注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回は福岡ソフトバンクホークスの試合観戦のためにサンマリンスタジアム宮崎、そして鹿児島県立鴨池野球場を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
初めて訪れた宮崎、そして鹿児島で、チキン南蛮やラーメン、芋焼酎など、南九州のグルメを一挙に食べてきました。
また一つ日本の食文化を学ぶことができました。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・宮崎で試合観戦+宮崎グルメ
野球遠征の時は雨天中止にならないかとてもドキドキするのですが、今回は雲一つない青空でした。
別に野球以外でも天気がいいに越したことはないですが。
羽田空港をテイクオフ!
宮崎という遠い地のため朝一に飛び立ちます。ちゃんと起きられて良かった。
こちらは横浜上空。右に見えるはきっとベイブリッジ。
上から見ると横浜も小さく見える。
こちらは神奈川上空。左に見えるはきっと江の島。
緑の量で都市規模が大体わかります。
そしてあれに見えるは、絶対に世界遺産富士山!
山脈のない独立峰としては世界有数の高さで、その形状の美しさは世界一と言ってもいいでしょう。
一部が凹っとへこんでいることからも火山であることが分かります。
しばし富士山の美しさにうっとり…。
でも上から見ると意外と小さく見える。
そんなこんなで宮崎空港に到着しました。
空港の外にはヤシの木が並んでいて南国ムードを醸し出します。
時計も太陽になってます。
中にはポケモンのアローラナッシーがいました。宮崎のウリはやはり南国感というわけです。
競争相手は沖縄かな…?
宮崎空港には宮崎ブーゲンビリア空港の愛称がついています。
ブーゲンビリアとは熱帯地に咲く花ですが、空港で栽培されている中に突然変異の新種が見つかったというびっくりエピソードもあります。
しかしなんだかラブホみたいだな
また宮崎は「天孫降臨の地」という側面も持っています。
空想上とはいえ、日本の歴史において非常に大事な土地でもあるわけです。
宮崎空港にはJR駅が直結しています。
地方の空港は陸の孤島となっているところも多いですが、その中で宮崎はかなり利便性の高い方です。
そして駅から見るとヤシの木がより多く見えます。
売店で日向夏のゼリーを買ってきました。日向夏は宮崎原産、江戸時代に発見された果物。
苦みがほとんどなく、非常に食べやすいです。ゼリーももちろん美味。
そんなこんなでサンマリンスタジアム宮崎で試合観戦。
地方球場としては最大規模を誇る、宮崎自慢の球場です。
試合が終わってすぐに宮崎市街地に戻ってきました。
宮崎は九州7番目の都市ですが、宮崎駅から橘通にかけてのエリアはかなり栄えています。
そんな橘通の路地裏にあるおぐらさん。
宮崎名物チキン南蛮発祥の店と呼ばれる、宮崎を代表する有名店です。
味の決め手はやっぱりタルタルソース。これが鶏むね肉とよく合うんです。
ボリューミーですが、わりとさっぱりしていてどんどん食べていけちゃいます。
何より、ご飯がおいしくてびっくりしました。こういうところに手を抜かないお店は名店になるわけです。
そんなおぐらは路地裏のかなり見えにくいところにあります。
それでも人は絶えないようでした。
一旦ホテルに荷物を置いて散歩します。
ドンキホーテや百貨店などなど立ち並び、買い物には困りません。
とても都会的です。
どこかにあると聞いたことはありましたが、「すみません回送中です」のバスは宮崎だったか!
