注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回はV・ファーレン長崎の試合観戦のためにトランスコスモススタジアム長崎を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
長崎の観光と言えばやっぱり長崎市内が定番だと思いますが、今回はあえて長崎にはいかない予定を組みました。
とはいえそれなりに王道なところを行っていると思うので、長崎の観光地としての幅広さを感じます。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・諫早で試合観戦+長崎グルメ
朝の羽田空港から。
スターウォーズジェットがいたのでパチリ。
羽田にいるといろんな飛行機が見られて楽しいですね。
向こうに見えるのが富士山です。
多分瀬戸内海あたり。
まもなく長崎空港です。
着陸成功。
ちなみに長崎空港は世界初の海上空港として知られています。日本では他に関空やセントレアなど。
とりあえずバスに乗って諫早駅に向かいます。
海上空港ゆえ公共交通機関はバスしか手段がありません。
長崎空港の外観。
もちろん橋を渡って長崎本島?に行きます。
大村バスターミナルの昭和感がいい感じ。
長崎は坂の街と言いますが、長崎市内以外でも坂は多い気がします。
諫早で食事処を探して見つけたのがこちらの竹野鮮魚店。
長崎は海岸線が北海道に次いで長いので、海の幸もとても豊富なのです。
頼んだのはもちろん海鮮丼。
お魚がおいしいのはもちろん、ご飯やあら汁がお代わり自由なのが嬉しいサービス。
そもそものご飯が小盛りなので2回もお代わりしました。確かに名店だと思います。
こちらが諫早駅。
西九州新幹線の開通に伴い駅舎も非常に新しくなっています。
なんかこういう有害図書回収のポスト久々に見た気がする。最近は有害図書もオンライン化してるだろうしな…。
調べたところどうやら長崎は全国有数の白ポスト王国のようです。日本には知らないことがいっぱいあります。
諫早駅前は新しい駅舎と古くからの建物が入り混じって、面白いことになっています。
こちらが新幹線の改札口。誰もいませんが、現状の利用者はどれくらいいるのでしょうか…。
やっぱり博多まで通じないと厳しいでしょうね。
駅前にはミニチュアサイズの眼鏡橋があります。
眼鏡橋と言えば長崎が有名ですが、諫早のものは長崎の2倍の長さがあるのです。
駅前にあるということは諫早のシンボルなんでしょうね。
旅先ではローカルスーパーを訪れるのが決まり。今回は諫早を中心に展開しているまるたか生鮮市場。
手軽に旅気分を味わえるのでとてもおススメです。
諫早市内を流れるのが長崎唯一の一級河川、本明川。
後ほど紹介する諫早豪雨で甚大な被害を出した川でもあります。
そんな川の横にあるのが諫早神社。
九州総守護の神社とされる、由緒正しき神社です。
そのシンボルがこちらのご神木。長崎県の天然記念物にも指定されている立派なクスです。
また、最近流行りの神様アマビエの木彫り像もありました。
諫早市出身で日本一になったチェーンソーアート作家の人が奉納したようです。
これはもっと宣伝してもいいかも。
そんな神社の目の前には飛び石があります。
橋がかかるまでの川を渡る大事な手段であり、諫早街道の起点でもあったという諫早の街の歴史において重要な意味を持ちます。
諫早豪雨で一度流されてしまいましたが、昭和60年にフジテレビで放送されたドラマ「親戚たち」をきっかけに再建されたそうです。
世の中何があるか分からないものですね…。
こちらがその飛び石。
転ばないか若干プレッシャーはありましたが特に問題なく渡れました。上面が平面で助かった。
川沿いに本諫早駅方面に歩いて行きます。
市役所はこっちの方にあったり、市の中心地はこっち側のようです。
こちらが諫早のシンボル眼鏡橋。いい雰囲気ですね。
長崎の眼鏡橋を参考に作った橋ですが、こちらの方が先、というか石橋として日本で初めて国の重要文化財に指定されています。
水害でも流されない頑丈な橋として作られましたが、諫早豪雨においては頑丈すぎてかえって流れをせき止め被害を拡大してしまったと言われています。
そのため解体案も浮上しましたが、文化財として保存することとなり当時の本明川からこちらの公園に移設されてきました。
この眼鏡橋は諫早の重要な歴史の証人なんですね。
橋としてはあんまり渡りやすくはないですけど…。そもそも今は橋としては使ってないですし。
そんな眼鏡橋のある諫早公園は諫早城の城跡のようです。
廃城令によって解体されてしまったので建物は残っていません。残念。
こちらにも小さな眼鏡橋があります。これは移設工事の時に石工たちが参考資料として5分の1サイズで作ったものです。
橋一つに諫早の歴史が詰まっていてとても興味深いです。
