注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
ヤクルト戸田球場は、1977年開場、埼玉県戸田市にある東京ヤクルトスワローズ二軍の本拠地。
東京ヤクルトであるが、埼玉県にある。まあ、千葉ロッテ二軍も埼玉、北海道日本ハム二軍は千葉だから、そんなもんなんだろう(適当)。
で、なぜここにあるのかというと、もともとヤクルト本社の社員の福利厚生施設があったからである。今も社員は使えるんだろうか。
看板からもヤクルトの持ち物であることが分かる。神宮球場は明治神宮の持ち物だから、ある意味では唯一の自前球場だ。
この球場は河川敷にあるため、しょっちゅう水害にあっている。
「崖の上のポニョ」の後半ぐらい、球場があるというのが信じられないような水浸し状態になる。
とりあえず、大雨の時はこの周辺に近づかないほうがよさそうだ。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はJR武蔵浦和駅。埼京線と武蔵野線の交点にある駅で、それなりに栄えている。別に遊ぶ場所はないけど。
最寄から★★☆☆☆
武蔵浦和駅からはバスで15分、徒歩で10分ほど。お世辞にもアクセスがいいとは言えない。
無駄に登る。
無駄に降りる。河川敷から見たい場合はここを尾根沿いに左に歩いていけばよい。
歩道はないので車に注意。そんなに通らないけど。
到着。お疲れさまでした。
ちなみにこの行程はスワローズのホームページにも載ってるのでご参考に。
【観戦環境】★☆☆☆☆
のんびり試合直前に行ったのでチケットは完売していた。まあご覧の通りそもそもまともに観客席なんてないのですが。
わざわざチケットを取るために10時とか11時にここに来る人はよっぽどの野球狂とお見受けする(褒め言葉)。
で、なぜこんな写真が撮れるのかというと、河川敷の上からタダ見できるのである。
ある意味、この戸田球場の伝統的な観戦方法だ。
もちろん、自販機やトイレの類は一切ないので、ここに来るまでに済ましておかなければならない。
ガッツリ観戦しようとするとかなり過酷な環境である。
ただ、思ってたよりは近い。角度的にはハマスタのウイング席に似ている。
球筋などは見えないが、守備の動きなどを見るだけでも十分楽しい。
ところで、スコアボードはそれなりにキレイなのだがスタメンなどが表示されていない。
と思ったら、イニングの合間に映し出されていた。
台風19号の影響で故障していたらしいので、もしかしたら下半分は故障したまんまなのかもしれない。
ここまでくるマニアなら選手名鑑と背番号で誰が出ているかぐらい把握できるのだろう。
ブルペンは外から丸見え。ここでじーっと見てたら楽しいだろうけど選手の間で噂になりそう。
【雰囲気】★★★★☆
河川敷の上から見ている人も結構いる。ざっと見100人くらい?
場所柄サイクリングやランニングのついでに見ていく人も多いようだ。近所にあったら楽しいだろうなあ。
駐車場を挟んですぐ隣では少年野球をやっている。
こんな身近で二軍とはいえプロ野球の試合をやっているなんて、すごい状況である。日本全国でもなかなか無いだろう。
少年野球側は二面だが、芝生と土のグラウンドでかなり立派だ。いい環境である。
戸田球場の芝生は内野が人工芝、外野が天然芝というかなり特殊なハイブリッド方式なので、こっちの方がスタンダードに見える。
そして試合中には球場の放送でなく、公園の放送が流れてきた(ピンポンパンポーンみたいなやつ)。
グラウンド上のプレーはプロフェッショナルなのだが、その周囲の環境があまりに普通の公園すぎる。
こんな超庶民的な環境で青木、山田、村上ら稀代のバッターが育ってきたのだと思うと、なんだか感慨深い。
【グルメ】★☆☆☆☆
グルメ?なにそれおいしいの?
という感じなので、道中のセブンで全てを買いそろえておこう。
武蔵浦和駅前にもスーパーなどがある。
【街との一体感】★☆☆☆☆
サッカーのまち浦和、だそうである。
戸田球場はたまたまここにあるという感じなので仕方ないな。しかし球場の周辺は野球しかやってなかった。サッカー一色というわけでもなさそうだ。
関係ないけど戸田駅のカラーリング結構好き。
ホームから新幹線も見られてトクした気分。
【満足度】★★★★☆
決して野球観戦に適している球場とは言えないけど、こういうめちゃくちゃ素朴な雰囲気でプロ野球を見られるというのは唯一無二のものである。
二軍環境が整っているチームも多い中、いつまでこの球場でプロ野球が楽しめるか分からないので、今のうちに楽しんでおきたい。
ちなみに筆者が見に行った試合は、澤村が巨人で投げた最後の試合であることを付け加えておきます。たまにこんなミラクルが起きるのもスポーツ観戦の面白いところ。
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