注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
今回は島根スサノオマジックおよびガイナーレ鳥取の試合観戦のために松江市総合体育館およびオールガイナーレYAJINスタジアムを訪れた時の遠征記を紹介します。
以前山陰を旅した記録はこちら。
日本の中でもかなり地味な山陰地方。
アクセスも非常によろしくないのですが、いざ行ってみると魅力がたっぷりあることに気付きます。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
0日目・岡山グルメ

本当はサンライズ出雲で山陰に行く予定でしたが、満席で断念。
そこで夕方新幹線で岡山へ行き、朝一の特急に乗って山陰に行く「疑似サンライズ出雲」計画を立てました。

そんな最初の宿場岡山にて「隠岐の島ラーメン」なるピッタリの夕食を発見。
早速山陰の味を楽しめて大満足です。

なんと替え玉も無料でついてくるサービスっぷり。助かりますねえ。

関西でもトップクラスの安さを誇るら・む〜マートに来てみました。
ペットボトルの水が27円で売っている摩訶不思議なお店でした。

意外とファジアーノ岡山ではなくトライフープ岡山や岡山シーガルズがプッシュされていました。
頑張れ岡山。

市電に乗ってホテルで一泊しました。
この日のホテルも3000円という破格でした。ベッドしかなかったのでめちゃくちゃ狭かったですけど。
1日目・松江グルメ+松江で試合観戦

朝一で岡山駅へ向かいます。

わずかに自然を感じたり。

朝ごはんはら・む〜マートで購入した福井名物(なぜ?)のボルガライスに27円のお水、そしてさすがに健康を気にしたセブンイレブンのサラダ。
3割引きなのでこのお弁当も大体200円ですよ。どうかしてますね。
味はまあ特別おいしいことはありませんが、普通な感じでした。十分です。

こちらがサンライズ出雲のつもりで乗る特急やくも。
やくもは1972年の山陽新幹線岡山駅開業に合わせて営業を開始した特急。
あまりの乗り心地の悪さに、ゆったりはくもをもじって「ぐったりはくも」などと揶揄されましたが、2024年に新型の273系を投入。
かなり乗り心地が改善されたとのことで、それも楽しみに乗りに来ました。
サンライズのチケットが取れなかったのが幸いしましたね。

車内には全席コンセントがついているなど快適そのもの。
実際乗り心地もほとんど気にならないくらいで、なんならぐっすり寝てしまいました。
またやくもの車内では山陰出身のOfficial髭男dismの楽曲が使われており、岡山からの下り列車では「I LOVE...」が流れます。
個人的には車内で流れるピアノバージョンの方が切ない感じがして元曲より好きかも…。

もちろんトイレなどの施設も充実しています。新型車両はスゴイです。
以降やくもの旅路をお楽しみください。














2時間半をかけて松江に到着。雲形の駅名標がかわいいです。

美肌県しまねに着きました。
天気が悪いことで肌の保湿ができるとのことです。物は言いようってやつだ…。

松江駅にはお土産店等も充実し、とても便利です。

松江のマンホールはこんな感じ。やはり松江城ですね。

松江には宍道湖と中海を結ぶ大橋川が流れています。
松江は「水の都」と呼ばれることもあり、本家イタリアのベネチアより橋の数は多いのだそうです。

松江城風のポスト。

街中には説明書きなんかもあります。城下町であることを感じさせますね。

松江のローカルスーパーラパンを発見。
品質にこだわったかなり高級志向のスーパーのようです。

とりあえず飲みたかった白バラコーヒーを購入。
白バラは大山乳業農業協同組合のブランド名で、山陰の牛乳と言えば白バラなのです。


街がまるごと博物館みたいな感じですね。こういう街は歩き甲斐があります。

こっちのマンホールはより鮮やかですね。「OSUI」ですけど。

松江は水の都だけあって遊覧船も回っています。
これでのんびり街めぐりするのもいいですね。

ここまで来てさすがに松江城にいかないわけにはいきません。

こちらは堀尾吉晴像。松江城を作った人です。

ここから松江城がチラ見えしてます。

お城では石垣を見るのが楽しいということを最近知りました。
石垣は建物と違って残りやすいので、各所の比較がしやすいのです。

松江城の説明書き。

そしてこちらが松江城。国宝であり、現存十二天守の一つです。
天守は明治時代に解体される予定だったところ、地元の有志によって買い戻され免れたという歴史があります。
松江の人の想いが詰まった、まさに松江のシンボルです。




中は前回も見たのでサクサクと進みます。
松江城は割と広いし階段も現存天守では緩めなので歩きやすいです。



天守からの景色は山あり水あり市街地ありで見どころ満載です。
いい景色ですねー。

今日の目的地松江市総合体育館も見えます。

人も多くなってきたので撤退します。

石垣を見ながら。地味だけど迫力ありますよね。

ここでは馬を洗っていたので馬洗池というらしいです。

隣には護国神社があります。

更にその近くにある神社は、小泉八雲ゆかりの地。

お濠を出て城外へ。遊覧船のコースにもなっています。

こちらは小泉八雲記念館。
小泉八雲は1850年今のギリシャ生まれ、出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーンといいました。
1896年日本国籍を取得し、小泉八雲と名乗るようになりました。
八雲というのはもちろん在住していた松江にちなんだ名前です。
とても興味はあったのですが、時間がなく入ることは断念しました。
小泉八雲という人が何を考えて生きていたのか、とても気になります。

