酷なアイアンマンレースでは水泳3.8km、自転車180.2km、長距離走42.2kmとなっている。
これを17時間以内に完走すると「アイアンマン(鉄人)」の称号が付けられるが、言い換えれば「お前は人間じゃねえ」ということだろう。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆

最寄はみなとみらい線元町・中華街駅。
横浜の観光地を結ぶ路線なのだが、ちょっと運賃が高いのが玉にキズ。
というか、あんまり乗っている人いないイメージなんだけど大丈夫なんかな…?

無難に行くならJR根岸線の石川町駅。
横浜からだと運賃はみなとみらい線より60円ほど安い。
最寄から★★★★☆

石川町駅からは徒歩15分。
主要な観光地にほど近く、案内もたくさん出ている。

駅を出ると早速見えるのが中華街の門。
アジア最大の中華街で(中国は除く?)、横浜開港以来150年以上の歴史がある。

石川町駅を降りるとこのめちゃくちゃに汚いコインロッカーがあるのだが、これはいったい何のためにあるんだろう…?
何十年もこのままにされている気がする。

山下公園に行くには中華街を抜けていく。
朝なのでまだ人はまばら。昼間や夜は観光客でいっぱいになるので迂回する方が早いかも。

海が見えてくると山下公園へ。この海沿いの大通りを散歩するのもなかなか気持ちいい。
元町・中華街駅からは徒歩5分ほど。
【観戦環境】★★★☆☆

こちらはスタート地点。トライアスロンはスイムからスタート。
エリート選手は2周、1.5キロを泳ぐ。普通の人ならそれだけでもめちゃくちゃキツイ。
しかも海だからね…。

東京湾の海は汚いイメージがあるが、山下公園の海は水質検査をして問題ないことが確認されている。
この大会のために水質改善の取り組みも行っているとのこと。

スイムが終わると、バイクやランで選手たちは横浜を駆け抜けていく。
横浜三塔や大さん橋、象の鼻パークの近くを通り、赤レンガ倉庫で折り返してくる。

選手はみなとみらい方面からここをカーブして山下公園へ戻ってくる。
こんな道路の真ん中を堂々と歩けるのも貴重な機会だ。

そのまま山下公園のど真ん中を突っ切っていく。



トライアスロンの象徴であるブルーカーペットを駆け抜けていく。
バイクは9周で40キロ、ランは4周で10キロ。

51.5キロもの旅路を終えたら、栄光のゴールへ。
トライアスロンはタイムではなく順位を競う競技であるため、余裕がある時はここで観客とハイタッチしてくれる。

しかしとにかく人が多い。
箱根駅伝とかよりはよっぽどマシだが、それでもいい場所で見るのは一苦労。
ただ年に一度の機会だし、ずっとたちっぱで見るのを覚悟していたのだが…。

観客席を発見。
とはいえチケットも買っていないし、諦めていたのだが…。

なんと無料で出入り自由であった。
意外と空いていて、さらにスイムもバイクもランも見える上、トランジション(スイムからバイクへの切り替え、バイクからランへの切り替え)もここで行う。
トライアスロンを見るだけならここ一択だ。
こんなところを無料で開放するなんて、トライアスロンってどれだけスポンサーがついているんだろう…。
(ここにある看板も超一流企業ばかり、これのおかげで無料観戦ができるワケだ)

ゴールと氷川丸と横浜ベイブリッジ。
なんて贅沢な景色なんだろう…。

外にもバイクが置かれていた。
バイクと横浜ベイブリッジ、画になる…。

メインスポンサーENEOSのエネゴリくんのふわふわもあったり。

象の鼻パークはハマトラフェスとしてパブリックビューイングなどが行われていた。
とはいえここは毎週のようになんらかのイベントをやっているので、特別なものでもないのだが。
【雰囲気】★★★★★

朝早く来ると、コロコロ一輪車みたいなものを転がしている人がいた。
おそらく距離を改めて測りなおしているのではないだろうか?

