注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
江戸川競艇場は、1955年開場、東京都江戸川区にある競艇場。
江戸川といいつつ、実際には中川にある。なんという名称詐称。
日本で唯一、河川の水面を利用した競艇場である。
河口に近いことから潮の満ち引き、風の影響を受けるなど波が高くなりやすく、日本の競艇場でも屈指の難コースと言われている。
あまりに難しいため江戸川競艇場を拒否する選手も多く、現在では基本全選手が出走することになっているもののいろいろ理由をつけて欠場する選手がいるらしい。
競艇というとどうしても古臭いというイメージが付きまとうが、江戸川競艇では時代に合わせてYouTubeチャンネルを充実させている。
内容としてはライト層向けというよりかなりマニア向けという感じではあるが、登録者数10万人を超えていて再生数も安定しているあたりファンにはウケているようだ。
高齢化が進む競艇場において、若返りを図る起爆剤の一つとしたい。
ま、そもそも競艇の売り上げはV字回復しているのですぐにテコ入れを図る必要もないのかもしれないが(日本人よ、大丈夫か)。
【アクセス】
最寄まで★★★★☆
最寄は都営新宿線船堀駅。もちろん新宿から一本で急行も止まるため便利ではあるが、都心からはちょっと遠い。
最寄から★★★☆☆
船堀駅からは徒歩15分ほどだが、ありがたいことに無料送迎バスが走っていてとても便利。
JR総武線の平井駅からも無料バスが出ている。競艇って儲かるんだなあ。
【観戦環境】★★★★☆
河川をそのまま利用しているだけあり、河川敷を散歩しているような気分になり気持ちがいい。
川をボートが轟音をうならせて走っていく様はなかなか新鮮で壮観だ。
よく見ると、車道をぶった切ってボートレース場の敷地にしていることがわかる。
レース開催時はここを通る車は迂回させられているようだ。なかなかスゴイことしてるな。
こちらがその道路。河川敷という特徴ゆえ、ボートレース場の建物からレースを見るためのスタンドに向かうには堤防を超える必要がある。
若干めんどくさいが、氾濫したときのことを考えれば安いもんか。
堤防の上から建物を見たところ。道路の横にずらっと口を開けた建物が並ぶ姿は、さながらF1のピットインである。
建物の入り口、1階部分。もつ煮が名物のレストランやインフォメーションブースがある。
2階部分のコンコース。多くの投票機が設けられているほか、予想屋の声も響きなんだかノスタルジック。
3階部分は入れないようになっており、こちらは4階部分。
2階と同様に多くの投票機が並んでいるが、キレイに改装されていて違う建物のようだ。
階によって異なる顔を見せるのが面白い。
【雰囲気】★★★★★
建物内にはなぜか昭和の名画の看板がずらっと並んでいる。
意味はよく分からないが、なんだか楽しい。
入り口には、はずれ馬券を食べてくれるヤギがいる。その名は「マッシロー」といい、名付け親は和田アキ子である。
突っ込みどころが多すぎるが、とにかくなんだか楽しい。
そしてひっそりとYouTubeで登録者数10万人を達成した証、銀の盾が飾られている。
全体的になんだかよくわからないけど、なんだか楽しい、そんな競艇場。
【グルメ】★★★★★
この日はうな丼祭り開催中で、なんと1杯500円で食べることができた。
しかも炭火で焼き立て。こんな豪華で安いうな丼松屋でも食べられないよ。
これだけでもう大満足でした。
4階の売店で購入した牛すじ煮込み。トロットロの牛すじがのどをちゅるんと抜けていく。
こういうとこのB級グルメはもう最高だ。日本中の全スタジアムがこういう風になってほしい。
1階の売店で買ったたこ焼き串。
味は普通だけど、220円だから特に文句はない。
またなんか食べに行きたいなあ、そう思わせてくれるのが江戸川競艇場。男のオアシス。
【満足度】★★★★★
こういう場所柄お客さんの95パーセントは男性、そしてその多くはおじいちゃんであったが、全体的になんとも言えない楽しさにあふれている。
それに若いカップルや子供なんかも少数ながらいたし、一本筋の通った楽しさがあれば年齢や性別にかかわらず人は集まるんだな、と感じた(そりゃだいぶ偏りはあるけど…)。
もちろんゴミが散らかってたり多少のマナーの悪さはあるので、ご来場の際はご承知おきください。
実際、ここに来るような人はその辺も織り込み済みだろう。さすがに客同士のもめごとなんかはないのでその辺はご安心を。
スポーツ観戦っていろんな種類があるんだなあ、と改めて感じたのでした。
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