スタ辞苑〜全国スタジアム観戦記〜

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横浜スタジアム(改訂版第3版)~ハマスタ150年の歴史をたどる~

注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大の情報を元にしています

【概要】

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横浜スタジアムは、1978年開場、神奈川県横浜市にある横浜DeNAベイスターズの本拠地。

 

横浜生まれ横浜育ち横浜在住の筆者にとってホームスタジアムと言える球場であり、このブログにおいても2度ハマスタの記事を書いている。

sportskansen.hatenablog.jp

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筆者がスポーツ観戦好きになったきっかけもハマスタである。

sportskansen.hatenablog.jp

 

さて、今回は2023年6月2日~4日にかけて行われたイベント「GET THE FLAG! SERIES 2023」に合わせ、今一度ハマスタの歴史をたどることにする。

こちらはベイスターズが最後に日本一に輝いた1998年の復刻ユニフォームを着用するイベントで、6月2日が横浜開港記念日であることも無縁ではないだろう。

改めてこれまでの歴史を振り返るにはちょうどいい機会ということだ。

 

前史をたどると、その始まりはなんと1876年にできたクリケット場にまでさかのぼる。

横浜が開港したのが1859年だから、移住から17年経って生活が落ち着いたアメリカ人が集まって遊び始めた、というイメージだろうか。

 

いずれにせよこれは1920年代に完成した甲子園球場や神宮球場より50年近くも前のことで、さすが港町横浜らしい歴史と言えよう。

1896年には旧制第一高等学校と横浜クリケットクラブ(米国人チーム)の国際試合が行われたことから、横浜は「日本野球発祥の地」ともされている。

 

当時このあたりは外国人居留地であったが、1899年には日本に返還され、その頃にはまた新しく横浜公園球場ができた。

とはいえ今の横浜スタジアムとはホームとセンターの向きが逆だったので、横浜スタジアムの原型、というわけでもないらしい。

 

そんな横浜公園球場も、1923年に発生した関東大震災により崩壊。その復興のシンボルの一つとして、新たに球場が建設された。

この球場はホームとセンターの向きも横浜スタジアムと同じで、貴賓席も置かれるなど当時としてはなかなか豪華なものだった。

 

この球場の大きなトピックとしては、1934年に日米親善試合が横浜で行われたことだろう。

この大会ではベーブルースやルーゲーリックといった往年のレジェンド選手が来日し、沢村栄治らと対戦した。

 

しかし1942年に第二次大戦が激化すると球場の使用は停止され、スタンドは収容所として使われるようになった。

1945年に敗戦が決まると、今度は米軍に接収されてしまった。

 

ただ、接収されたとはいえ球場としては使われていたようで、プレーしたルーゲーリックにちなみ「ルーゲーリックメモリアルスタジアム」と名前が付けられた。

接収中の1948年には日本初のナイトゲームとなる立教vs慶應が、そして同年8月17日には日本初のプロ野球ナイトゲームである巨人vs中日が行われた。

 

当時ナイトゲームは大変珍しかったため球場には2万人が詰めかけたが、選手や審判にとっても初めての試みであった。

そのためデッドボールやエンタイトルツーベースなどが乱発し、外野にボールが飛ぶと他にもボールが3つも4つも転がっていた(練習後拾い忘れたらしい)などいろいろハプニングも多かったらしい。

 

1952年に接収が解除され横浜市に返還されると、「横浜公園平和野球場」と改称され、市民には平和球場と呼ばれ親しまれた。

プロ野球の他高校野球や社会人野球、さらにはボクシングの試合なども行われたが、1970年ごろには球場の老朽化が大きな問題となっていた。

 

そうして1978年、完成したのが現在の横浜スタジアムである。ここに至るまで本当に長かった…。

同年、大洋ホエールズが川崎球場から移転してくるのだが、それに際して川崎市やロッテともいろいろもめてしまった歴史がある。

そちらについては川崎富士見球技場の記事を参照されたい。

sportskansen.hatenablog.jp

 

横浜スタジアム開場当初の大きな特徴としては多目的スタジアムであることで、日本では初めて可動式のスタンドやマウンドを取り入れている。

可動スタンドについてはエキサイトシートができたことで実質動かせなくなってしまったが、こういった多目的設計により野球以外のスポーツイベントや音楽興行が横浜でも行われるようになった。

 

例えば長年横浜国際女子駅伝の発着会場となったり、1994年には何と横浜フリューゲルスがサッカーの試合を行ったこともある。

音楽ライブの会場としても、頻度こそ減少しているもののTUBEやゆず、いきものがかりといった多くのアーティストが使用しており、横浜音楽ライブのメッカとして定着している。

 

まだまだ書き足りないこともあるのだが、あまりに長くなるのもアレなので今回はここまでとする。

何せ150年も歴史があると書いても書いても面白いエピソードが出てくるのだ…。そんなわけでまだまだハマスタには通い詰めたいと思う。

 

2024年、横浜DeNAベイスターズが下剋上の日本一を達成!

