注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】
横浜国際総合競技場(日産スタジアム)は、1998年開場、神奈川県横浜市にある競技場。Jリーグの横浜F・マリノスのホームスタジアムである。
マリノスの観戦記はこちら。
さて、横浜という街はとにかくスポーツが盛んである。
ざっと思いつくだけでも、
・横浜DeNAベイスターズ
・横浜F・マリノス
・横浜FC
・Y.S.C.C.横浜
・横浜ビー・コルセアーズ
・横浜エクセレンス
…などなど。これ以外にもアイスホッケーのチームなど数え切れないぐらいのスポーツチームが活動している。
そんな中、2022年横浜に殴り込みをかけてきたチームが登場した。それが今回のラグビーリーグワン、横浜キヤノンイーグルスである。
創設は1980年。当時はキヤノンラグビー部として活動し、2010年にイーグルスの愛称がつく。
2012‐13シーズンにはトップリーグに昇格、ラグビー日本最高峰の場へ舞台を移した。
そして2022年、ラグビーリーグワンの開幕時に1部リーグへの振り分けが決定。新たに横浜をホームタウン、そして大分をセカンドホストタウンに設定。
本格的に横浜での戦いが始まった。
基本的なホームスタジアムは同じ横浜市内のニッパツ三ツ沢球技場を設定しているが、秩父宮ラグビー場、昭和電工ドーム大分、そしてこの日産スタジアムをほぼ同じような頻度で使用しているようだ。
今回は、ラグビーワールドカップ決勝も行われた、日本最大級の日産スタジアムでの試合を観戦した。
それ以外のホームスタジアムのご紹介はこちら。
【アクセス】
最寄まで★★★★★
最寄はJR、横浜市営地下鉄の新横浜駅。新幹線も全列車が停車する、遠征民にも優しいスタジアム。
駅ビルもたいそう立派だ。
最寄から★★★★☆
新横浜駅からは徒歩15分ほど。
碁盤の目のように道があるのでどのような経路をたどってもいけるが、川沿いの道を進んでいくのもまた良い。
ま、きれいな川ではないけど。
いずれにせよ、要塞のような巨大なスタジアムが見えてきた時の感動はどの道順でも同じだ。
【観戦環境】★★★☆☆
ピッチ全体の動きは見やすいが、相変わらず距離が遠く選手は豆粒のように小さい。
好きなスタジアムなんだけど、どうにも観戦に適しているとはいいがたい。
引きで見ると、それがより顕著になる。
距離の遠さは1階席でも変わらないので、個人的には2階席の方が見やすいのかな、と思う。
ちなみに、新横浜駅に近いのは東ゲートのバックスタンドの方。そういう意味ではバックスタンドの方がオススメ。
メインスタンド向かって左。
メインスタンド向かって右。基本的には均質なスタジアムで、どこからでも見やすい、悪く言えば面白味に欠けるスタジアムである。
1階コンコースはかなり広いが、人が多く入る試合ではこれでも混みあう。
幸か不幸か、この試合では観客が1万人もいなかったのでかなり歩きやすかった。
【雰囲気】★★★☆☆
トライなどいいプレーが決まるとどっと盛り上がり、スポーツ観戦のだいご味を味わえる。
とはいえ、収容人数7万人を超える日産スタジアムはあまりにも大きすぎるか…。さすがに左右のスタンドに誰もいないのは寂しい気持ちになる。
今はまだニッパツ三ツ沢で試合をやるのがちょうどいいかな・・・。
ただ、中の装飾はイーグルスの赤に染まっていて、やる気とお金はあることがうかがい知れた。
まだまだ始まったばかりですからね。
【グルメ】★★★★★
外の広場には、マリノスの試合でも見られるキッチンカーが散見された。
その辺りはマリノスのノウハウをうまく生かしているようだ。
厚木ホルモン。やっぱりホルモンは間違いないおいしさだ。
更に、マリノスの試合でも名物となっているマクベス。
チーズがとろーりとけて相変わらずうまい。見た目よりぎっしり中身が詰まっていて、一つで十分お腹が膨れる。
そして最後は、マスコットであるカノンちゃんの回転焼。とてもかわいいし、とてもおいしい。
記事も白と黄金の二種類、中身も粒あん、白あん、カスタードの三種類から選べるというバラエティの広さもすごい。
またセカンダリーホストタウンが大分ということで、すぐ隣では中津唐揚げを売っていた。その近くには温泉県大分をアピールする足湯もあった。
スタジアムの外だけでも十分楽しむことができる。
【街との一体感】★★☆☆☆
横浜駅のエスカレーターには、一時的にではあるがイーグルスのポスターが貼られていた。
更に市営地下鉄の中づり広告にもポスターが見られた。
そして日産スタジアムの最寄新横浜駅にもポスターが貼られていたり、
スタジアム外のビジョンにも選手の顔があったり。
とにかくお金とやる気はあることは十分伝わってきた。
とはいえ、プロスポーツひしめく横浜で新しくファンを増やすというのは、それなりの時間と手間がかかることだと感じる。
まずは焦らず、横浜になじむために一つ一つ地道にやっていくのが大事だろう。
それと同時に、リーグワン自体の存在感も大きくなっていくことも非常に大事なことだ。これに関してはイーグルスだけでどうにかなることではないが…。
【満足度】★★★☆☆
試合自体は非常に接戦で楽しめたが、もっと盛り上がるには全体的にはまだまだ時間がかかるかな、という印象。
とはいえこの試合を観戦した2021‐22シーズンはイーグルスとしても、リーグとしてもまだ1年目。
これから5年、10年と続いていくことで地道にファンを増やすことができるだろう。
それまで、努力を続けていくことが一番難しいのかもしれないが…
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