注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大前の情報を元にしています
今回は松本山雅FCの試合観戦のために長野県松本平広域公園総合球技場(サンプロ アルウィン)を訪れた時の遠征記を紹介します。
試合観戦の模様はこちらをどうぞ!
松本は「岳都」「楽都」「学都」の三つの「ガク都」として有名ですが、今回は日本アルプス、音楽ではありませんが芸術、そして開智学校とそれぞれの要素を楽しむことができました。
また私は長野県のグルメは本当に大好きなのですが、今回の旅でもいろいろな信州グルメを楽しむことができました。
全体を通して観光都市としてのポテンシャルの高さを感じました。
簡単な旅程は下記のとおりです。
それではごゆっくりどうぞ!
1日目・松本で試合観戦+松本グルメ
特急あずさで松本に着きました。快適だし、景色もいいのでずっと乗っていられます。
松本駅にはお城口とアルプス口がありますが、こちらのアルプス口に降りても特に何もありません。曇っててよく見えないし。
こちらがお城口。大通りもありなかなかに栄えてます。
旅先のこういう何気ない川と山の景色大好きなんですよね。
川から一本ずれるとこちらの縄手通りに入ります。いかにも観光地という感じで歩いているだけで楽しいです。
道中、なんだかとても味のある通りを発見。
こんなところにまでしっかり松本山雅のポスターがあるのがすごいです。街の隅々にまで松本山雅がいきわたっています。
やっぱり松本に来たらそばを食べないと始まりません!いいお値段はしますが、やっぱりおいしいです。
途中五平餅を見つけたので思わず買っちゃいました。うるち米を粒が残る程度にすりつぶしてタレをつけて焼いた信州のおやつです。
甘辛くておいしい。
途中、松本山雅の名前の由来となった喫茶山雅を発見。といっても元々の喫茶山雅はつぶれていて、こちらはクラブが逆に復刻したお店です。
クラブの歴史を感じ取ることができます。
こちらは旧制高等学校記念館。「学都」松本の一端を担う建物で、現信州大学のもととなった旧制松本高等学校であったものです。趣があってとてもよろしい。
またこの建物は一部公民館として使われており、中からは「信濃の国」を合唱しているのが聞こえてきて、とても感動しました。ある意味「楽都」松本を楽しめたと言えるかも。
信濃の国は長野県の県歌で、とりわけ仲の悪かった松本と長野の間を取り持つ歌として長い間歌われてきました。今では日本一有名な県歌とも言え、なんと長野オリンピックの開会式でも演奏されました。
今でも松本山雅や信州ブレイブウォリアーズなどのスポーツチームの応援に大変重宝されています。
「未来へつながるコーラスリレー」信濃の国50周年記念ムービー
こうやって街を歩いているだけで信濃の国が聞こえてきたので、本当に地元に根付きまくっている歌なんですねえ。
いったんホテルにチェックイン。途中で松田乳業の牛乳を見つけて買ってきました。
富より健康っていい言葉ですよね。歳を取るにつれてこの言葉が染みわたるようになってきました。
もちろん松本の牛乳ですから濃厚でたいへんおいしゅうございます。
いったん落ち着いたら試合を観戦しに行きます。この時の模様は一番上のリンクからどうぞ。
そりゃもうすごい一体感でしたよ。大変感動しました。これはJリーグが生んだ傑作と言っても過言ではない。
さあ松本に戻ってきました。スタジアムグルメは食べましたがホテルに戻る前に一杯〆を食べに行きます。
麺匠 佐蔵で信州味噌を使った味噌ラーメンを食べました。
北海道なんかも味噌ラーメンは有名ですが、そちらとは全然テイストが違います。
味噌の甘みが感じられ非常においしいです。知名度は北海道の方があると思いますが、個人的には北海道の味噌ラーメンと甲乙つけがたいぐらいおいしい。
関東にももっと広まらないかなあ。広まらないならまた松本に行くしかないな。
2日目・松本観光+松本グルメ
朝食は買っておいた小松パンの牛乳パンと味噌パンを食べます。牛乳パンは信州のご当地パンで、小松パンのものがとくに有名です。
中にクリームがぎっしり詰まっており、しっとりとしたパンとの相性は最高。
とっても美味しいのですが、とんでもないボリュームのため味噌パンはこのタイミングでは食べられませんでした。二人で一つくらいでいいかもしれないです。
ちなみに味噌パンの方は…飲み物と一緒に食べるといいかもしれないですね。
天気が良ければ上高地にハイキングに行く予定だったのですが、あいにく雨が降っておりましたので松本観光に切り替えました。こういう切り替えはとても大事です。
早速松本城の方に行ってみます。
立派ですねえ。松本城は国宝に指定されており、日本では他に姫路城、彦根城、松江城、犬山城しかありません。犬山城だけ行けてないなあ。
松本山雅と並ぶ松本のシンボル、アイデンティティと言えます。
中も大変立派です。
お城と言ってもただの資料館みたいになっているところもありますが、こちらは日本に12しかない現存天守ですからそのまま残っています。お城の中の雰囲気ってとっても素敵ですね。
とんでもなく足が冷えたり、とんでもなくきつい階段を上ったりするとお城に来た実感が湧きます。お城には荷物を減らして動きやすい格好で行きましょう。
残念ながら私には知識がありませんので、「松本城は~~という構造で~~」などという解説はできません。
知識があると旅はますます豊かになります。知識がないと階段きついな~とかで終わってしまいます。
旅をしている時の言動でその人がどういう人生を送ってきたかが大体わかりますよね。怖い怖い。