その隣にも平和記念像などがずらっと並んでいて、ここに諫早の歩みが全部詰まっているようです。
下手に資料館とか行くよりこっちの方が勉強になるかも。
長崎は地球最後の原爆被爆地ですから、諫早にも被爆した木が植えられています。
そちらについては改めて長崎を訪れた時に調べてみたいと思います。
こちらには諫早豪雨の被害の様子を記録した写真が残っています。
諫早豪雨は1957年7月に発生した水害で、6時間と12時間の降水量では日本歴代最高を記録したとされています。
本明川が氾濫し眼鏡橋が流れをせき止め、諫早市だけで500人を超える命を奪いました。
毎年7月25日には犠牲者慰霊のための川祭りが行われているようですが、おそらく今となっては当時のことを知らない人も増えて楽しいお祭りになっているんじゃないでしょうか。
それでも、諫早の人にとっていろんな意味で忘れられない記憶になっているのは間違いありません。
川祭りで毎年思い出されているわけですからね。
諫早にもアーケードがあります。
地方のアーケードはシャッター街になっているところも多いですが、ここはそれなりに人通りも多い印象です。
ぶらぶら歩いていると江戸時代から使われていたという小路を見つけました。
こういうところは実際に歩かないとなかなか見つけられないので、旅のだいご味の一つです。
家のすぐ前に水が流れている感じは今となっては不便にしか思えませんが、江戸時代は生活用水とかも流せて便利だったんでしょうね。
まあでも、酔って帰ってきたときとかめちゃくちゃ危険でしょうが…。
島原鉄道、旅情があっていいですね~。線路しかないけど…。
グーグルマップで歩いていてたまたま見つけたのが、こちらの旧長崎刑務所の門。
街中にあってかなりインパクトがあります…。
裏側も迫力がすごい。
旧長崎刑務所は1992年と最近まで実際に使われていて、日本の五大監獄に数えられていました。
2007年に取り壊されたのですが、その直前の中の様子がすごかったです。これは博物館として残しておいてほしかったなあ…。
なお跡地は普通にイオンやゲオ、ファッションセンターになっています。当時の面影は全くありません。
そんなスーパーで諫早牛乳を見つけたので飲んでおきました。おいしい。
こういう旅中の何でもない景色が好き。一期一会。
島原鉄道で諫早に戻ります。本諫早駅も年季入ってますね。
駅舎も昭和な感じ。
列車が来ました。もちろん1両です。
車内は座り心地も良くてかなり快適でした。
この座席首都圏でも使ってほしい…。
諫早駅に戻ってきました。
このカクカクとしたバスターミナルオシャレで好き。
駅前にシアトルズベストがあったので行ってみます。
スターバックスとよく似ていますが、日本においては直接の関係はないみたいです。
シアトルズベストの方はJR九州が経営権を持っているため、実質九州ローカルみたいなお店です。
諫早ターミナルホテルは島原鉄道が運営しているホテルです。
年季は入っていますが清掃が行き届いていて良かったです。
諫早駅も一望できます。
スーパーでいろいろ買ってきました。
一番左は新幹線開業記念の祝い酒。180年の歴史がある諫早の杵の川という酒造が作っています。
また長崎はちくわも有名とのことでちくわ、そしてカステラを使ったかす巻きなど。
そしてお惣菜は九州名物のかしわめしに五島あじちぎりという聞いたことのないおかず。
練り物を揚げたような感じでしょうか。おつまみによさそうですね。
ホテルで一休みしたらスタジアムへ向かいます。
トランスコスモススタジアム長崎につきました。
天気が良く大変気持ち良かったです。
夜のスタジアムは遠征ならではの楽しみ方。
夜の諫早駅は誰もいませんが、夜中に叫んだ人がいて多分警察の人かなんかに怒られてました。
叫ぶならカラオケにしてね。
2日目・ハウステンボス観光+長崎グルメ
長崎は今日も雨だった…。
祝い酒は諫早駅前のコンビニに売ってるのでお早めに。
ボートレース大村はボートレース発祥の地。タイミングが合えばいつか行きたいですね。
なぜかバカボンとコラボ中。
九州の駅名標はオシャレで好き。
九州の列車もオシャレで好き。
諫早駅は2面4線です。
向こうにあるのが島原鉄道のホームです。
待避線が無いので隣の本諫早駅ですれ違いを行います。
こういう駅名標も旅情があって好き。
海沿いに沿って走るのでずっと海が見えます。いいですねー。
車内もオシャレですねー。通勤も楽しくなりそう。
そんなこんなでハウステンボス駅に来ました。
駅名標がこれまでで断トツでオシャレです。
駅から橋を渡るとそこはハウステンボス。
駅は意外と狭いです。後付けで作った駅なので。
駅の中もめちゃくちゃオシャレですね。みどりの窓口までなんだか雰囲気があります。
ではハウステンボスに向かいます。
ふと横を見ると駅と川と山があってこれはこれでいい風景です。
いざハウステンボスへ!