そんなにへりくだらなくていいのに。
ゲームセンターを発見。なんだか場末の温泉街みたいな空気感…。
その横に極楽湯がありました。
この日のホテルはユニットバスだったので、お風呂に入りたかったのです。
天然温泉もあって旅行気分になれました。この下がボウリング場なので、汗を流しに来た団体客が多いようでした。
見慣れない自販機を見つけ一時停止。調べたところやはり宮崎にしかないものらしい。
風呂上がりによさそうなヨーグルッペという乳飲料を購入。
夜の宮崎もなかなかよいものです。こちらは南九州を中心として展開する百貨店である山形屋の宮崎店。
「やまかたや」なので注意が必要です。
先ほど購入したヨーグルッペとドンキホーテで買ったマンゴーサイダー、そして宮崎限定の霧島。
芋焼酎は普段ほとんど飲まないのですが、非常に自分好みでした。ハマってしまうかも…。
宮崎は全国最少、民放が二つしかありません。そのため、宮崎で「裏番組」とはもう一つの放送局のことを指すようです。
うーん、これはテレビ離れが進むなあ…。
2日目・鹿児島で試合観戦+鹿児島グルメ
朝の宮崎市街。誰もいない朝の繁華街を歩くのも好き。
このあたりのニシタチと呼ばれるエリアは1000軒以上の飲食店が立ち並びます。
地方では寂れてしまった繁華街も多い中、宮崎は焼酎ブームもあって現状は盛り返しているようです。
そんなニシタチには、宮崎ゆかりのアスリートの手形がありました。
王長嶋など、宮崎でキャンプしている巨人の名選手の手形もあったり…それなら何でもありになっちゃうような気もするけど…。
でも侍ジャパンのエース山本由伸投手は正真正銘宮崎の人です。
そんな宮崎には「朝うどん」という文化があります。
朝にうどんを食べること自体はそう珍しいことでもありませんが、宮崎では他と比べても朝から営業しているうどん屋さんが多いのです。
このきっちょううどんはその中でも特に繁華街に近いお店です。
朝うどんセットを頼んだのに、炭水化物+炭水化物とは…。
肝心のうどんはいりこを使っていて見た目よりも味が濃く、おススメされた青唐辛子を入れることでピリリと辛くなりしゃっきり目が覚めます。
飲んだ日の翌朝にもいいでしょうね。
橘通から宮崎駅に歩いて行くとビジネス街に移り変わっていきます。
職場と繁華街が隣り合わせなのはどこにでも見られる光景ですね。
宮崎駅にやってきました。
駅前も南国ムード一色です。
以前は宮崎駅前も往来が少なかったようですが、商業施設もいくつかできてそれなりに賑わうようになりました。
かわいいポストもありました。
駅構内はこちら。2面4線と決して大きい駅ではありません。
まさに陸の孤島・宮崎というか…。
駅の反対側には科学館があり、実物大のHロケットがあります。
科学館の中には世界最大級のプラネタリウムもあるらしい。意外と楽しそうなスポットだ…。
そのすぐ隣には庭園や広場がありほのぼのします。
そして宮崎らしく日時計も設置されています。
存在は知っていましたが実物を見るのは初めて。確かに時間がピタリとあっていて感動しました。
こちら側の出口にもヤシの木があります。
駅に入ると、Jリーグのテゲバジャーロ宮崎のコーナーがありました。
プロスポーツ空白地帯だった宮崎に初めて誕生したプロスポーツチームで、自前でスタジアムを作るなどなかなかに面白いクラブです。
またタイミングが合えば見に行きたいですね。
4線のうち3線が埋まる珍しい光景。
いろんな車両が入り乱れてなかなか楽しい。
そして今回乗る特急きりしまが来ました。
JR九州の特急車両はとてもデザインが凝っていてめちゃくちゃカッコいいのです。
車内もカラフルだったりいろんな設備があったりして車両は短いながらもとても楽しいです。
九州を特急で巡る旅とかやったら絶対楽しいでしょうね。
セブンイレブンで見つけた宮崎ご当地パンのじゃりパン、そしてマンゴーキャラメル。
じゃりパンはその名の通りクリームにじゃりじゃりする砂糖が入っていて、とても食感が楽しいです。
座席はこんな感じ。終点が近づくにつれてどんどん混んでいきました。
九州は特急の需要も大きいんですね。
いかにも田舎らしい風景が続きますが、都城などは少し建物も増えたりします。
やがて見えてくるのは、鹿児島のシンボル桜島!
二日連続で富士山、桜島と見れるとはなんと縁起のいいことか。
海に浮かぶ桜島は非常に美しい。キレイな稜線をしています。
そんなこんなで鹿児島駅に到着。
鹿児島駅前には割と何もなく、初めて降りた人はびっくりしてしまうかも。
しかし鹿児島の中心駅は鹿児島駅ではなく、九州新幹線の終点でもある鹿児島中央駅なのです。
ただし市電に関しては鹿児島駅が大きく、1系統と2系統の両方の終点となっています。
決して利便性の悪い場所ではないので、今後の再開発が期待されています。
そして球場最寄の鴨池停留所に到着。意外と乗車時間が長かった。
歩道橋から見る球場と桜島は絶景!
