スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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戸田競艇場~東京オリンピックボート競技会場~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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戸田競艇場は、1954年開場、埼玉県戸田市にある競艇場。

 

隣には戸田漕艇場という名前のよく似た施設があるが、これらの施設は元々幻となった1940年東京オリンピックのために作られたもの。

日中戦争の激化により中止となってしまったものの、1964年東京オリンピックで改めてボート競技の会場となった。

これにちなんで、戸田公園駅から競艇場へ至る道はオリンピック通りと名付けられている。

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なお、2020年東京オリンピックのボート競技ではでは新たに作られた海の森水上競技場が会場となったため、戸田は使用されなかった。

東京オリンピックの歴史についてはこちらもどうぞ。

sportskansen.hatenablog.jp

 

戸田競艇場は元々人工的に作られた水面であり、水門はあるものの東京オリンピック以降水の入れ替えを行っていないのだという。

どっかのテレビ東京に水を抜いてみてほしいものだが、ちと大きすぎるか。

 

特徴としては競艇で有利と言われるインコースの勝率が低いことが挙げられ、全国屈指の難水面の一つとして数えられている。

【アクセス】

最寄まで★★★★☆

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最寄はJR戸田公園駅。埼京線で渋谷、新宿、池袋といった大都市から快速で一本という利便性の良さ。

ちなみに、なぜか隣の戸田駅には快速が停車しない。

 

最寄から★★★☆☆

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戸田公園駅からは無料のシャトルバスで10分ほど。

ひっきりなしにバスが来るのでいつ来ても大丈夫という安心感はあるが、その分バスは混みあう。

 

そのせいで帰りのバスぶつくさ文句を言ってる人がいて悲しくなった。タダで乗せてもらってるんだから文句言うなよな。

 

【観戦環境】★★★★☆

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昨今の競馬場なんかでは席がすべて指定席になっていたり、あるいは人が多くて座れないということも多いが、競艇場や競輪場では割と自由に座れる

この辺は気楽でよいですね。

 

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モンキーターンwith戸田公園大橋

駅からバスに乗るとこの対岸に到着し、橋を歩いて渡り競艇場に着く。橋の上からもレースの模様を見ることができる。

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建物は1階~3階が入場料100円で入れるエリアとなっており、1階からは水面とほぼ同じ高さで見ることができる。

ボートの迫力を感じるには良いポジションだ。

 

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もちろん、舟券購入はどこでもできるようになっている。

しかし人は負けると分かっていながら、なぜギャンブルをしてしまうのだろう…。

 

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中にはゲーセンがあったり、

 

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子供が遊べるスペースがあったりする。

 

とはいえ、場内に子供はそんなに見られなかった。

なんかねえ、建物自体はキレイなんだけど、どことなく場末のデパート感があるんだよねえ…。

 

【雰囲気】★★★☆☆

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客層はいかにも競艇場という感じだけど、場内はかなり警備が厳しく、たとえちょっとマスクを外しただけでも注意をされるほど。

その点で安心ではあるが、あまりの厳しさゆえむしろ若干の居心地の悪さもある。

 

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ちょっとした塀を挟んだ反対側には、オリンピック会場となった戸田漕艇場がある。

こちらはいわゆる競技用の手漕ぎボートで練習している様子が見られる。こういった風景はなかなか見られるものではなく貴重だ。

バスも多くて便利だし、のんびり休日を過ごすにはいい場所である。

 

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なお、この日は元プロ野球選手、埼玉西武ライオンズに所属していた野田昇吾選手のデビュー戦。

 

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こちらが野田選手。応援のためライオンズのユニフォームを着た人がたくさん来ていた。

2022年までライオンズの監督を務めていた辻さんも応援に来ていたらしい。

 

【グルメ】★★★★★

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ギャンブル場の一番の楽しみと言えばやっぱりメシ

B級グルメのフードコートやラーメン、洋食、かつ煮など非常に充実している。

 

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今回食べた中で感動的においしかったのがこちらのオムライス。

フランスに行って修業を積んだシェフがいるらしく、このオムライスもふわふわたまごにデミグラスソースというシンプルながらかなり本格的なお味。

戸田競艇場に来たら必食と言っていい。絶対に後悔しないですよこれは。

 

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なぜかギャンブル場に来ると猛烈にもつ煮が食べたくなる。450gもありボリュームバツグン。

これだけでも十分お腹が膨れる。

 

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戸田競艇場名物の戸田メンチ。ジューシーな肉汁があふれ出て食べれば食べるほど食欲をそそる。

ソースなしでも十分おいしい。

 

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鳥皮のみそ焼き。ありそうでなかった組み合わせだが、味噌が濃厚でおいしい。

勝ったらそのお金でおいしいものを食べられるし、負けたらやけになっておいしいものを食べればいい。

メシがうまけりゃ人は生きていけるのだ。

 

【満足度】★★★★☆

休日にサクッと行くにはちょうどいい場所にあるし、とにかく食べ物がおいしいのでそれだけでも十分に行く価値はある。

河川敷に散歩に行く感覚で行って、おいしいものを食べて帰ってくる、というのが一番いい楽しみ方ではないだろうか。

 

若干人間の嫌な部分を見てしまうこともあるかもしれないが、それはよい社会勉強になるということで…。

 

 

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