注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
秋田市立体育館(CNAアリーナ★あきた)は、1994年完成、秋田県秋田市にある秋田ノーザンハピネッツの本拠地。なかなか特徴的な形をしており、来ただけでテンションが上がる。
かつてハピネッツはこの近くにある秋田県立体育館を本拠地としていたが、Bリーグ創設とともによりキャパシティの大きいこちらへ移動。
そのおかげもあってか千葉や川崎などの首都圏の都市に食い込み観客動員数はBリーグでも上位に。bjリーグ時代にはオールスターゲームも行われた。
秋田ノーザンハピネッツは2009年創立。全国屈指の強豪能代工業高校がありバスケの盛んな土地柄ではあったが、奇抜なチーム名、そしてピンクという奇抜なチームカラーから、当初はダサいだのなんだのと言われていた。
秋田なんて田舎じゃ無理という声もあったようである。
が、10年の時を経てすっかり定着。bjリーグ時代は2度の準優勝、更にB2リーグでも54勝6敗という圧倒的な成績を残しながら最後プレーオフで敗れ準優勝に輝くなど、シルバーコレクターとして有名に。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆
最寄はJR秋田駅。地理的に遠いためどうしても時間はかかるが、秋田新幹線のおかげでそこまでアクセスは悪くない。
ちなみに道中こんな感じで景色もいい。
最寄から★★☆☆☆
秋田駅からはバスで20分くらい。別に道中も面白くはない。それだけにこの変な建物が急に出てくると楽しくなっちゃうのである。モノは考えようですな。
バス停もハピネッツ一色だ。
この時の秋田遠征記は下記にまとめています。
【観戦環境】★★★★☆
基本的にバスケは会場が小さいおかげか、どの席で見ても見にくいという事はない。このアリーナも特に見にくさは感じなかった。
まあ強いて言えば若干アリーナでなく体育館の部分が見えてて日常を感じてしまうかな。この辺はBリーグ全体の課題と思う。
【雰囲気】★★★★★
ハピネッツブースターは「クレイジーピンク」の異名を持つが、その名の通り熱狂的なことで知られている。噂には聞いていたが、実際行くとそのノリの良さに驚かされた。
アリーナには家族連れはもちろん、おじさんおばさん、そしておじいちゃんおばあちゃんと言えるような年齢の人も多かったが、みんな一緒になってマンウィズのフライアゲインを踊っているのである。しかも一人残らず、である。
ここまでの一体感はBリーグの中でもトップクラスじゃないかと思う。筆者も思わずピンクのシャツを買ってしまった。外では着れないな…。
このアリーナでは試合前にみんなで秋田県民歌を歌うのだが、やっぱりみんな秋田が好きなんだろうなあ。この秋田県民歌も素晴らしく、秋田の魅力を存分に感じられる歌詞になっている。
ちなみに見に行ったのは金足農業フィーバーの直後だったが、街中にはこんなものもいくつかあった。こういうお祭りごとになると一体になる県民性なんだろう。しかしなんなんだこれ…
【グルメ】★★★★☆
筆者が行った時は残念ながらサブアリーナが使えずグルメは縮小気味だったが、写真の「ぶたんぽ」は豚でご飯を巻いたB級グルメで、めちゃくちゃ美味しかった。
また2階部分では秋田名物「たけやパン」を売っていて、買うと選手のカードが貰えるサービスも。なかなか嬉しい。
是非また行って食べ尽くしたいなあ、と思える。
【街との一体感】★★★★★
秋田駅周辺にはハピネッツのポスターがそこかしこに貼られ、秋田全体でハピネッツを応援していることが伺える。
決して大きな街ではないが、こうしてプロスポーツチームが街に元気を与えているのならハピネッツが街に与える影響はこれ以上ないものだろう。
プロ野球やJリーグと違って小規模でできるBリーグとしては、秋田は最良のモデルケースの一つになるのではないだろうか。
【満足度】★★★★★
決してアクセスが良いとは言えず、秋田駅の周りにも目立った観光地はないが、ハピネッツの試合を見るためだけに秋田に行く価値がある、そう感じられるアリーナだった。
街全体、アリーナ全体でハピネッツを応援する空気は、他のチームではなかなか体験できない貴重なものである。
皆さんも秋田に行く機会があれば、こういうチームがある事を片隅に置いてみて欲しい。それだけで秋田をより楽しむことができる。
そして予定が合えば是非試合を見て欲しい。気付けば一緒にフライアゲインを踊り、秋田のことをもっと好きになっているだろう。
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