スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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東京体育館(Bリーグファイナルver.)~東京オリンピック卓球金メダルの舞台~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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東京体育館は、1990年竣工、東京都渋谷区にある体育館。

 

この場所は元々1954年に完成した東京都体育館があった。1964年には東京オリンピックの体操競技、そしてプールでは水球競技が行われた。

体操競技においては、日本は団体総合を含む5つの金メダルを獲得しその強さを証明した。

1986年には老朽化のため一時閉鎖、幕張メッセの設計で知られる槇文彦氏の設計で1990年に全面改装、東京体育館として改めてオープン。

 

更に2006年、2012年と相次いで設備の更新や改修を行い、2018年から2020年にかけて東京オリンピックに向けた改修が行われた。

当のオリンピックにおいては卓球競技が行われ、水谷・伊藤ペアが混合ダブルスにおいて日本勢初の金メダルを獲得した。

決勝における中国との激闘は記憶に新しい。


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今回はそんな東京体育館で行われた、Bリーグ2021‐22シーズンチャンピオンシップ宇都宮ブレックスvs琉球ゴールデンキングスの一戦を観戦した。

 

それまではBリーグチャンピオンシップは横浜アリーナで行われていたが、この年に限っては大規模改修に入っておりその代替措置として東京体育館で行われたようだ。

横浜アリーナでのチャンピオンシップ観戦記はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

Bリーグ初代王者の宇都宮ブレックスが二度目の戴冠を果たすか、西地区から初めてチャンピオンシップに出場した琉球ゴールデンキングスが悲願の初優勝を果たすか、注目の一戦となった。

【アクセス】

最寄まで★★★★★

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最寄はJR千駄ヶ谷駅、あるいは都営大江戸線国立競技場駅。

国立競技場に隣接した施設でアクセスの良さはバツグンだ。

 

お隣にある国立競技場はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

最寄から★★★★★

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千駄ヶ谷駅を出ると左手にすぐ東京体育館が見える。

交差点をまたぐため少々信号は待たされるが、距離としては徒歩1分もかからない便利さ。

 

【観戦環境】★★★★★

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座席は3層になっており今回は3階の一番上の席。

コートまでの距離はあるが、特に見にくさはなく快適。この規模の大きさを考えれば十分な見やすさだ。

4面ビジョンも大きく臨場感はバツグン。

 

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この1階席の左側にアリーナの入り口があり、階段も随所に設置されている。

構造としては非常にわかりやすく、同じくオリンピックで使われた代々木第一体育館に非常によく似ている。

お互いかなり参考にしたのではないだろうか。

 

同じく2回のオリンピックで使用された代々木第一体育館はこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

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1階席は仮設のものと思われるが、両側に大きなスタンドがあるほかスペースを埋めるようコートに対して斜めにもスタンドが設置されており無駄がない。

なかなか良く考えられた構造だ。

 

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入り口付近のコンコース。スペースは十分にあるが、人が多いのでそれなりに混みあう。

 

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こちらは2階部分のコンコース。こちらも十分にスペースがあり、トイレも随所に設置されている。

 

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こちらが3階の1番上にある通路。あらゆる経路が設定されていて非常にわかりやすい

この構造のアリーナがもっと増えてほしい。

 

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3階から見たアリーナ全景。

4面ビジョンの他手前と奥にもビジョンが設置されていて非常に見やすい。さすがBリーグファイナル

 

とはいえ、この日の入場者数は7000人足らずでさいたまスーパーアリーナのような国内最大規模のアリーナよりは少し小さい。

オリンピックではバスケ競技の会場となったさいたまスーパーアリーナはこちら。

sportskansen.hatenablog.jp

 

【雰囲気】★★★★★

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ベンチに向かって右側が琉球ゴールデンキングス、左側が宇都宮ブレックス

白と黄色に染まった東京体育館はまさに圧巻の一言。

 

将来的にBリーグもプロ野球の日本シリーズのようにそれぞれのホームで試合をすることも検討されていると聞くが、個人的にはこの光景が非常に好きなのでこのまま中立地での開催を続けてほしい。

 

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試合前には観客全員でタイミングを合わせてクラップしてフリースローを決めるゲームが行われたり、MCが中央に現れ両チームのファンを煽るなど、観客を飽きさせない、盛り上げる工夫が随所にされていた。

 

また試合前にはバスケアナリストの佐々木クリス氏が登場し各チームのストロングポイントや試合の見どころを解説、より試合を面白く観戦できる工夫がなされていた。

 

こういった客を楽しませるエンタメの観点は日本のスポーツ界でも本当にここ最近取り入れられてきたように思うが、とりわけBリーグの取り組みは先進的だ。

JリーグなんかはもっとBリーグを参考にしてもいいと思うけどなあ…。

 

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中央にチャンピオントロフィーが登場すると、またアリーナの雰囲気がガラッと変わる。

 

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観客がスマホのライトを光らせて幻想的な空間に。単純ながら非常に効果的なアイデアだ。

 

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そして火が吹き上がり、宇都宮ブレックス琉球ゴールデンキングスの選手が登場。

これだけ派手な演出をして盛り上がらないわけがない

 

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試合は宇都宮ブレックスが快勝。黄色いブレックスファンも大いに盛り上がった。

勢いに乗ったブレックスは翌日も勝利し、Bリーグ2度目の優勝を果たした。

 

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本日のヒーローは日本代表比江島慎選手。鋭いドリブルでゴールに切り込んだ。

 

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場内には、いかにもインスタ映えしそうな場所が随所に設置されている。両チームの選手のパネルもあり、並んで写真を撮れるようになっていた。

 

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こちらは歴代のチャンピオンチーム一覧。栃木、東京、千葉と関東のチームばかりでバスケ界は東高西低だ。

 

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外にあるトレーニングセンターのような施設には東京オリンピック・パラリンピックのマスコット、ミライトワとソメイティがいた。

すごくかわいいデザインなのにあんまり目立たなかったかわいそうなマスコットである。

 

【グルメ】★★★☆☆

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場内でパンを売っていたので購入。普通においしかった。

ラーメンなどの軽食コーナーも設けられており、とりあえず食料は何とかなる。

 

【満足度】★★★★★

アクセスの良さ、試合の見やすさ、そして試合会場の雰囲気など何をとっても満点で、さすがBリーグの頂点を決める争いだなあと感動した。

 

ただ、個人的には収容人数の関係で横浜アリーナでのファイナルの方がほんのちょっと盛り上がったかなあと感じた。

まあ、微々たる差なのだが…。

 

東京体育館にせよ横浜アリーナにせよ、今後もこのような中立地でのファイナルを見たいなぁ。個人的にはね。

 

 

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