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新春初笑い!箱根駅伝の笑えるエピソード集【コラムその24】

皆様、あけましておめでとうございます!あれ?ちょっと気が早いか…。

 

正月の風物詩と言えば、いろいろありますよね。初詣、おせち、書初めなどなど…。

そんな中、テレビを彩ってくれるのはやはり箱根駅伝です!

 

テレビ離れが叫ばれて久しい昨今、今なお視聴率20%を超えるお化けコンテンツであります。

たぶんずっと集中してみている人は私のようなごく一部だけなのでしょうが、それでも家族で安心して見られる箱根駅伝は根強い人気があります。

 

そんな箱根駅伝は歴史の長い大会ゆえ、ヘンテコなエピソードがたくさんあります。そんなエピソードを紹介していきましょう。

1.箱根駅伝とは

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一応箱根駅伝についてご説明しておきましょう。

正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」といいます。第1回は1920年に始まった、めちゃくちゃ歴史のある大会です。

 

往路は東京の大手町をスタートし、鶴見、戸塚、平塚、小田原を経て箱根の芦ノ湖まで5人でタスキをつないで目指します。復路はその逆です。

東京の大都会のビル群湘南の海沿い、そして箱根の山道と実にバラエティーに富んだ風光明媚なコース設定になっています。そりゃ正月映えするわけだ。

 

とはいえ、基本的には関東の大学しか出られない「関東大会」であるため、かつてその人気は関東にとどまっていました。

この箱根駅伝が全国的な人気を得るようになるのは日本テレビが全国中継をするようになったことが大きいと言われています。

その前はテレビ東京がダイジェスト放送をしていたようです。テレビ東京はダイヤモンドサッカーといい、箱根駅伝といい、目の付け所は良いんですよね。最近だと世界卓球とか。

 

ただ日本テレビが画期的だったのは、全編生中継だったという点です。やはりスポーツは生中継が一番です。テレ東ではちょっと厳しかったか…。

現在でも日本テレビが持てる力を結集し、まさに社運を賭けた番組になっています。

 

2.人力車夫事件

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1925年の第6回大会で起きた事件です。日本大学の往路第2区を走っていた前田選手は、中継所につくとタスキを次の走者に渡しました。

しかし前田選手は思ったそうです。「この走者誰だ?」と…。

 

謎のランナーは好走を見せますが、選手を追い抜くときに「アラヨット」と掛け声を出してしまいます。

これがきっかけでこの走者が人力車夫だったことがばれてしまい、日大は翌第7回大会の出場辞退を迫られました。

 

一応時代的な背景としては、足の速い人を何とかして学生に仕立て上げて走らせようとしていた各大学

また交通手段としての人力車がまだ主流であったことからその脚力を見せつけたい人力車夫、それぞれの利害が一致した、という理由があるそうです。

 

なんともおおらかな時代だったんだなあと思いますが、もし今ゼッケンを全く違う人が着て走ってても視聴者は一切気が付かないですよね。こういうのって顔登録とかしてるのかな。

 

3.5区ショートカット事件

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これも黎明期ですが、当時は午前に授業をし、午後にレースを行うといったこともしていました。そのため、5区は真っ暗な中で走るようなこともあったようです。

更になんと5区はスタートとゴールしか決まっておりませんでした。そのため暗闇に紛れて各校虎視眈々と箱根の山道のショートカットを狙っていました。危ないなオイ。

 

しかし、地元の青年団や住民の協力により、松明を持って伴走してくれることになりました。これによりショートカットもできなくなり、未遂に終わりました。

ただ、あまりの5区のきつさに木にしがみついて泣きじゃくってる選手もいたそうです。

なんか、この伴走してる人たちが一番すごい気がするのは気のせいでしょうか…。

 

4.テラダッシュ事件

ここ最近の箱根駅伝ではもっとも有名な事件でしょう。

第87回大会最終10区、シード権争いはし烈を極めていました。

8位集団は日体大、青学大、城西大、そして国学院大の4校となり、この中の最下位の1チームがシード権を失う、という極めて緊迫した状況でした。

 

国学院大のランナーは寺田夏生。当日区間エントリーでメンバー入りした1年生です。

11位で受けたタスキを押し上げ、8位集団に食い込んできました。チームに初のシード権をもたらすため、力走を続けていました。

 

膠着状態のまま、いよいよ最後の交差点に差し掛かります。いよいよラストスパート…

と思いきや、寺田選手だけあらぬ方向へ!?

 

どうやら夢中で中継車を追っていたところそれにつられてしまったようです。

瞬く間に最下位へ…シード権が危ない!

 

しかしここで寺田選手は必殺技「テラダッシュ」を繰り出します!そして城西大学を交わし、ギリギリの10位でシード権獲得!

 

そんな寺田選手がゴール直後にはなった一言は…


もうひとつの箱根駅伝~国学院大学の場合

「あぶねー!」

 

いやあぶないわ、そりゃ。でもシード獲得できてよかったよかった。

この経験が生きたのかどうかは分かりませんが、その後はチームのエースとして花の2区を走り区間7位の力走を見せています。

 

寺田選手は卒業後も陸上を続けており、このあいだ行われた福岡国際マラソンでは2時間8分台で完走し3位に入るなど成長を続けています。

別に気にしていなくても、なんとなく応援したくなってしまう。そんな魅力的な選手ですね。

 

5.まとめ

新旧いろんな面白いエピソードを紹介いたしました。

もちろん面白いエピソードだけでなく感動的なエピソードも豊富にありますが、それはまたの機会に。

 

無観客開催となる第97回箱根駅伝では、どんなドラマが見られるでしょうか。楽しみにしながら、お正月を待ちたいと思います。良いお年を!

 

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