その近くに八雲の像がありました。
左目を失明したのがコンプレックスだったらしく、写真を撮られるときは左目を隠していたそうです。

他にも武家屋敷があったりして、江戸時代の姿が偲ばれます。

もちろんここも遊覧船のコースです。
橋がめちゃくちゃ低くてくぐるの大変そうですね。

くいっとした道路、城下町らしくてなんだかいいですね~。

こちらの橋が松江城の中で一番風情があるかもしれません。

実は松江は日本で唯一原発がある県庁所在地です。
事故以来逆風の原子力発電ですが、果たしてこれからどうなるやら…。

こちらは島根県庁。大きくはありませんが、キレイな建物です。
なお島根県の人口は全国46位。そして47位は隣の鳥取県。がんばれ山陰…

島根の牛乳、飲みましょう。

柳の垂れる景色はなんとなく新潟を思い出します。日本海側だからでしょうか。

お昼になったのでご飯にしましょう。レトロな雰囲気のレストラン西洋軒へ。

名物はなんといってもカツライス。
松江名物のカツライスは、ここ西洋軒が発祥と言われています。
ご飯の上にとんかつを乗せ、その上からデミグラスソースをかけた一品。カツカレーに似ていますね。
サクサクのカツが結構軽めで、ソースをまとってもサクサクの食感が残りご飯によく合います。
松江に来たらとりあえず食べておきたいグルメですね。
お昼時になると混みあうので、開店ピッタリに行くのがオススメです。

街を歩いていると至る所にポスターが貼ってありました。
松江を挙げてのお祭りのようです。

小泉八雲とその妻をモデルにした朝ドラをやるみたいです。
こうやって現地に行くと地方活性に朝ドラが活用されている様子がよく分かります。

こちらは松江市役所。
現在建て替え中ですが、完成した方の建物はとってもキレイです。

その近くに温泉スタンドがありました。
ポリタンクに貯めれば家で温泉気分が楽しめるそうです。やってみたいですがさすがにポリタンクは持っていません。

というわけで松江唯一の銭湯ちどり湯に入りました。
手軽に温泉を楽しめる最高の施設でしたね。疲れた体をリラックス。

お風呂から出たところに牛乳を発見。

先ほど島根の牛乳を宣伝されたので飲まないわけにはいきません。
火照った体に染み渡る最高の一本でした。風呂上りには牛乳って日本人の遺伝子に刻まれてます。

少し歩くと松江しんじ湖温泉駅。

以前山陰に来た時はこの鉄道を使って出雲から松江へ移動したのでした。
出雲大社に行くには一畑電車が便利です。

なんかカエルさんがいました。

道すがらPANTOGRAPHというオシャレなパン屋さんを発見。
一度通り過ぎましたが、こういう出会いは大事にしようと思いなおしパンを購入しました。
旅のだいご味は一期一会。良いパン屋さんに出会いました。

こういう交通系のスローガンで高齢者に向けたメッセージって意外に珍しい気がします。
それだけ日本も高齢化が進んだということでしょうか…。

ここは中学校と県庁の跡地だったようです。

竹島は島根県に属しているため、それに関連した資料館があります。
前回見たので今回はスルー。

またも県庁前へ。
気持ちのいい広場になっていますが、場所柄あんまりのんびりはしにくいです。

岸清一さんは近代スポーツの父と呼ばれた、私にとっては頭の上がらない人物です。
この人のおかげで私は旅を楽しめています。

松江のもう一つのローカルスーパーみしまやを見学。
こちらはだいぶ庶民派なスーパーでした。

遊覧船はいくつか乗り場があります。
島根スサノオマジックとのコラボで屋根に選手の写真が貼ってありました。

実に良い天気です。

橋と松江の街。

このあたりが中心の商店街でしょうか。ちょっとしたアーケードになっていますね。

このあたりもそれなりに賑わっていそうです。

続いて島根県立美術館へ。

建物自体も開放的で、特に用が無くても入ってみたくなります。

葛飾北斎を初めとした多種多様な展示がされていました。
かなり本格的な美術館で、非常におススメです。水の都だけあって水をテーマにした作品を集めたブースもあります。

宍道湖は夕陽が非常にキレイ…ですが、さすがに早すぎました。
夕方には試合を見に行かないといけないので。

鳥が飛んでいきました。

宍道湖から松江駅へ歩きます。

ここには錦織圭選手を応援する旗がいっぱいありました。
そうか、錦織選手は島根でしたね…。小さいころから世界を転々としていたと思うので、島根にどれほど思い出があるのか知りたいです。

松江駅に戻ってきました。

駅前にある一畑百貨店は2024年の1月14日に閉店してしまいました。
地方の百貨店はどこも苦境ですね…。跡地がどうなるのか注目です。

一方こちらのイオンは元気そうでした。アニメイトまであります。

空っぽになった百貨店の建物が哀愁を誘います…。
駐車場は使われているのでしょうか。


今回も前回と同じお宿にしました。

先ほどのスーパーやパン屋さんで買ってきたパンや総菜です。
これだけあれば3日分の朝食になりそうです。

またも川を渡ります。

ここから見る夕焼けもキレイでしたよ。

アリーナの中にも火の玉がありました。

試合が終わるころにはほぼ10時になっていました。
自分はホテルまで歩けるからいいけど、なかなか遠方から来るのは厳しいですねえ…。
まとめ
以上、やくもで行く松江の旅でした。
もちろん飛行機でビュンといっちゃうのもいいですが、鉄道でのんびり(といっても新幹線と特急ですが…)いくのもまた乙なものです。
続いては後半戦、松江から一路東へ向かいます。
その他の遠征記についてはこちら!↓