注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
【概要】
横浜DeNAベイスターズ総合練習場は、1987年開場、神奈川県横須賀市にある球場。
その名の通り、横浜DeNAベイスターズのファーム練習場であり、宿舎などファーム施設も併設されていた。
かつて前身の大洋ホエールズのファーム施設は多摩川→保土ヶ谷と転々としていたが、交通アクセスが不便だったり、スペースが十分になかったりといった不都合があった。
その結果親会社の大洋漁業(現マルハニチロ)の倉庫跡にできたのがこの練習場である。なお、保土ヶ谷にあった保土ヶ谷大洋球場は現在は横浜FCが運営するトレーニングセンターになっている。
球場の広さは横浜スタジアムとほぼ同じで、本番さながらの練習ができるようになっている。
ただ、イースタンリーグの試合は基本的に横須賀スタジアムを使うため、この球場で試合を観戦できる機会は限られている。
そして2019年、老朽化が激しい事、横須賀スタジアムまでのアクセスが良くない事から、ファームの施設を横須賀スタジアム周辺に集約、DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAとして生まれ変わる事となった。
そのため2019年を持ってこちらの練習場は閉鎖。跡地は海上自衛隊の施設として使用される事になっている。さすが横須賀。
今回は試合を観戦したわけでなく、横浜スタジアムがXリーグの関係で使用できなかったためにこの球場で開催された、クライマックスシリーズのパブリックビューイングの様子をお伝えしたい。今考えるとこの球場の最後の晴れ舞台だったのかも。
【アクセス】
最寄まで★★☆☆☆
最寄は京浜急行安針塚駅またはJR田浦駅。ターミナル駅からは遠く、アクセスは悪いかなあ…。
ちなみに今回はせっかくなので田浦駅から行って安針塚駅から帰ってみた。
なお田浦駅はトンネルの影響でホームの長さが十分に取れず、電車がはみ出る駅として一部のマニアには有名な駅である。
最寄から★★★☆☆
最寄からはそれぞれ徒歩10分ちょいで、案外駅からはそんなに距離はない。道中はコンビニすらまともにないけど。
【観戦環境】
こんな僻地で、しかも野球を目の前で見れるわけでもないのに、かなりの人が来ていた。みんなどんだけ野球好きなんだ…(ブーメラン)。
この頃の反省を生かしてか、2017年は基本的に横浜スタジアムでパブリックビューイング出来るようにスケジュールを組んでいたように思う。グッズや飲食で儲けられるからね。
ちなみに観客席はバックネット裏に400席程度あるのみ。一回試合を見てみたかったなあ…。
【雰囲気】★★★★★
この写真は別にお祈りを捧げているわけではなく、バンザイしてるところである。
場所がどこだろうと、ファンの一体感は同じだ。ボコボコに負けたけど。
周りにコンビニすらないので野球に集中出来る環境だなあと思った。寮にいる選手は楽しみがなさそうだが…。
ちなみにチアの人たちも何人か来ていた。こんなところまでお疲れ様です。
地味にオーシャンビュースタジアムである。夕焼けが綺麗。
練習場と思われる施設。ここに選手はもういない。
【グルメ】
飲食の販売はおろか、グラウンド内での飲食は禁止だった。当たり前だけど。
なんにもお金は儲からないのにこういうイベントをしてくれたDeNAには感謝である。
今後パブリックビューイングをするときはハマスタやスカスタを使って存分に儲けて欲しいといちファンは思う。
【満足度】★★★★☆
パブリックビューイングという形ではあったが、球団の歴史の一端に触れることが出来たのは貴重な経験だった。ここで選手が流した汗は今後も無駄にはならないだろう。
数年後訪れてみると、そこにはまるで何もなかったかのように痕跡が残っていなかった。
千と千尋の神隠しのラストシーンで、千尋が振り返っても元いた場所が跡形もなく消え去っていた時のような寂寥感を覚えた。
わずかに残るのは、公民館と思しき施設に下がるいくつかのベイスターズの旗のみであった。
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