去年の年末、東京オリンピックについて考える記事を書きました。
この記事では、年の瀬になってもオリンピックが思い出されないなあ、なんて嘆いていたわけです。
そして私自身、この記事を最後にオリンピックのことは自然と頭から抜けていくんだろうな、そう思っていました。
…しかし今になって、東京オリンピックがこんな形で思い出されることになるとは。
いちスポーツファンとして、私はとても悲しいですよ。
オリンピックを扱うニュースにはアスリートの姿はなく、スーツを着たおじさんばかり。
今やオリンピックの感動は跡形もなく消え去ってしまいました。アスリートファーストとはなんだったのか。
そりゃあ、オリンピックほどの大きなイベントになれば、金に群がる悪い人たちが出てくることもあるでしょう。
これは別に東京オリンピックに限った話ではないですし、実際リオオリンピックでも会長が逮捕されてたりします。犯罪ではなくても、そもそもが商業主義に走りすぎという批判もあります。
しかし、ここまで汚いオリンピックは日本では見たくなかった…。
いや、正確に言えば目を瞑りたかった、のかもしれません。そういう意味では、私も反省すべきなのでしょう。
まあ一応、下記の記事の通り直前にもオリンピック開催に疑問は持っていたので…という言い訳。
それにしても、ここまで現実をまざまざと見せつけられると、もはや見過ごすことはできないでしょう。
大企業のお偉いさんが次々に逮捕されているなんて、明らかに異常事態です。実際に何が起こったのかはまだ把握しきれていないにしても、黒い金が裏で動いていたことは間違いないようです。
この事件を見て、私はとても悲しくなりました。
私は特段多く税金を納めているわけでもないですし、税金を返せ、などというつもりはありません。オリンピック期間中楽しんでたのは事実ですし。
しかし、単純にアスリートの奮闘を永遠に汚すことになったのがとても悲しいのです。
今後東京オリンピックの話題になったら、絶対このことが頭にちらついてしまいます。この気持ちをどうしてくれようか…。
そしてこんな状況で札幌オリンピックを招致しようなんて、はっきり言って正気の沙汰とは思えません。
このタイミングでオリンピックをやりますだなんて、誰が納得するのか…。スポンサーの名前が上がるたびに疑惑の目が向けられますよ。
私自身は札幌オリンピックをとても見たいです。本当にやるとなったら多分札幌に行って泊まり込みで観戦しに行くでしょう。
だからそのためにも、今のうちに膿を全部出しきってほしいと思っています。
そして二度とこういうことが起きない仕組みを作らない限り、日本にオリンピックをやる資格はありません。
といっても、IOCからして利権まみれっぽいんで、ごり押しすれば通るでしょうけどね…。日本や世界から大きな声が上がらないと変わらないのかなあ。
大谷や村上の活躍などスポーツ界には良いニュースが多い中で、今の世の中にはこれらがかすんで見えるほど嫌なニュースばかりが並んでいます。
早いとこいろんなことが落ち着いて、雑念を気にすることなくじっくりとスポーツを楽しめるようになってほしいなあ、というただのファンのひとりごとでした。