毎日ちゃんと考えながら生きていきましょう。
女の人も武器作ったりしてたんだなあ。男だけかと思っていた。
上も近づいてきて陽の光が増えてきました。城主がこもるときは大体この辺にいたそうです。
この前言われてハッと気づいたんですが、城主って戦でもなければ天守閣にこもったりしないそうですね。
言われてみれば、エレベーターもないのにいちいち階段を上ってこんなところに暮らすのは大変すぎますわ。おちおちコンビニにも行けません。
一番上に着きました。景色は良いですが、平城なのでバツグンにいいってわけではないです。
それでもここいらでは一番高いでしょうか。
続いて旧開智学校に来ました。なんとこちらも国宝に指定されています。「学都」松本を象徴する建物です。
松本城に比べるとマイナー気味ですが、個人的には松本城よりも身近に感じられる大変興味深い建物でした。
なぜなら、ここは小学校だからです。お城に通っていた人はいないと思いますが、小学校なら大抵の人が6年間通っています。
だから、文明開化のころに作られた歴史ある建物なのにどこか懐かしさを感じます。
またこの建物の特徴として擬洋風建築であることが挙げられます。当時はまだ西洋の建築技術が正しく伝わっていなかったので、大工さんが見よう見まねで西洋風に作ったのです。
上の写真で伝わるか分かりませんが、入り口が一見洋風に見えますが、よく見ると中国風な龍がいたり雲が漂っていたりします。
建物自体も洋風に見えますが、日本の伝統的な漆喰で出来ています。
多分伝わらないと思うのでこっちの記事の方がいいでしょう(放棄)。
廊下も味があっていい感じです。私たちが通ってきた小学校の原型ですから、やっぱりどこか懐かしさがあります。
あーっ教室だ!
さすがにこんな机といすは使っていませんでしたが、やっぱりなぜか懐かしさがあります。
多分、日常生活では絶対にお目にかかれないサイズの机といすだからでしょう。こんな感じで勉強してたんだなあ。いや勉強してなかったか。
同じ建物内に、旧松本高校の高校生のノートがありました。勉強のレベルが一気に上がったなあ。
ただ私は理系出身ですので、大体の内容は分かります。こんなところで数学の知識が役に立つとは。まあ、別にそんな難しい内容じゃないですけど。
一つ間違いなく言えるのは、このノートを書いた人は私の数倍ノートを取るのが上手ということです。これが私のノートでなくてよかった。
右側は明治天皇の尊影だそうです。なんか…ずいぶん猫背なような…。
昔はこういう姿勢の方がかっこよかったんでしょうか。
雰囲気あっていいですよねえ。
ステンドグラスがとってもキレイですね。しかし天井がやっぱり擬洋風チックです。
こんな小学校だったら楽しかっただろうな。でも普段使いするならやっぱり新しい校舎の方がいいか。
晴れてきたのでまた松本城を見に行きました。やっぱり晴れの方が映えます。
反対側からとってみました。どの角度でもカッコいいです。
ちなみに左側の小さい方は平和な時代に作られたそうです。やっぱり人間は楽な方楽な方に行きたがるようです。
やっぱり今日のお昼も野麦という店でそばを食べました。こちらはメニューがそばしかないストイックなお店です。よっぽど自信がないとできないですね。
松本に来てよかったと思えるおそばでした。
続いて松本市美術館に来ました。松本市美術館といいつつ、常設展示は松本市出身の芸術家草間彌生さんの作品だけです。
これらの作品を見ていただくとわかりますが、草間さんの作品は水玉で埋め尽くされています。
草間さんは幼いころから幻覚や幻聴に悩まされており、その苦しみから逃れるために水玉で作品を覆いつくしてしまうのだそうです。
草間さんの作品やパフォーマンスは海外でも高く評価されており、日本国内外において様々に表彰されています。
実際作品を見ますと、そのパワーに圧倒させられます。やっぱり人間の全てをぶつけた作品というのはなんであれ魂を揺さぶられるものです。
ただ、ひたすらキャンバスに「目」だけが描かれた作品があったのですが、あれだけは直視できませんでした。あまりに怖すぎです。
多分あれが家に飾ってあったら30分でおかしくなるでしょう。
ちなみに草間さんは91歳で今なおご存命です。幻覚に悩まされて91年生きるとかとんでもない精神力だなあと思います。
ちなみに東京にも草間彌生美術館があります。
旅の最後にツルヤに来ました。最初にアルプス口には何もないと申しましたが、ツルヤに行くときだけアルプス口に行きます。
ツルヤは長野のローカルスーパーで、食べ物に困ったらとりあえずここで買っていけば間違いはありません。
帰りの電車に乗ります。
信州名物のからしいなり、おやきを買いました。どちらも非常においしいです。やっぱりツルヤの食べ物は最高です。
ちなみに写真にとるのは忘れたのですが、これ以外にも山賊焼き、リンゴジュースを買って家で飲み食いしました。特にリンゴジュースが非常にリンゴの風味を強く感じられ関東では味わえないと思われる味でした。
今度ツルヤだけでまるまる一食してみたいです。
まとめ
上高地に行けなかったのが少々残念ですが、そんなことは気にならないくらい非常に楽しい充実した旅となりました。
松本は掘れば掘るほど面白いものがどんどん出てくるので、何度でも何度でも行きたくなる、そんな魅力あふれた街だと思います。
また今度松本山雅がJ1に昇格してくるくらいのタイミングで行きたいですね。できれば晴れてるときに…。
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