そして鴨池野球場に到着。鹿児島で野球を見るならここ一択です。
スタンド後方に見える桜島が最高。
ただ座席が狭いので、試合や食事を落ち着いて楽しむのは難しいかも。
ホークスが勝利し、意気揚々と引き上げます。
鹿児島ラーメンの代表格、ラーメン小金太に来ました。
カップラーメンなどにも展開されている、鹿児島屈指の名店です。
鹿児島ラーメンはなぜかお通しで大根の漬物が出てくるのが決まり。桜島大根…なのか?
さっぱりとしてポリポリ食べられます。
こちらがラーメン800円。
今どき800円でこのボリュームはスゴイ!チャーシューも肉厚だし満足感たっぷり。
スープも博多とんこつとはまた違った味わいでとてもおいしいです。これは人気になるのも分かる。
鹿児島の中心部は「天文館」と呼ばれています。
といっても別に博物館があるわけではなく、東京の「新宿」とか大阪の「梅田」とかと同じようなものです。
じゃあ天文館とは何かといいますと、江戸時代に作られた天体観測の研究施設を由来とするものです。
実際写真のように、床に星座が描かれていたりします。
天文館自体は明治時代くらいにはなくなったらしいのですが、大正時代から路面電車が開通、映画館や百貨店もできるようになり、「天文館」はいつの間にか繁華街一帯を指す言葉になりました。
ただし鹿児島中央駅が九州新幹線開通で活性化したり、郊外型の商業施設ができたことで、繁華街としての天文館の空洞化が問題にもなっています。
現在はその3つで鹿児島の覇権を争っている状態。とはいえ、新幹線がある鹿児島中央が有利であることは間違いなさそうですが…。
天文館に来たら、やはり食べたいのは鹿児島名物白くまの本家「むじゃき」!
今や白くまは全国のコンビニでも買えるほどの知名度がありますが、その大きなきっかけとなったのは、水曜どうでしょうの対決列島にてこのむじゃきの白くまが食べられたことでしょう。
ミスターと魔神が頭をキンキン言わせながら白くまをかきこむ様子は、多くの視聴者にインパクトを与えました。
それから時が経って、3人で白くまをじっくり味わっている姿はまた味わい深い。
その近くにあるローカルスーパーのタイヨーで買い出し。
よくある地方のスーパーという感じです。
天文館はビジネスビル、繁華街、歓楽街が入り混じっているのがまた面白いところ。
やっぱり鹿児島と言えばここという感じがするので、ぜひ生き残ってほしいです。
そんなこんなでホテルに到着。
こちらがむじゃきの白くま。
季節ごとに変わるいろんなフルーツとかき氷の組み合わせは、言われてみれば白くま以外でなかなか見たことがありません。
普段コンビニで買うから知ってる味とは言え、本家を食べるとまた違った感じがするものです。
鹿児島でもじゃりパンを売っていたので購入、あとは高千穂牧場の乳製品や芋焼酎など。
さすがに全部は食べきれなかったので、家に持ち帰りました。
宮崎に比べ民放の数が2倍!
やはり鹿児島の方が栄えているようです。
3日目・鹿児島グルメ
今回はホテルの最上階、10階の部屋でした。眺望もなかなか良き。
やっぱり朝の歓楽街を歩くのが好き。
人間の一番汚い部分が見える気がして。
鹿児島と言えばやっぱり桜島なんですね。
火山灰も降ってくるので生活するのはなかなか大変かと思いますが…。
朝の天文館。
朝の鹿児島市電。6時過ぎにはもう鹿児島市街を駆け抜けていきます。
昨日宮崎で見た山形屋の本店はこちら。
なんといっても建物が立派!めちゃくちゃ迫力があります。
この山形屋は創業1751年、神戸以西における百貨店第一号という、日本史にのるような歴史あるお店なのです。
毎年秋に行われる北海道物産展は売上高日本一を誇り、名実ともに日本トップクラスの百貨店です。
そんな北海道出身の加藤浩次がなぜかぶちぎれていました。山形屋とは関係ありませんが…。
ここには鹿児島市中央公民館があります。1927年開館、国の有形文化財に登録されている歴史的な建物です。
雰囲気もいい感じですね。
そしてこちらが薩摩のマスコットキャラクター、西郷隆盛。
鹿児島には至る所に西郷隆盛の銅像があり、本当に愛されているんだなと感じます。
近くには島津斉彬の銅像もあります。鹿児島の人は銅像が好きなようで、薩摩出身の有名人の銅像がたくさんあります。
