7月23日、いよいよ東京オリンピックが開幕となります!
1年越しでの開催ですねえ…しみじみ。まあ、1年たっても相変わらず課題が山積ではありますが。
去年こんな記事を書いたのも今は昔。
さて、オリンピックの幕開けと言えば華々しい開会式です!
各国の威信をかけた演出、選手入場、そして聖火の点灯など、世界中が注目する一大イベントです!
そこで今回は、これまでのオリンピック開会式を追っていきましょう。
- 1.1936ベルリンオリンピック
- 2.1964東京オリンピック
- 3.1984ロサンゼルスオリンピック
- 4.1992バルセロナオリンピック
- 5.1996アトランタオリンピック
- 6.2008北京オリンピック
- 7.2012ロンドンオリンピック
- 8.まとめ
1.1936ベルリンオリンピック
ベルリンオリンピックについては開会式に関する資料はなかなか見つからなかったのですが、ここで取り上げたのは初の聖火リレーを行ったオリンピックであるからです。
古代オリンピックの発祥の地ギリシャのオリンピアで採火された聖火は、松明で開会式の行われるベルリンへと運ばれていきました。
もちろんブルガリアやユーゴスラビアなどの各国を経由して行くわけですが、ここで各国の道路事情を綿密に調べ、第二次大戦の時にこの時に得た情報を利用して逆行して攻めていったと言われています。
今では聖火リレーは平和の象徴とされていますが、発祥はあまりに血なまぐさいものだったんですね。
2.1964東京オリンピック
前回も紹介した1964東京オリンピック。
開会式前日は台風の影響で雨が降りましたが、当日となる10月10日は嘘のような秋晴れに恵まれました。
昭和天皇の開会宣言により始まった開会式のハイライトの一つがブルーインパルスによるオリンピックシンボルでしょう。
このパフォーマンスは練習では一度も成功したことがなく、ぶっつけ本番だったと言います。
よく成功させたなという前に、よくチャレンジしたなと思ってしまいます(;^_^
現在でも訓練として行われているようです。改めて見てもスゴイですね…。
20200124 本日のブルーインパルス 基地上空訓練 オリンピックシンボル
3.1984ロサンゼルスオリンピック
ロサンゼルスオリンピックの開会式と言えば印象的なのがロケットベルトを使った飛行パフォーマンスでしょう。
リアルタイムでは見ていませんでしたが、当時の人が近未来に夢を見るのには十分な演出だったでしょうね。
残念なのは、ゆうに30年以上たった今でも人間が自由に空を飛び回る時代にはなっていないという点でしょうか。
私もロケットベルトによる飛行を一度生で見たことがあるのですが、おそらく相当の操縦技術がいるのでしょうし、何より騒音がとんでもなくてとても街中で使えるものではなさそうでした(笑)
Beautiful To Watch LA Olympics Opening Ceremonies
4.1992バルセロナオリンピック
バルセロナオリンピック開会式のハイライトと言えば、弓矢を用いた聖火点灯です。歴代の開会式でもトップクラスに美しいと言われる演出は、今見ても心を奪われます。
ちなみにこの弓を引いたのはパラリンピックのアーチェリー選手であるアントニオ・レボージョ選手で、実に1000回以上も練習したのだそうです。本番でもきっちり決まって良かったです。
また、マスゲームでは坂本龍一さんが音楽を作曲、指揮したことも追記しておきます。
5.1996アトランタオリンピック
近代オリンピック100年を迎え、アメリカらしいエンタメに振り切ったパフォーマンスが行われました。
その中で、パーキンソン病を患ったモハメドアリが震える手で行った聖火点灯は涙を誘うものでした。
Muhammad Ali enciende la antorcha de inaguracion ATLANTA 1996 a sus 54 años
6.2008北京オリンピック
中国の歴史を存分に生かしたパフォーマンスが行われましたが、日本人の頭に残っているのは少女の口パク独唱、CGによる合成花火などなど…。いかにも中国らしいな、と苦笑いするしかありません(;^_^
ちなみに、当日は雨雲が近づいており、ヨウ化銀を含んだロケットを発射させて人工降雨を起こし雨雲を消滅させたそうです。このスケールの大きさもいかにも中国らしいというか(笑)
🇨🇳 中国国歌 Chinese National Anthem [HD]
7.2012ロンドンオリンピック
デービッド・ベッカムやMr.ビーンなど日本でも知られている有名人が数多く登場するなど、イギリスのエンタメをふんだんに利用した開会式となりました。
特にエリザベス女王とジェームスボンドがヘリから降りてくる演出は見る者の度肝を抜きました。
更にエクソシスト、ハリーポッター、ピーターパン、メリーポピンズなど世界的に有名な作品の数々も使われ、式典の終了にはポールマッカートニーがHeyJudeを演奏するなど、見る者を飽きさせない演出で惹きつけていきました。
こりゃ世界のどの国も勝てないな、と思ったものです。
James Bond and The Queen London 2012 Performance
8.まとめ
各国の威信をかけた開会式の数々を紹介しました。
改めて見るとどの開会式も印象に残るものばかりで、その国らしさがギュッと詰まっているな、と感じます。
果たして今回の東京オリンピックは後世に残る素晴らしい開会式となるでしょうか…?始まる前から懸念材料がいろいろありすぎですが…楽しみにしたいと思います。
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