朝の散歩ついでに横浜観光。
こちらは山下公園のシンボル氷川丸。
日本郵船の貨客船として1930年竣工、世界中を駆け巡ったのち山下公園に係留された。
戦前より唯一現存する貨客船であり、国の重要文化財にも指定されている。
スイムに関してはこの船内から観戦するのが一番臨場感があるかも。

こちらのバラ園ではバラが咲き乱れていた。
最高のインスタ映えスポットだ。
その奥にあるのが横浜マリンタワー。
横浜開港100周年記念で作られたもので実用的な灯台ではないが、横浜のシンボルとして今なお愛されている。

山下公園とみなとみらいの景色。横浜市民が一番落ち着く場所。
みなとみらい地区の再開発は日本における成功例の一つとして高く評価されている。

山下公園の隣にあるのが大さん橋。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルがあり、横浜における海の玄関口。時折海外から来た豪華客船が停泊しており、それを見に行くのも楽しい。
ただ大さん橋へは横浜ベイブリッジをくぐらなくてはならず、あまりに大きな客船は来ることができないという問題もある。

レース前には船から水を放出するパフォーマンス。
同時に氷川丸も汽笛を鳴らし、港町横浜を大いに感じることができた。

選手が次々に紹介され入場。
総勢60人を超える選手が来ているが、世界80億人の中のトップ60人と考えると気が遠くなる。

スタートは直接見えないので画面で見る。

普段こんなところを泳いでいたら通報されるが、今日は横浜市長も見に来ているから大丈夫。
しかし1.5キロもあるのにあっという間に2周を終えてしまった。


続いてはバイクで市街地を駆け抜ける。時速は女子選手で40キロ、男子選手で50キロ近くになるという。
バイクは空気抵抗の影響が大きいため集団走になりがち。
集団内での駆け引き、集団同士の駆け引き、戦術面が大きなカギを握る。

山下公園を駆け抜ける選手たち。

このあたりで観客席の存在に気付き着席。
駆け抜ける選手をより臨場感たっぷりに感じられる。

山下公園から見える横浜の景色とトライアスロン選手たち。

ここではバイクからランへのトランジションも見える。
いくら速く走ってもここでもたもたしていたら意味がない。勝負を分ける大事な場面だ。

スイム、バイクはあくまでも前哨戦、勝負はあくまでランだ。
常にレース全体を見据えながら走らなければならない、トライアスロンは頭脳戦でもある。

目の前がゴール。レースで一番盛り上がる瞬間。

人が多すぎてよく見えない…。

一応日本大会なので着物でメダルセレモニー。
とても暑そう。

パリオリンピックを控え、女子はフランスの選手が1位と3位に。
平和な山下公園に物騒なラ・マルセイエーズが響き渡る。

続いて男子がスタート。
当たり前だが女子よりも速い。

氷川丸の手前でターン。
氷川丸が動くことはないので、巻き込まれる心配はない。


続いてバイク。今日のレースで一番スピードが出る種目。
一時期50人もの大集団となったが、クラッシュ事故が起き幸か不幸か人数がばらけることに。

最後はラン。今日のレースのすべてが決着する瞬間。
押したり引いたり、選手同士の水面下での駆け引きがアツい。

いよいよゴール。

今日一番盛り上がる瞬間だ。


皆驚くほど屈強な体つき、そして51.5キロを走ってきたとは思えない元気ぶり。
まさに鉄人だらけのレースだ。

子供とハイタッチしたり、両手を上げて喜びを表現したり、心からトライアスロンというスポーツを楽しんでいるようだ。
スポーツマンの理想的な姿である。

優勝はアメリカの選手、2位3位はオーストラリアの選手。山下公園に星条旗がひるがえる。
また日本のニナー賢治選手が日本人選手最高の7位入賞を果たした。

シャンパンファイトで〆。
今晩の酒はさぞうまいことだろう。中華街で飲んでって欲しい。
【グルメ】★★★★☆

せっかくなのでハマトラフェスで食事。
トライアスロンの大会があるのを知ってか知らずか、多くの人が来場していた。

横浜市中央卸売市場のもつ焼き。市場で解体された牛の豚のモツを「ハマモツ」として提供しているとのこと。
プリプリしていてなかなかおいしかった。350円。

なんとなくおいしそうだったので購入したチーズバーガー。
まあ、それなりなおいしさ。ポテトが嬉しい。1200円。
本当は横浜らしいチャーハンと点心のセットも買いたかったが、「10分以上かかります(ので他のお店にどうぞ)」みたいな雰囲気を出されたので退散。
別に10分くらい待つつもりだったけど、なんかタイミングが悪かったのかも…。
【満足度】★★★★★
地元民ながら改めて横浜の魅力を感じることができたし、海外の人にも楽しんでもらえた大会になったのではないだろうか。
これからも年に1回横浜のお祭りとして、世界的にもトライアスロンの街として認知されるくらい盛り上がるような大会になって欲しい。
とはいえあんまり盛り上がると行きにくくなってしまうので、今くらいがちょうどいいのかもしれないが…。
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