ハウステンボスはオランダやヨーロッパの街並みを再現したテーマパークで、東京ディズニーランドの1.5倍の敷地面積があり日本最大を誇ります。
元々長崎には長崎オランダ村というテーマパークがあったのですが、それを発展させて1992年にできたのがこのハウステンボスです(長崎オランダ村は2001年に閉園)。
ハウステンボスは街を作るというのを大きなテーマにしていて、オランダ政府の助言を仰ぎながら細部に至るまでオランダの街並みをを再現しています。
そんなハウステンボスの大きな特徴は、舞台裏がないこと。荷物の搬送などをあえて見える部分で行うことで、一つの街としてのリアリティを高めています。
実際、ハウステンボスの横には住宅があって住んでいる人もいるのです(一般のお客さんは入れませんが)。
テーマパークに住めるって夢があっていいですよね。
入園…ではなく入国します。お値段は日本円で7000円也。
いきなり異国情緒あふれる感じでいいですわね~。
ボートを見つけたので早速乗り込みます。
パークの反対側までこれで行けるみたいです。楽しい!
ここら辺が住居みたいです。雰囲気があっていいですね~。
でも洗濯物はここには干せませんね。
あそこに見えるタワーがハウステンボスのシンボルみたいです。大きい!
鳥さんかわよ。
建物が全部洋風でテンション上がっちゃいますね~。
タワーは展望台になっているので、さっそく上ってみます。
ハウステンボスが一望出来て良き!
これは歩き甲斐がありそうですね。
長崎は伊万里焼で有名なこともあって、焼き物博物館的な施設もあります。
これらの磁器は長崎からオランダを通じてヨーロッパに広まり高く評価されたとのことなので、実はオランダとも長崎とも縁の深い焼き物なのです。
うーん、すごい…。
普通に焼き物の勉強をすることもできました。ハウステンボスでこんなことも学べるとは。
そしてハウステンボスの一番奥にあるのが…
パレスハウステンボスです。
オランダの宮殿を忠実に再現した建物で、オランダ王室の許可を得て作られました。すごいですねー。
奥側にあるのでちょっと行くのは大変ですが、ここは絶対に行っておくべきです。
中にある壁画もスゴイ!