そんな島津斉彬は、なんと照国神社で祀られています。
神格化してしまうほど鹿児島の人に愛されているのですね。
照国神社の一番の特徴はこの大きすぎる鳥居です。
すごい迫力です。
もちろん本殿があるほか、薩摩の歴史を解説しているコーナーもあります。
明治維新においていかに薩摩が大きな役割を果たしたかが自慢されていました。
境内にあるご神木もなかなか特徴的ですね。
さらにその近くには、ザビエルがキリスト教を伝来した地の記念碑がありました。
単純にすごく迫力があるモニュメントです。
本日のホテルもユニットバスだったので、朝風呂に入りに来ました。
この霧島温泉は朝から営業している銭湯で、街中にありながら天然温泉を楽しむことができます。
さすが火山の街鹿児島ですね。
飲泉も出来たので飲んでみましたが、少ししょっぱい感じがしました。おいしくはないです。
温泉飲んでおいしかった、と思った記憶ないんだよなあ…。
天文館にあるホテルを出て、鹿児島中央駅方面に向かいます。
鹿児島市電マンホールなどもあり。
薩摩の歴史を表現した銅像などもあり。
鹿児島市電はレールが緑地化されていて、目にも優しいです。
やっぱり市電のある街の景色は好きだなあ。
こちらにも銅像。
そして鹿児島のバスケクラブ、鹿児島レブナイズのマンホールもあり。
西郷隆盛と並ぶ薩摩の英雄、大久保利通の銅像もあります。
本当に鹿児島の人は銅像が好きみたいです。
鹿児島中央駅に到着しました。
九州新幹線の終点で、天文館より新しい建物がたくさん建っている感じです。
何より観覧車が目を引きます。
こちらが駅のコンコース。
ここから新幹線で北海道まで行ってみるというのもいつかはやってみたいところ。
駅前にもちょっとしたイベントが開けそうな広場があります。
鹿児島のもう一つのプロスポーツチーム、鹿児島ユナイテッドFCのコーナーもありました。
がんばれ鹿児島。
鹿児島中央駅から鹿児島空港まではおよそ40分。
鹿児島空港は中規模くらいの大きさでしょうか。
新幹線ができたとはいえ、まだまだ空港も健在です。
そんな鹿児島空港では、山形屋の名物である焼きそばを食べることができます。
といっても大きな特徴もない普通のかた焼きそばという感じなのですが、山形屋の食堂の売り上げの半分は焼きそばという鹿児島のソウルフードみたいです。
これを食べて鹿児島に帰ってきたことを実感する人も多いんでしょうね。
ソウルフードについて自分なりに考察した記事はこちら。
セットで黒豚の餃子も。ジューシーでとても美味しかったです。
鹿児島空港にはソラステージという展示室コーナーがあります。
空港の歴史が学べたり、飛行機に関する展示があったり、フライトシミュレーターがあったり、大人でも子供でも楽しめるスポットです。
暇つぶしになかなかいいです。
一番テンションが上がるのは、訓練でも使われている実際の機体の一部が展示されていること。
ここで休憩するのも楽しそう。
ソラステージから外に出ると展望デッキがあります。
飛び立つ飛行機と霧島の山並み。
そしていざテイクオフ!さらば桜島。
一眠りすると、千葉上空に到着していました。
あそこに見えるのはおそらく千葉マリンスタジアムでしょう。空から見るなんて新鮮だ。
そして海が近い。
そして大都会東京に到着。
家に帰って、鹿児島中央駅の地下で買ってきたお弁当をいただきます。
鹿児島の名物がギュッと詰まっていて大変美味しくいただくことができました。
鹿児島は刺身醬油も甘かったり独特の食文化があるのですが、やっぱり全体的に甘い味付けが多い印象ですね。
あとは鹿児島土産のかるかんなど。
セイカ食品の兵六餅、ボンタンアメ、さつまいもキャラメルは安くておいしいのでぜひどうぞ。
まとめ
以上、南国の宮崎・鹿児島を巡る旅でした。
今回は時間の関係上市内でグルメを中心に楽しむ旅となりましたが、いろいろ面白いものが食べられてとても満足です。
鹿児島は市内でじっくり観光もしたいし、桜島や指宿にも行ってみたいし、宮崎は天孫降臨の地高千穂にも行きたいしまだまだやりたいことがいっぱいあります。
九州新幹線にも乗ってみたいなあ。
その他の遠征記についてはこちら!↓