これまでの球団史を振り返りました。

sportskansen.hatenablog.jp

【アクセス】

最寄まで★★★★★

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最寄はJR関内駅。横浜駅から二駅、横浜のビジネス街の中心駅でもある。

ゆえに平日は仕事を終えたサラリーマンも集ってくる。土日と平日で客層の違いを感じられる球場だ。

 

最寄から★★★★★

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関内駅からは信号を挟んで徒歩1、2分。これ以上に立地のいい球場は今後日本ではなかなか出てこないだろう。

 

【観戦環境】★★★☆☆

この項目に関してはに関しては以前の記事も併せてどうぞ。

sportskansen.hatenablog.jp

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今回の席はウイング席のライト側最上段。

個人的には、

①値段が安い

②言うほど見にくくもない

③スペースに比較的余裕がある

といった事情でウイング席がお気に入りだ。トイレもキレイだしね。

 

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しかし最上段ともなるとさすがに高い。角度も急だし、グラウンドからも遠いし、合わない人には合わないだろう。

でもいい運動になる。

 

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最上段からは周りの建物に負けず劣らずの高さからの景色が見られる。

もはや横浜スタジアムは高層建築の一つだ。

 

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一方で球場前には噴水などありのんびりした景色も楽しめる。

 

【雰囲気】★★★★★

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このあたりは以前の記事にも残しているので割愛。

これらの写真があればハマスタの魅力を伝えるには十分だろう。後は実際に足を運んでみてください。

 

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今回の主題はハマスタの歴史

コンコース内には上記で述べたハマスタ150年の歴史が描かれている。

 

ここをじっくり読むだけでかなり勉強になるはず。その暇があるかどうかは知らんけど(ハマスタはやることも多いので)。

そしてこの中央にひっそり飾られているのがルーゲーリックとベーブルースのレリーフだ。

 

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横浜スタジアムの開場は1978年で、スタジアムの入り口にも「SINCE 1978」と書いてある。

でもクリケット場時代までさかのぼれば開場1876年とさらに100年以上の歴史が積み重なる、日本でも屈指の面白い歴史を持つ球場なのだ。

 

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もちろん大洋ホエールズから始まる球団の歴史も展示されている。

優勝した場面は壁一面の大きな写真として目立つようになっている。

 

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スタジアムがある横浜公園にも、その長い歴史を刻む説明書きがある。

ここをじっくり読むのも面白い。

 

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その近くには横浜スタジアム開場と同時に作られた見事な庭園がある。横浜スタジアムの隠れた名所である。

 

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一応東京オリンピックの開催を記念した展示もあるが、だいぶ地味だ。

しかし大会自体の意義はともかく、これを口実に球場を大きくすることができたんだから、横浜スタジアムにとってのオリンピックの意義はとても大きかった。

ハマスタの政治力はどうやら国をも動かせるほど強力なようだ。

 

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実はハマスタの中には剣道場もあるのだが、そちらについては詳しく分かったら記事にしてみたい。

そうとう歴史は長いようで、移り行く横浜公園や横浜スタジアムをこの場所で静かに見守り続けているようである。

 

【グルメ】★★★★★

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今回は新しく出来て気になっていたボールパークバーガーを購入してみる。

球場の外にお店がある。

 

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箱からしてなんかカワイイ。

 

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これは…絶対うまいバーガーだ!

実際、相当うまかった。ちょっとデカすぎて食べにくいが、そんなとこは気にせずかぶりつこう。

 

そしてお値段も球場グルメとしてはトップクラスの2100円

でもうまいバーガーを食べたいなら、それだけのお金は出せるクオリティではある。

 

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それから安定のベイカラ。こおれうまいんだよね。

初めて食べたときはハマスタでこんなおいしいものが食べられる時代になったのかとびっくりしたよ。

 

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あと夏には忘れちゃいけないみかん氷。これだけは長年ハマスタの定番として君臨し続けている、

昔に比べてだいぶ値段は上がったけど、これがある限りハマスタは変わらない

みかん氷が無くなるときはハマスタも無くなるときだ。

 

【街との一体感】★★★★★

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駅前にはいつの間にかアート作品ができていた。

モチーフは不明だがなんとなくベイスターズっぽい感じがしないでもない。

 

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たまにはベイスターズ通りを歩いてみる。

1998年のベイスターズ日本一を機に設定された…と思う。

 

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ボランティアが整備しているとのことだが、ロゴは98年の日本一の時から変更なし。

未だにちゃんと整備されているのかな…?

 

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もちろんベイスターズのフラッグがある。こちらはDeNAになってからの新しいもの。

 

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こっちも2023年のものだ。

 

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こちらは1998年の日本一を記念して設置された選手の手形

これを早く新しいものに変えて、1998年の呪縛からベイスターズファンを開放して欲しいのである。

 

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パーキングまでI☆YOKOHAMAしてる。

 

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通りの終わりにも先ほどと同じ看板が。

 

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その隣の日本大通りにもベイスターズの旗が並ぶ。昔はこんなのなかったよ…。

 

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その隣にあるオシャレなレンガの建物にはベイスターズのカフェがあったり、オシャレなベイスターズグッズを売っているショップがある。

十分普段使いできるものもあるので是非。

 

【満足度】★★★★★

今回はハマスタ150年の歴史という観点で記事を進めたが、かなり面白い歴史が分かったのではないだろうか。

少なくとも私はとても興味深かった。

 

これからも横浜スタジアムは掘れば掘るほど面白いものが出てきそうなので、これからも相変わらず何度も訪れることにする、

というか単純に言うと、ハマスタが大好きなんだよね。

 

 

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