天井にまでびっしり絵が描きこまれていて、細部に至るまでじっくり楽しめます。
絵の内容もテーマ性があってとても興味深い。
チャペルなんかもあって実際に結婚式を挙げることもできます。ロマンティック。
そしてその奥には見事な庭園があります。
これはフランスの造園家ダニエルマローがオランダの宮殿のために設計したものの実現しなかった幻の庭園を、改めてハウステンボスに作ったものだそうです。
めちゃくちゃ夢があってステキです。
また建物の中は美術館になっていて、私が行った時はずらっとエッシャーの絵が展示されていました。
正直、ハウステンボスで一番面白かったです。ここだけで十分1日つぶれるなと思いました。
アジサイもキレイですねえ。
タワーのふもとには飲食店街があるので、お昼ご飯を食べます。
今回は佐世保名物のレモンステーキを食べました。お店の内装もとても雰囲気があります。
レモンステーキは酸っぱいのかと思っていましたがそんなことはなく、むしろ醤油の風味にレモンのさわやかさが合わさった感じでとても美味しかったです。
観覧車があったので乗ってみました。
ここからの景色もなかなかのものです。
でも観覧車久しぶりに乗ったらちょっと怖かったです。
そして雨も吹き込んできました。観覧車って窓空いてるのね…。
このオシャレな建物は何かなと思ったら、なんと場外馬券売り場(WINS)でした。いくら何でも現実が過ぎる。
なお同じ建物に劇場があって、歌劇団がショーをしているようでした。ハウステンボスって何でもあるんですねえ。
隣のエリアに来ました。ここではチーズやワイン、お菓子などのお土産が購入できるようです。
大きなお城の前にミッフィーの花時計がありました。かわいい。
そしてお城の中はガラス美術館になっていました。
ここもめちゃくちゃきれいで良かったですよ。
焼きたてと言われてチーズケーキを買ってみました。
でもなんか若干ぬるかったような…?まあいいか。
どこを歩いていても雰囲気があって楽しいですねー。毎日散歩したいですね。
その隣にある光のファンタジアシティというエリアに来ました。
ここはフラワー、海、宇宙などのテーマに合わせたアトラクションが楽しめる施設です。
クラゲが泳いでいたり、
魚群が泳いでいたり、視覚、聴覚、嗅覚、触覚を使って存分に楽しめます。
海のところは楽しかったので2回行きました。
やっぱり佐世保バーガーも食べたくなりました。
めちゃくちゃボリュームがあって大満足です。
ちなみに佐世保バーガーを全国にアピールするきっかけになったのがまさにこのハウステンボスだったようです。
ある意味佐世保バーガー発祥の地ですね。
ミッフィーのグッズショップもありました。
カフェもありましたがすごい行列になっていました。
このあたりとか夜に来たらとてもキレイなんでしょうね。
イルミネーションが見られなかったのが少し心残りです。
ボートで入り口に戻ります。この道中も楽しくていいですね。
オランダと言えば風車で有名ですが、オランダは海抜が低い土地が多かったので、風車の力を使って水をかき出してたらしいです。
そんな結構切実な理由があったんですね~。
ハウステンボス随一の映えスポットです。オシャレ。
ここら辺も夜来たら絶対きれいでしょうね…。
この蛇口は、ひねるとなんとチョコレートが出てきます。うまあい。あまあい。
なお日本円で300円です。
風景を楽しみながら、そろそろ出国の時間です。
出国するためには絶対お土産屋さんを通らなくてはいけません。
ここで長崎や九州のお土産も買えるので、とても便利です。
ハウステンボス全体の感想としては、とにかく世の中にあるエンタメをぎゅっと詰め込んだ施設という印象です。
なので、誰が来ても何かしら楽しめるスポットが見つかるんじゃないかと思います。さすがにWINSが一番楽しいと思った人はちょっとクレイジーかもしれませんが…。
私は美術館や博物館系の展示が楽しめました。一番奥の宮殿は必見です。
ローソンもレンガです。
九州チーズタルトを買いました。これさわやかでめっちゃおいしいです。
見かけたらぜひ。
バスで長崎空港に戻ってきました。
保安検査場の上が教会チックになってるのがいいですね。
夕飯は何も考えていませんでしたが、五島うどんのお店があったのでそちらに。
日本三大うどんの座を群馬の水沢うどんと争っているみたいです。
うどん、というよりわかめや練り物、そしてダシがめちゃくちゃ美味しくて印象的でした。
やっぱり長崎は海鮮なんだなあと感じますね。
旅の終わりにデッキへ。
夕日に向かって飛び立つ。
デッキもオシャレですね。
でもちょうちょのやつ久しぶりに見た。
お土産はほとんどカステラになりました。しばらくお菓子はいりません。
まとめ
以上、長崎に行かない長崎の旅の記録でした。
長崎に行かなくてもこれだけいろいろ楽しめるので、長崎県は本当に観光に向いてる場所なんだなと思います。半分はハウステンボスでしたが…。
もちろん、新スタジアム・新アリーナが出来たらたっぷり長崎市内も楽しむ予定です。
また会う日まで、アディオス長崎!
その他の遠征記についてはこちら!↓